花鶴Kazuruの☆★☆★☆★☆Woman’s Cafe

笑ったり迷ったり時に痛いのも、ここでは三重まる。

なでしこ

2011年08月01日 21時06分24秒 | Weblog
本日のメニュー
『なでしこ』

ありがとう、ありがとう。
2011年は日本中がなでしこJAPANに歓喜した。

大和乃国ノ最上級の女之称号「なでしこ」は少しづつ進化を遂げ、今こうして気高く咲き誇る。


Woman's Cafeへようこそ。
いらっしゃいませ。

新宿駅の人ゴミを抜け緑の見える御苑まで足をのばし、ホッと息をつく。

娘のタ緒(たお)もようやく眠りについてくれた。


かつて行きつけと呼んだ、ただひとつのCafeに身を潜め女は静かに汗をぬぐった。


望月飛鳥、34歳、子育て奮闘中。


「かわいいね。なんて名前?」

馴染みのマスターに声をかけられ少し照れる。

母になって初めて顔を出すのだ。

「タ緒。当て字でね。たおやかな女性に育って欲しくてつけたの」

少し背伸びしたような顔をして答える。

「へえ。柔らかくて、なんかいい。大和撫子みたいな、そんなイメージかねぇ」

会話はそこで途切れた。






思わぬ妊娠、結婚、出産。

想定外と口では言うけれど、心は決まっていた。

この人と一緒にお墓に入りたい・・・


このご時世年収600万を稼ぐ男が結婚に踏み切らないとなると
妊娠のタイミングを図るしかない。

タ緒は、ママの願いを叶えてくれた天使のような子なのだ。


「大和撫子・・・・」

テレビから連日流れる、なでしこコールと
たおやかに育って欲しいと名付けたはずの、天真爛漫なイビキが軽快に重なる。

悪くない。

主人に似た、くっきりとした一重まぶたは力強さの象徴だ。




女性の美は、時代によって変化した。

風貌は然り心の奥のおく、生きる姿勢も、世相によって紡ぎだされ。


「今」欲しいのは

ブレのない、ひたむきな心意気を持つ女性像。


足癖が悪いと明治生まれの祖母は言うだろうか。


そうでも、私たちにはしっかり伝わる「諦めない心」。




「タ緒ちゃん、またね。大きく育ちますように」

別れ際のマスターの言葉に呼応するように、タ緒は大きく欠伸をした。


Woman's Cafe
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

美しすぎる女

2011年08月01日 14時43分40秒 | Weblog




本日のメニュー
『美しすぎる女』

確かにあなたは美しい。
異論なく大抵の人がそう言うでしょう。

ただ、過大評価している人が「おひとりさま」います。



お久しぶりです。
Woman's Cafeへようこそ。
いらっしゃいませ。


何か嫌なことがあったのかないのか、
怪訝な表情を浮かべた女が勢いよくカウンターに座る。

躊躇なく選択されたその席は、彼女が「おひとりさま」だと語る。


宮城夏帆 32歳 丸の内勤務 OL

女は少したるんだ二の腕に決して気がつかず
大胆にカーディガンを脱ぐ。


その印象から、かつて(5〜6年前)は、さぞや周りにチヤホヤされたのだろうと推測する。


斜め前に腰掛ける20代後半の男と目が合おうものなら、口角を少し上げ存在意義を強調するが
あまりにも無意味な行為だ。

男性に映ったその女性は「ただの30過ぎの女」に過ぎないからだ。

美しく生まれ(てしまった)女性は、時に切ない。



若さなど永遠に続くわけはないのに
青春とともに学ぶべきことを
異性の甘い言葉に翻弄され、やりそびれ、完全に浦島太郎状態に陥っている。

美しさが健在な内に、誰かこの人!と思い切れなかった者は
過去の栄光にすがりながら孤独に生きて行くしかないのだろうか。


32歳の美女と、それとなくキュートな25歳は、
よほどでない限り後者の方が有利である法則を知らないのは

あまりに無情だ。


夏帆は守りに入る。
「私、人が言うほどもてないのよね。敬遠されちゃうみたいで・・・」


美しすぎる女たちよ、現実を見よ。


その怪訝なセリフに、男は逃げて行くのだ。


Woman's Cafe
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

ヤボな女

2007年04月11日 01時44分23秒 | Weblog
                    怖い顔して監視されても



本日のメニュー
『最近疲れてませんか?』

こうでなければならぬは理想のようで実はヤボ。

疲れるんです。周りの人間が。



Woman's Cafeへようこそ。
いらっしゃいませ。


