ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Super Fly / Curtis Mayfield

2015年05月02日 | サウンドトラック

Super Fly / Curtis Mayfield (1972)

言わずと知れた大名盤。映画のサントラでもあり、カーティス(Curtis Mayfield)の代表作でもある。この盤はライノから出たボーナス・トラック(シングル・ミックス)を2曲加えたリマスター盤。実は恥ずかしながらアルバムとして聴くのは初めて。主題曲や2、3などの有名曲は色々なコンピに数限りなく収録されているのでずっと聴き続けているが、アルバムとしてはアナログでも持っていなかった。

カーティスが好きになったのはソウル・ファンクにいれ込んでから、ずっとあと。ファルセットが特徴の彼のヴォーカル・スタイルの良さがなかなか分からなかった。その優しい歌声と、相反するような社会風刺を含んだ歌詞のヘヴィーな内容、それに甘いラヴ・ソング、というそれぞれが、全然自分の中で噛み合わなくて、親しめなかった。彼をリスペクトしているアーティストは数多いので、そんなアーティストのカヴァー・ヴァージョンを聴いていって、だんだん御大を聴くようになったという感じだろうか。この頃の彼をはじめとする周辺の70年代ソウル・ファンク音楽には、特有の泥臭さがあって、アメリカのTVドラマ(刑事ものとかスパイもの)のBGMにぴったりとハマる質感は、なぜか今の黒人音楽にはあまり感じられないもの。ただそういういわゆる「ブラック・ムーヴィー」っぽいものって、社会的背景が身近じゃない事もあってか、自分が見てもなかなか面白いとまで感じられないのがもどかしいところ。

オークションにて購入(¥756)

  • CD (1999/7/20)
  • Original: 1972/8/4
  • Disc: 1
  • Format: Soundtrack, Import
  • Label: Rhino / Wea

 


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