ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

3614 Jackson Highway / Cher

2017年03月06日 | ポップス・オールディーズ

3614 Jackson Highway / Cher (1969)

最近見ないが、今では女優としての活躍の方が有名かもしれないシェール(Cher)のアルバム「3614 Jackson Highway」。アルバム・タイトルは知っている人なら「おっ」となるアラバマ州シェフィールドの「マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ」の住所。自分はこのアルバムの重要性に最近まで気付いていなかったが、当時全然ヒットしなかったものの、プロデューサーは数々の名盤を生み出したジェリー・ウェクスラー(Jerry Wexler)、トム・ダウド(Tom Dowd)、アリフ・マーディン(Arif Mardin)の3人。それにバックバンドはスタジオ専属の腕っこき達「Muscle Shoals Rhythm Section(別名:The Swampers)」の面々。メンバーそれぞれは有名ではないかもしれないが、アトランティックやスタックスなどのレーベルを中心とした数々の名盤で演奏を担当した凄腕だ。あの素晴らしいグルーヴの数々を演奏していた彼らが全員白人だったというのはオドロキ。

アルバムは全曲カヴァーで、ディラン(Bob Dylan)、オーティス(Otis Redding)、ドクター・ジョン(Dr.John)などの有名曲ばかり(とは言っても当時発売から大して経っていない曲も)。女性コーラスも入ったりしてある意味ベタで、アレンジが凄く凝っている訳ではないけれど、どれもどっしりと腰を落とした演奏で、”あの”近辺の音に痺れたことのある人には堪らないサウンド。そんなサウンドと気だるく低い彼女のヴォーカルは、それまでのポップ・アイドルだった彼女のイメージを変えるには十分だったろう(以前はソニー&シェールというデュオの歌姫、それ故売れなかったとみえる)。当時は世間的には今ほど俯瞰してこの”スワンプ・サウンド”(この括りさえあやふや)を掴めていなかっただろうと思うが、ミュージシャンの中ではすでに憧れの場所、伝説の場所だったのかもしれない。それ故すでに超大物だったストーンズ(The Rolling Stones)も1969年にわざわざ大西洋を渡ってこのスタジオを利用していて、1971年の映画「ギミー・シェルター」でそのシーンを見ることが出来る。

オークションにて購入(¥880)

  • CD (2013/4/10)
  • Disc : 1
  • Format: Original recording remastered
  • Label : ワーナーミュージック・ジャパン
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