よもやま解体新書

山下和也の制作、見聞記. 北へ西へ南へ。

月刊スタジオアーティストトーク@神戸元町CAPスタジオY3

2017-04-24 19:52:33 | Weblog
4/22(土)に神戸元町にあるCAPのスタジオY3でトークイベントがありました。
自作をパワポと参考作品を使って解説。今回ははじめに「日本画」について「日本絵画・日本画(近代日本画)・現代日本画(戦後日本画)」という分類があるんですよ~、こんなジャンルや団体があって共通点と差異はこんな感じですよ~という専門的な話を導入に、自分の日本画との出会いや模写の話を少しして、近作までの作品制作の流れとその時の試みや背景をキーとなる作品数点を取り上げて話をしました。過去の東洋絵画との比較や現代美術との比較も合わせて解説しましたが、自分にとっても良い整頓となりました。
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トークイベントのお知らせ

2017-04-03 08:41:52 | Weblog
春になりました。桜も咲いております。4/8は釈迦の誕生日で花まつりの日です。そういえば昨年は唐招提寺に行き甘茶いただきました。今年は同日から奈良博では快慶展、大阪市美では木x仏像展。大阪のフライヤーには私が普賢新生菩薩を作画した時のイメージソースとなった仏像のお顔がアップで出てます。いつ見ても衝撃的!仏像マニア垂涎の展覧会が関西で同時開催です。
さて、4月から神戸の元町にあるCAPのスタジオY3でオープンスタジオに参加します。4/22(土)11:00~スタジオでトークイベントがあります。今回は私の作品の話ですが、これまでの作品のいくつかをピックアップして、日本画の古典や現代美術を参照しながら作品の制作方法の話などする予定です。興味のある方は是非ご高覧ください。無料です。
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板絵完成

2017-02-22 07:33:09 | Weblog
大覚寺蓮華殿の天井画プロジェクトの担当分の板絵が完成したので、芸大に配送。蓮華殿には3月に設置し、4月にお披露目予定だそうです。下絵と少し変更箇所もありましたが、久々に花の絵が完成してほっとひと息です。1枚しか描かないとなると難しい。構図的にはどこか王道になってしまいましたが、秘かにいろいろとスパイス入れて少し自分らしさも出たかな?数点だとバリエーションとか遊びを入れて描きたくなるけど1点だと普段描かないモチーフはちょっと冒険心低めになってしまったなぁという反省も...。一目見て商標となるくらいに自分の花の絵をジャコメッティの云うところの「様式化」するぐらいまで描いていれば出来たか?あるいは見えない未完成作品と思われながらも薄ーいもうりょう画をトライするか?花曼荼羅というテーマだし、荘厳だから、やはりもうりょう画だとなぁ...と悩みました。でも、もうりょう画に囲まれた空間て、ちょっと体験したいかも?ちょっとあたためるか...。課題に気付かされました。
ひとまず手を離れるのであとは天井に設置されるのを寝て待てです。楽しみにしてます。
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openMUJIイベント

2017-02-13 19:27:31 | Weblog
グランフロント大阪の無印良品にあるopenMUJIスペースでのイベントで登壇しました。「表現者からみる能」というテーマで能面打ちの藤原さん、俳優で神楽舞手の高安さん、私の3人でクロストーク。前日の京都大学の講演ほどではありませんが立ち見の出る盛況で、お越しくださった皆様ありがとうございました。

内容は、各自己紹介から藤原さんの新作能オセロでの能面制作の話からはじまりました。型紙や実際につくられた面など普段見られないものや話がいろいろと聞けてとても興味深い。私は「松風」の作品への質問をうけ、自作の解説をさせていただき、能との接点や表現上の共通性のような話をさせていただきました。あっという間の1.5時間で、高安さんの舞の話に触れられなかったのが残念でしたが、あとで個人的に神楽の空間と身体感覚に質問したりしました。「松風」は薄墨の絵で余白が殆どなので、本物を観る以外に全然見ることができない(笑)でも、あんな真っ白なよく見えないスライドでも本物を是非観たいという方が結構いるので面白いものだなと思います。「松風」は今年も個展しますのでまた皆さんにお目にかかれると幸いです。

それにしても学生時代から知ってる、しゃべらない藤原さんと無印良品でクロストークするなんて、世の中は何が起こるかわかりません。藤原さん、高安さん、楽しかったです。ありがとうございました。
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板絵制作中2

2017-02-06 18:33:22 | Weblog
下絵がほぼ終了。ここから板に転写して、墨で「骨描き」です。「骨描き」とは線描の事なのですが、東洋絵画の画論では線を重視するので線描の事を「骨法用筆」と言います。今回は墨に少し代赭色を混ぜて描きました。これは美人画の技法書にある方法で、肉身の部分の線が柔らかく、また淡い色を重ねる際にも邪魔にならないようにするための工夫のようです。ちょっとした工夫も先人の経験からくる知恵ですね。
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板絵制作中

