ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

やぶ @名古屋市中区・新栄

2017年05月06日 | 名古屋市(老舗・和)

新栄で昼食時に目当ての店に何軒か振られて、たまたま道路を走っていて看板が目に入った「名古屋やぶ」。あ、ここにあったんだと引き返し、店に。こちらはその昔、現在のパルコの傍にあり、外資が入ってきても立ち退かなかったと名を上げたあの店。ビルの谷間に実際に竹が生えていた店先を思い出す。入口に置いてある古い木板看板も昔掛かっていたものじゃないかな。小さい頃に両親に連れられてよく入った覚えがある(当時は蕎麦なんて全然うれしくなかったが・笑)。時代は変わり、あの場所からこことは別の場所に移転したが、しばらく休業していたと聞く。復活したとは聞いていたが場所までは知らなかった。こちら創業は明治38年(1905)とのこと。「藪(やぶ)」は江戸が出自の歴史ある蕎麦屋の屋号だが、この店がそれらとどういう関係にあるのか、それとも全く関係無いのかはよく知らない(「藪睦会」には属していない)。ただこの地でもかなり昔から評判が立っていて、未見だが戦前に発行されたガイドブック(便覧)にもその名が載っているとのこと。

店はマンションのテナントにあり、引っ込んでいるので目立たないところ。暖簾をくぐって中に入ると奥が調理場になっており、その前に小さなカウンター席があり、あとはテーブル席が6つ程。こじんまりとしている。暗めの照明の下、ひとつだけ先客が座っていないテーブルがあったので腰を下ろした。品書きを見て迷う。種物や丼物も揃っていて定食まである。通常の品書きには書いてないが、卓の上に立ててあったポップの「カレー南蛮せいろ」に引き寄せられてしまった。通常初めての時はざる蕎麦しか頼まないが”せいろ”なら蕎麦の調子も分かるだろうとこれを注文。

しばらくして「カレー南蛮せいろ」が運ばれた。小丼ぶりに入ったカレー南蛮のつゆはとろみがかなり強いもの。南蛮というわりには葱の切りは小さめ。蕎麦を手繰ってつゆ(餡)に浸け口に運ぶと、ドボッと餡も一緒に口に飛び込んでくる。じんわりと辛味と香りが伝わり、旨い。豚肉片も入って辛味も結構強い。蕎麦は端正なもの。量も多め。カレー南蛮って”強過ぎて”普段はあまり頼まないが、給仕の女性に「ご飯付けますか?」と言われて断ったのが惜しくなった(笑)。蕎麦湯を頼んで残ったつゆに足していただき、勘定してもらう。次は普通にざるそばをいただこうか、それともかつて名を馳せた「海老おろし」にしようか。(勘定は¥870)

 

 

名代おそば・天婦羅 名古屋 やぶ

愛知県名古屋市東区東桜2-15-9

 

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