ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Chocolate City / Paliament

2016年07月04日 | ソウル・ファンク・R&B

Chocolate City / Paliament (1975)

今年は訃報が続く。今度はバーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)だ。享年72歳。少し前に病状が伝えられていたので驚きはしなかったが…。Pファンク(P-Funk)関連は主メンバーとしてほとんど全てに関わり、自分のソロ活動はもちろん、トーキング・ヘッズ(Talking Heads)では準メンバー扱い、他にもキース・リチャーズ(Keith Richards)や奥田民生のソロ・アルバムでも活躍。幅広い音楽性と人柄の良さが伝えられるキーボード・プレイヤーだった。

このアルバムはパーラメント(Paliament)の代表作のひとつ。と言っても自分はしっかりとアルバムを聴くのは初めて。様々なコンピに表題曲は必ず選ばれるので聴いたような気になっていた。タイトルの「Chocolate City」とはアメリカの首都ワシントンD.C.のこと。もちろん行政の中心であり、白人がその中枢を占めていたが(当時)、その実、首都の人口比率は黒人が圧倒的に多く、その多くが貧困層だった現実を揶揄して付けられたニックネームだった(と思う)。表題曲は不穏なイントロからジョージ・クリントン(George Clinton)の独白が続く奇妙な曲だが、チョコレート・シティでは、モハメッド・アリ(Muhammad Ali)が大統領、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)がファースト・レディ、リチャード・プライヤー(Richard Pryor ※人気毒舌コメディアン)が教育担当大臣、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)が芸術担当大臣だ、と皮肉交じりに語られる。ま、アルバム発表当時は夢物語だった訳だが、今や黒人が大統領なのだから隔世の感がある。

これぞPファンクというノリのあっという間の30数分。濃密です。ちなみに「ファンカデリック(Funkadelic)」と「パーラメント」の区別や立ち位置を理解するのは自分にはまだ難しいので、現在研究本にて鋭意勉強中(笑)。

ブックオフにて購入(¥500)

  • CD (1990/4/20)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Polygram Records

 


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