2017-02-06 09:45:45 | Weblog
母校の京都嵯峨芸術大学の天井画のプロジェクトで、板絵を1枚奉納することとなり、現在制作中です。100名ほどの作家の日本画の花の絵が集まり、花曼荼羅となるようです。2月末日までに収めるのですが、近日ようやく彩色に入りました。昨年末は個展などあり、なかなか着手出来なかったのですが、まぁ間に合いそうです。油断禁物ですけど...。私はいくつかの花のプランを挙げましたが、近江妙蓮という少し変わった蓮の花を描くことになりました。近江妙蓮は私が滋賀に在住していた頃に何年か足繁くスケッチに通った蓮の花です。日本では古代蓮の開花に成功させた大賀博士ゆかりの金沢、鎌倉と滋賀の守山の3箇所でしか見ることが出来ません。特徴的なのが、はちすが無くて種が出来ないため、蓮根で育つこと。守山では田中家が代々蓮根の手入れをして守り伝えてきました。一度絶えてしまったのですが、金沢から株分けして貰い現在も見ることが出来ます。また、開花するときにひとつの蕾から花が1~8に分かれて咲くという不思議な花。そして中は全て花びらです。花びらが薄いため雨に弱く、咲きながら朽ちていき最後はドライフラワーのようになります。香が強くて、芯に近い花びらほど強いピンク色となります。今回は地塗り無しなので板目を活かす形となります。水生植物だから流水の模様に見立てつつ描こうかなということで進めてます。画像は最初期の下絵。
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無印良品でトークイベントのお知らせ

2017-01-31 19:23:06 | Weblog
明けまして、もう1ヶ月が立とうとしています。昨年末は個展にお越しくださった皆様ありがとうございます。本年も何かと忙しく始まってしまい、明日から2月です。只今、大覚寺の天井画プロジェクトのための板絵制作中です。その他の年内の予定のために下準備や勉強などなど。確定申告も近づいているのでイソイソとしております。

さて、そんな中。2/6~2/12の期間、グランフロント大阪にある無印良品のopenMUJIで、私の大学の先輩で能面打の藤原千沙さんイベントを行います。「シェイクスピア×能」というテーマで、新作能のマクベスとオセロを中心に、その際に藤原さんが担当した能面や制作道具、公演の資料展示があります。その最終日の2/12(日)の16:00~トークイベントがあるのですが、私も登壇します!〔日本文化を知るトークイベント「表現者達と能」〕という演題で藤原千沙(能面打)×高安美帆(俳優、浪速神楽舞手)×山下和也(日本画家、東洋絵画修理技術者)の3人でトークします。受付人数があるようなので、無印良品のopenMUJI イベントを検索してグランフロント大阪会場から予約してください。私自身楽しみにしています。
どうぞ宜しくお願いしま~す。
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色の博物誌@目黒区美術館

2016-11-30 19:38:09 | Weblog
千葉でのワークショップから帰省の折、目黒区美術館の「色の博物誌」展を拝観する。目黒区美術館はこれまでも色をテーマにしたり画材に着目した展覧会や所蔵品として画材、素材のサンプリングを作成したり、ワークショップの記録集など独自のニッチな展示をしていたが、今回の展覧会は江戸の絵図と版画を軸に近代以前の日本絵画の絵具を総覧する内容で、図録も資料的価値のあるものになっている。また、復元模写や歴史資料というタイムリーなものを取り入れている点で広がりを生んでいる。日本画の古典を勉強する人には見るべき展覧会です。
こんな感じで造形材料博物館とか常設で作ってくれないかな。美学・哲学博物館とかで美術作品も展示とかあったら行きたい!
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千葉市美術館の玉堂ワークショップ終了しました。

