ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

御代桜醸造株式会社(蔵開き) @岐阜県美濃加茂市

2015年12月10日 | 岐阜県(中濃・老舗)

 

仕事で近くに来たついでに岐阜県美濃加茂市の「御代桜醸造」(創業明治26年・1893)の事務所横の直売所へ寄って「純米原酒ひやおろし」の1升瓶を調達。するとチラシが置いてあり、翌日から「新酒披露2015」と称し、蔵開きをすると知った。土曜は仕事で行けないが、日曜は早朝の奉仕活動以外に何も予定が無かったのでふらりと出掛けてみた(嫁と息子を誘ったが振られた…涙)。蔵のある旧中山道の太田宿以前にも紹介した町並みは歴史ある古い建物がいくつも残り、風情の残る通りとなっている。前々日の閑散とした通りとはうって変わって、かなりの人出。蔵開き以外にも様々なイベントが催されていて、家族連れはもちろん、着物を着た人、イベントで時代物の衣装を着た人もいて、なかなかの賑わいだ。

さっそく蔵に入ってまず試飲。小さなプラスチックカップに「御代櫻(みよざくら)」のいくつかを注いでもらう。もちろん舐める程度。試食で「ライン漬」という名前のついた好物の守口漬があったので購入(「日本ライン」と呼ばれる川下りで有名な木曽川にちなんでいます)。そしてこちらの酒で樽香をつけたのは珍しいなと、限定数販売の「本樽貯蔵酒」(720ml)も購入。

 

次はふるまわれていた酒粕を焼いたのを味見。甘酒は得意じゃないけれど、この焼いた酒粕はなかなか乙なもの。つまみになりそう。歩みを進めると「SAKE Bar みよざくら」と名付けられた有料試飲コーナーがあり、若い杜氏の酒向氏、若社長の渡辺氏自ら酒を注いでいる。

ドラム缶を立ち飲みテーブルにしていて洒落ている。こちらは100円でグラスを購入し、5種類の酒の中から選んで注いでもらうシステム。1杯だけいただいた。呑んだのは「純米酒 美濃加茂市産あさひの夢 滓がらみ 26BY」(100円)というこの地で採れた品種の米で作られた酒。すこし滓(おり)で濁っていて、ふくよかな味わいと香り。キンキンに冷えていたが、もう少し温度を上げるとより芳醇な香りが広がりそう。出来れば全種呑みたいが、そうもいかないので歩みを先に進める。

ラベルに「平成二十七年新酒披露」と書かれたお目当ての「しぼりたて原酒」の直売。まず先に空瓶を購入し、横でタンクから直接注いだものを封してもらう。自分用の1升瓶と、友人向けの4号瓶を購入し、隣の蔵人に渡すと「ハイッ」と受け取って1本づつ注いでくれ、栓を木槌でトントンと叩き、封をする。自分のための1升瓶を目の前で注いでもらうというのもなかなか気分のいいもの。これで旨さは1割増し(笑)。

最後に1000円購入毎にもらえる抽選券でくじを引いたら御代桜のエコバッグが当たった。ワーイ。本当はもっと試飲コーナーでうだうだしていたいが、帰りのこともあるので後ろ髪引かれながら表に出る。

前に来た時には入ることが出来なかった重要文化財「林家住宅」(明和6年・1769・建造)主屋が公開されていたので、中を見学。

  

吹き抜けた土間には地面より低い半地下に造られた大きな竈(かまど)が圧巻。その昔は醸造を営んでいて、たくさんの湯を使ったり、風呂も沸かしてからわざわざ汲んだので、運び易いようにこういう造りになったんだとか。スゴイ。見学後は通りをゆっくりブラブラと散歩し、露店などを冷やかして楽しんだ。(勘定は純米原酒が¥2268、樽酒が¥1,000、無濾過生原酒が¥2,000など)

御代櫻醸造株式会社

岐阜県美濃加茂市太田本町3-2-9

( 美濃加茂市 みのかもし みのかも 太田 おおた みよざくら 御代櫻 御代桜 御代桜酒造 御代桜醸造 蔵びらき 新酒 生酒 生原酒 太田宿 姫街道 旅籠 )

 


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