ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

六代目本店 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2017年07月19日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市の柳ヶ瀬商店街の北側、小柳町にある「鮨処・六代目本店」に訪問。創業して70余年とのこと。柳ヶ瀬商店街の中でも、休日になるとこの辺りは一番人通りが少なくちょっと暗い感じがする。ビルの中2階への階段を登って暖簾をくぐった。店はカウンターとテーブル席。カウンターの椅子はまるでバーのよう。店の奥が箱庭になっている。柳ヶ瀬商店街で庭の緑が見えるって珍しいかも。まだ先客は居なかったのでカウンターに座らせてもらい、品書きから最近色々な店でよくいただく「上ちらし」をお願いした。主人と息子(たぶん)の2人で調理を分担されていた。歴史ある店のちらしは、最近の店の海鮮丼もどきと違って、きっちりと仕事をしたタネがのるはずなので楽しみ。見ていると、タネを鋳物コンロで炙ったり、串に刺した海老を茹でたりとしっかりと手間をかけているよう。

しばらくして置かれたのは塗りの重箱。蓋を開けると裏側に店の銘が入っていた。すし飯の上におぼろが敷かれ、干瓢と甘酢生姜が散らしてある。上にのったタネは鮪、白身、炙り帆立貝柱、穴子、烏賊、烏賊ゲソ、そして煮しめた椎茸に玉子焼き。穴子などはツメも塗ってある。タネをひとつひとつ味わいつつ、下に掘り下げて酢飯を食べ進めていく。おぼろの甘さがアクセントにもなって、どれも旨い。一緒に出された赤だしがちょっと濃すぎて合わないが、刺身を切ってのせただけでない”ちらし”は、歴史ある鮨屋の矜持を垣間見ることが出来て満足。(勘定は¥1,700)

 

鮨処 六代目本店

岐阜県岐阜市小柳町12-4

 

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