2016-11-28 09:39:00 | Weblog
千葉市美術館で開催されている「文人として生きる-浦上玉堂と春琴・秋琴父子の芸術-」関連ワークショップが11/26に開催されました。
今回は皆さんに模写をしていただいて玉堂作品について新たな発見をしていただくという趣旨です。応募者が20名枠に53名という人気のワークショップとなり、こちらも気合いが入ります!まずは墨を擦っていただきながらパワーポイントで文人画や水墨画の話を少しして、事前に熟覧させていただいてた館蔵の玉堂作品のディテール画像から玉堂作品にみられる多様な筆触を見ていただき、今回の模写対象の作品の画像を見ていただきました。今回の「雨褪臙脂」という作品は玉堂作品の中でも渇筆・擦筆という水を如何にきってぎりぎりのところで描くので水と墨をたっぷり含ませて描く水墨とは真逆の表現。枯淡の味わいのある作品です。ワークショップは三つの濃淡をまず皿につくり、そこから淡墨で描き始めてもらいました。前景、中景、後景と3つの空間に分けて捉え、前景から目の流れに沿って描き始めてまた全体を見ながら帰ってくる。墨も徐々に濃くしていきます。上げ写しと敷き写し(臨模)の二つの方法で模写をしていただきました。皆さん模写は初めてですし、水墨も初めての人も多かったのですが、果敢にチャレンジされていました。今回は原寸大コピーを使用して行っていただきましたが、A4程の作品なのに枯れた中に多様な筆致と手数の多さに皆さん悪戦苦闘。原画と同じく宣紙なので水を給水しやすく乾くと墨色が分からないという人も多数。水のきり具合も想像以上にコントロールが難しいことを実感していただきました。上げ写しで苦戦していただいたあとは手本を横に置いて描く臨模をしていただきました。2枚目なのと横に置きながら描くので全体感を掴みやすく皆さん運筆に勢いが出てきました!最後に今回の成果をボードに貼り付けてプチ講評。原寸大の手本はそのまま持ち帰っていただくので、また描いていただくためによく描けているところと今後の課題をひとつずつ説明しまとめとしました。今回のワークショップにあわせて私の作品もワークショップ会場に飾り、オマージュ的な作品も2点描いて展示しました。作品への反応も好評でした。ワークショップ終了後のアンケートでも、作品を見る目が変わったとか、初めての経験だがとても難しいことがわかったとか、また描きたいなどというご意見を沢山いただきました。2時間半のワークショップは短く感じるくらいあっという間の体感時間でした。
今回は模写を通じて作品の鑑賞の変化を促すことが趣旨なので技術を習得されたいと思う方には短時間では難しかったと思います。渇筆・擦筆の専門的な内容に踏み込んだ技術習得にはやはり教室的な規模で行わないと難しい。私の作品では渇筆・擦筆を使いますが、筆を何本も使ったり、擦筆用の筆をカスタマイズしてます。擦筆は紙に擦りつけるので筆を傷めますので筆を潰す覚悟でやります。私はそれでも硬い毛、柔毛、腰のある毛など使い分けています。限られた制約の中でも多彩に工夫して変化を生むことは可能なのです。玉堂作品は筆触による反復と変化の多様で重層的なリズムが生み出す絵画で、物質的な描写ではなく、自然の持つ感性的、宇宙的リズムの描出でなければ説明がつかないほど激しくめまぐるしい筆致の絵画です。
私の「松風」は真逆な位に筆数が一見少ないのですが、余白と筆致の関係や響きがどこか音楽的だなと直感することがままあります。しかし玉堂の作品はあれだけの筆致を用いながらうるさくなく静かに観ていられるので、そこがかえって凄いと思います。多様な変化が見るものを飽きさせない玉堂、描かないことでより拡張される余白というとらえどころのない空間の豊さによる絵画。別のベクトルの作品なので比較のしようがないのですが、限られた中でも筆触という東アジアの芸術の伝統が根をはっていると私は思います。玉堂展はこれから展示替えです。後期は「山紅於染」という渇筆と彩色の擦筆の組合せによるさくひんが出品されます。そして「雨褪臙脂」もでます。是非ご高覧ください。

そして私の個展も京都で開催中ですので是非足をお運びいただけると幸いです。12/17の最終日遺がいはアポイントメント制なのでギャラリーに御連絡お願いします。
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3年ぶりの個展が京都で開催してます。

2016-11-22 09:15:00 | Weblog
京都の雅景錐で個展「松風」開催してます。最終日は17時よりクロージングレセプション。ほかはアポイントメント制なのでギャラリーにご連絡ください。先日の土曜日は在廊していたので多くの方にご来場いただきありがとうございました。会場は少しライティングが暗いので、会場の光源になれて作品が見えてくるまで少し時間がかかるのでゆっくりと過ごしてご覧ください。作品を描くときは自然光の状態でいつも描くので、ライティングで見え方が違って見えます。もうりょう画のシリーズは紙の余白と薄墨と筆触の表現なので自然な光の状態の空間での展示も見てみたいです。今回は松風・村雨の人物画(幽霊?)も舞ってます。また、入口横には「須磨」という小品も展示。是非ご覧ください。

「松風」という言葉は能楽に限らず様々なところで目にします。和歌、茶の湯、和菓子、禅の瞑想など実に多様に日本文化とかかわりのある言葉です。今回は会場作品の組合せ的に能楽の松風のイメージが強いですがそれに限定されず作品から感じ取られる様々なイメージを受け取っていただければと思います。
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