野口和彦(県女)のブログへようこそ

私が大学で担当する授業やゼミナールの情報、研究に関する雑感などを掲載したいと思います。

「読書」に関する気になる記事

2017年04月18日 | 教育活動
私は、大学のゼミ生には、毎月1冊の専門書の読破とブックリポートの作成を課しています。その理由は、以前のブログで説明しました。

ところで、読書に関して、「ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト」に、気になる記事が掲載されていましたので紹介します。

1つは、「マンガだけじゃない! 日本の子どもの読書量は多い」です。日本の子どもたちは、確かに、様々なジャンルの本を読んでいるのですが、マンガへの嗜好がとりわけ強いようです。このことについて、同記事の著者である教育社会学者の舞田敏彦氏は、警告しています。

「親切な絵ばかりに頼っていると想像力が訓練されないし、直観(印象)依存型の思考回路ができてしまうという問題もある」。

全く同感です。文字情報を想像力で補うことにより、思考力はより鍛えられます。

もう1つは、同じ著者による「働き盛りが読書しない日本に、やがで訪れる『思考停止』社会」です。「思考停止社会」は、いうまでもなく不健全です。オーエルの『1984』で描かれた恐ろしい国家を彷彿とさせます。読書は、社会の健全性を維持する、重要な1つの営為だと思います。

この記事をはてなブックマークに追加

政治学と歴史学の対話は続く

2017年03月31日 | 研究活動
政治学と歴史学は、戦争や平和といった同じようなテーマを扱うにもかかわらず、学問分野として異なっています。これらの学問を橋架するのは、至難の業です。最近、こうした学術的挑戦を行った注目すべき図書が刊行されましたので紹介します。

1つは、宮下明聡氏(東京国際大学)の『ハンドブック戦後日本外交史―対日講和から密約問題まで―』(ミネルヴァ書房)です。


宮下氏によれば、本書は日本外交に関する仮説構築や検証に使える「事例集」とのことです。サンプルが多くなることは、理論を発展させることに役立ちますので、本書は政治学と歴史学のギャップを埋める基礎作りに、大きな貢献をしています。

もう1つは、榎本珠良氏(明治大学)が編集した『国際政治史における軍縮と軍備管理』(日本経済評論社)です。


編者の榎本氏はこう言っています。

「本書に至る一連の研究を基礎にして、歴史学者の側から、近現代の軍縮・軍備管理に通用する何らかの一般化を行う目的が掲げられ、国際政治や安全保障の研究者…との学際的研究の必要性が提起されたことは、極めて稀な現象である」(263ページ)。

今後、こうした研究が日本外交や軍備管理・軍縮の理論の発展や構築にどう結びついていくのか、注目していきたいと思います。

この記事をはてなブックマークに追加

専任教員の公募

2017年03月24日 | 日記
私が勤務する群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部では、専任教員を公募することになりましたので、お知らせいたします。

募集人員・職名は、教授、准教授、または講師の1名です。授業担当科目は、「国際交流論(International Communication)」「グローバル・イシュー(Global Issues)」「異文化コミュニケーション(Intercultural Communication)」などの専門科目、「スタディ・スキルズ(Study Skills)」などの教養教育科目、および専門にかかわる「ゼミナール」を予定しています。

応募条件は、次の通りです。①Ph.D.取得者、博士号取得者、またはこれらの学位取得見込みの者。②英語で授業ができる者が望ましい。③委員会活動、広報活動などの大学業務に積極的に取り組める者。④国籍は問わないが、大学業務遂行に支障のない日本語運用能力を有する者。

詳しくは、JREC-IN Portalにて、ご確認ください。

この記事をはてなブックマークに追加

「吉田ドクトリン」の終焉

2017年03月10日 | 研究活動
外交雑誌『フォーリン・アフェアーズ』の最新記事「トランプとアメリカの同盟関係-同盟国に同盟責任を委ねよ-」(ダグ・バンドウ著)は、日本の安全保障戦略に重い課題を突きつけていると思います。本論文の要点は、以下のとおりです。

「朝鮮半島で戦争が起きても、アメリカの安全保障を直接脅かすわけではない。新大統領は、同盟国に自国を防衛する責任を引き受けさせることに力を注ぐべきだし、そのためには同盟諸国は戦争を抑止し、戦争になればそれに勝利できる通常戦力を構築すべきだろう」。

こうした主張は、トランプ政権になったから行われるようになったと考えるべきではないでしょう。むしろ、国際システムの構造的変化(米国の相対的衰退、中国の台頭、ソ連の崩壊によるパワー分布の変化)によるものではないでしょうか。トランプ大統領のパーソナリティや政権の政治力学に注目しすぎると、こうした大局的視点が抜け落ちてしまいます。国家の対外政策は、国際環境からの制約を強く受けるものです。

私見では、アメリカの東アジア政策は、「アジアに覇権国が出現することを阻止する」伝統的な「オフショア戦略」と「アジアにおける紛争に巻き込まれることを避ける」孤立主義の間で漂流しそうです。どちらの戦略にアメリカが傾くにせよ、同盟国、すなわち日本に自助努力を促すことになります。

ですから、戦後日本の国家戦略「吉田ドクトリン」(軽武装経済重視路線)は、もはや通用しないでしょう。日本は、新しい国家戦略を構築する時期を迎えたと思います。

この記事をはてなブックマークに追加

とうとう限界のようです

2017年02月11日 | スポーツ
私の相棒、Head i Supershape Speed が、とうとう「ヘタって」しまったようです。約2年間、私の荒っぽい滑走を支えてくれてアリガトウ!

新しい相棒は、Atomic Bluster Doubledeck 3.0 LX。試乗したところ、気に入りました。Atomicスキーを使うのは、本当に久しぶりです。


ショートターンのコーチをしていただいた際、「板の反動を使って次のターンに入る」よう、ご指導を受けたのですが、なぜか、その反動が感じられないのです。何度も何度も練習したのですが、ウマく行きません。自分がヘタなせいだと思いつつ、昨シーズン末あたりから板のハリが弱っているのも感じていたので、上記のアトミックをレンタルして、乗り比べてみました。



その結果は…。新しいアトミックでは、ショートターン時に、マキシマムから山回りに入るときに、たわんだ板がまっすぐに戻る反動をハッキリと感じるのです!もちろん、次のターンにもスムーズに入れます。ビデオチェックしても、滑りが変わっているのが明らかでした。


(ただし、体重が軽い息子は、私の「相棒」の板で、まだまだイケルようです。技術の差もあるのでしょうね)

いかにタフなHeadスキーといえども、私の場合、2シーズンが限界のようです。まぁ、コブにもガンガン入りますし、体重も80キロ近くありますので、板の痛みがいたく早いのでしょうね(寒いオヤジギャクでスミマセン)。

大きな出費になってしまいましたが、下手っぴは道具に助けてもらいましょう

この記事をはてなブックマークに追加