香を焚き花を手向ける

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清々しい公人を見た~閉会中審査にて~

2017年07月11日 12時35分45秒 | 世相
昨日の閉会中審査。午前中の衆議院の審査はほとんど見ていないのだが、午後からは見た。

元文科省事務次官の前川氏からも地方創生山本大臣からも特に目新しい発言はなく、質問する野党もいつもと同じという感じだった。

私が目を引いたのは、自民党の青山繁晴氏の質疑と元愛媛県知事の加戸守行氏から語られた言葉だった。

そこで、さっと調べてみると、日本列島の中で、四国だけがぽかっと穴が空いたように獣医学部が設置された大学がない。

加計学園問題が取り沙汰された時に、鳥インフルエンザなどの家畜の感染症対策のために必要だという報道があったはずで、確かに、海に囲まれた大きな島である四国で家畜の感染症が発生したら、対応できる獣医師が不足、いないとなると、他県から呼び寄せなければいけない訳で、予防という観点からも必要なものであることは確かなのかもしれないと感じた。

だが、今、取り沙汰されていることは、獣医学部設置の手順が正当で明朗だったかということなので、考えの外に置いていたのだが、東京一極集中の弊害は、ここにもあるのかもしれないと感じた。

今年初めにも東北地方で鳥インフルエンザは発生していて、最早、鶏がインフルエンザに罹るのが当たり前といった感覚になってしまっているが、これは、大変なことだ。今はまだ、鳥だけの感染だがウィルスが変異していつ何時、鳥から人への感染が発生するかもしれない。人への感染がないにしても、全国的に発生すれば、鶏肉の供給が出来ない事態になるかもしれない。そうなったら、食糧危機一歩手前だ。消費者にも多大な影響が出る。

農林水産省や厚生労働省のHPを見ると家畜感染症の情報が詳細に記載されている。


学校設置認可を行う文科省に大局的な視野があるのか?という問題はあるのかもしれない。

獣医師や医師の養成を行うための学校を統括する文科省が、鳥インフルエンザや今の医療現場などの実態と、それが未来の日本に及ぼす影響を考えた上で学校の設置認可を行っているのか?学校設置認可基準に拘りすぎていないか?ということだ。


要するに、必要なところへ必要な手を入れているか?という問題なのだ。


政府側の言葉を借りればこれが「岩盤規制」なのだろう。

北九州の豪雨被害を増大させた原因だとされている大量の流木が発生した問題も根っこは同じだ。様々な問題は、それまでバランスを保ってうまく循環していた日本の構造が2~30年前から崩れ始めた結果だろうと思う。


しかし、ふと思った。獣医学部がある大学が関東に偏っていて四国にだけない。家畜感染症対策ひいては感染拡大や人への感染を防ぐために、島である四国に必要だ。と安倍首相自らが単純明快に言ってしまえば良かったことなのではないか?と。

青山繁晴氏が言う「根本的な問題」をなぜ政府はわかりやすく国民に説明しないのだろう?

これが、不思議でならない。

夜に閉会中審査のニュースをやっていたが、元愛媛県知事の加戸氏が話した内容は、NHKが一部を流していただけ。それも、加戸氏が本当に言いたかっただろうと思われる部分はカットされていた。青山氏の質疑に関しては、ニュースにさえなっていないようだった。全てのニュースをチェックしたわけではないので、きちんと報道しているメディアもあるのだろうと思っているが、毎度おなじみの情報番組の内容は今まで通り、安倍政権側を批判する内容に留まっており、加戸氏の発言も取り上げていないし、報道内容を政権支持率に移した。

問題の根本原因を問うということと公平性ということを考えるとメディア姿勢はこれでいいのか?と感じている。

文科省は、学校設置認可の在り方を根本から見直した方が良いかもしれないし文科省職員の意識改革が必要かもしれない。文科省には日本の未来を担う人材育成という重要な役割があることをしっかり再認識して頂きたい。


昨日の閉会中審査で加戸氏の言葉を聞いて私は納得した。

閉会中審査という短い時間の中で語られた加戸氏の言葉の裏に、今治だけ愛媛だけ四国だけでなく、日本全体と世界をも視野に入れた深い考えがあることが窺えた。元愛媛県知事であり文科省(文部省)OBでもある加戸守行氏は常に「公益性」ということを考えてこられたのだろう。

久々に、清々しい公人を見た。





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