世にも完璧な女性がいましたとさ。
彼女は正しい。何をしても正しい。
頭の中は正義感でかためられたルールだらけ。




差別をしてはならない。
人に親切にしなければならない。
マナーを守らなければならない。
親を大切にしなければならない。
悪口を言ってはならない。
部屋はきれいに保たねばならない。
酒、タバコをやってはならない。
無駄な浪費をしてはならない。
料理を毎日しなければならない。
勉強しなければならない。
売上げを伸ばさねばならない。




ならない、ならない、ならない、ならない。



怖い顔して監視されたら息苦しいよ。

気分転換は?
リラックスは?


10人集まれば10通りの生き方が存在します。

お金の使い方、時間の使い方、人の愛し方、バランスは人それぞれ。


法のルールに従ってさえいれば
体が拘束される事はない。

ただそれさえも本当に正しい事かは誰にも分からないのです。




こうでなければならないと決めつけるには早すぎる。

だってやり方を変えればあなたは億万長者になれるかもしれないし
最高の旦那様を手に入れられるかもしれない。
キャリアを更につみ、人の上に立つ事があるかもしれない。
ママになって子供に一生を捧げる人生を選択できるかもしれない。


縛るな縛るな縛るな。

気持ちに余裕がある方が絶対に良いんだから。
余裕があれば人を許せて、空を見上げる事ができるんだから。


ヤボな女はかわいくナイよ。


自由に自由に。


Woman's Cafe
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

刻んだTattoo

2007年02月10日 00時37分02秒 | Weblog
                           深く刻んだのは




☆本日のメニュー☆

『愛の不変量は』



Woman's Cafeへようこそ。
いらっしゃいませ。


店内に流れるのはSade


         I'm yours.....
        You are mine.....


美しい歌声に心地よく体をあずけるのは
皆実、27歳まであと6日、某クレジット会社勤務(仮名)

特別奥手だった訳ではないけれど
彼氏らしい人物に出会ったのは23を過ぎた頃だった。


それが真実の愛なのだと、心に刻んだTattooは笑う。


今も変わらず手をつないでいるけれど
今も変わらずTattooの文字は語りかけてくるけど
本当に?

愛はここにあるのだろうか。
愛は形を変えてないだろうか。




あれだけ世間をにぎわせたビッグセレブカップルは次々と姿を消し、
さも何事も無かったかの様に別のパートナーと微笑む。


深夜にただひたすら、二人の時間を求めて走った車内のカフェインは
互いの顔を見るだけで不愉快なモーニングコーヒーに変わり・・・


皆実は時に震える。

彼との4年間は自分自身に大きな変化をもたらし、
一人では生きていけない弱い女を作った。

気持ちの全てを捧げる変わりに独占した。
ずっとつながっていけるのだろうか。





決して消えない不安と共に
お土産のクッキーを買いながら
やはり二人で生きてるんだと頷く。


店を後にした皆実は
まだ日の落ちない交差点に視線を移した。





そろそろお時間です。

またのお越しを心よりお待ちしております。


Woman's Cafe
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

The answer is No.

2007年02月02日 08時40分45秒 | Weblog
                        いかに懇願しようとも

人は皆       
その答えを
どう受け止めようかと悩む。


心の底から切望した
当然叶うと信じたものに
いとも簡単に拒絶されたのだ。



自分はかけがえのない存在と信じた子供が
父が去った事を知る母の涙。


何度そのキャンパスを思い描いただろう。
届いたのはペラペラの不合格通知。


20代という永遠の若さを信じた若者に
『珍しいケースではない』と癌宣告をする医師の横顔。


突然下されたその答えに
体はバラバラに引き裂かれ
時に泣き叫ぶ手段すらとれずにいる。


その怒りや悲しみを
小さな身一つで消化する事ができない。


答えはNO.

どんなに願ってもNO.


NOって言ったらNO.





それが人生。




人は皆笑顔の裏に

人生の残酷さを知る。

Woman's Cafe
コメント (3) |  トラックバック (0) |