ヴァイオリンとフルートのRio

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兵隊の時の話を広めるべき

2017年08月14日 07時41分31秒 | その他
 兵隊の体験をタブー視する傾向が有るような気がします。銃後の人達、即ち、家に残った人達の体験は戦争の犠牲を強いられた弱者のものとして大事に扱われても、軍務に着いた人達、即ち兵隊の過酷な体験は小さく扱われるか無視される事が多いような印象があります。つまり扱いがとても不平等。

 大東亜戦争そのものの評価は別として、戦争に行った人達が束の間の安らぎや娯楽について語った話は戦争賛美と非難され、極端な場合は戦争に従事した事がまるで悪い事であるかのように言われて口をつぐんだ場合もあると聞きます。このようにして伝わらずに消えた戦争体験はかなり多いものと思います。

 実際に応召した人達は本来なら社会の第一線で働くべき人達なので、その人たちが抜けた後の穴埋めも大変だったし、家庭においては働き手が居なくなって経済的に困窮する場合もあったと聞きます。

 本人達もその間キャリアがストップします。戦地から無事に帰還した人達はまだしも、戦死すればほとんど報われないし、戦傷病者となった方々のその後の長いご苦労もありました。社会への復帰後も苦労が絶えなかったと聞きます。

 私の父親はビルマ(現在のミャンマー)に派遣されました。多くの方々が無謀極まりないインパール作戦に参加して尊い命を落とされました。父親は重度のマラリアを得て帰国しましたが、帰国後も病院での療養を余儀なくされました。

 勤務していた会社に復帰したところ、しばらくして実績が無いとして解雇されたそうで、その後定職に就くまでは、種々の職業を転々としました。一時期教員になったのは良い方で、新橋のヤミ市に出入りした際には、取り仕切る人に「困った事があれば相談に乗るから」と声をかけられました。まるで朝ドラの「べっぴんさん」に出て来た闇市元締めの根本さんのイメージ。演じていたのは団時朗と言う俳優。


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