本当の戦いはここからだぜ

映画・特撮・アニメ・漫画などについて色々書いてます。気ままに更新中。

俺が歴代で一番好きなゴジラの話を聞いてくれ

2016-01-22 00:05:15 | 特撮
こんにちは、かずひろです。
2016年も始まりそろそろ一か月、1月ってどうしてこんなにも時間がたつのが早いのか。昨年は映画の大作がこれでもか!と出揃っていた。毎月毎月映画館に通わないといけないぐらいに充実した作品ラインナップで、ずっと楽しみにしていた作品を観に行けたのは天にも昇る勢いで嬉しかったし、見たくてもお金や時間の都合で見に行けなくて悶絶するほど悔しい思いもした。今年は出来る限りたくさんの映画を見て、国外国内問わず色んな映画を観に行きたい!

そんな2016年も昨年に負けず劣らず、大作が勢ぞろいしている。シビルウォーにジャスティスの誕生、独立記念日にファンタスティックビースト、いやーお金が弾け飛ぶ!飛んでいけ札束達よ!その中でも多くの特撮ファンが期待と不安を交えつつ、その公開を心待ちにしている作品がある。


今年の夏を公開予定としている庵野秀明×樋口真嗣、『シン・ゴジラ』だ。昨年末にお披露目となったポスタービジュアルとPOVで構成された30秒ほどの特報で全世界のゴジラファンを沸かせました。このPOV特報が素晴らしいんですよね…。30秒に渡って逃げ惑う群衆が映し出されて、実際に遭遇したら形振り構わず逃げなきゃいけない切迫感がビシバシ伝わってくる。悲鳴と怒号に混ざって「いいから逃げて!」みたいな声が聞こえてくるのが何ともリアルで…。何といっても今回のゴジラ、限りなく不気味で気持ち悪い。

不揃いに並び歯茎から飛び出した鋭利な歯、ただれたようにゴツゴツとした皮膚、そしてマジで何を考えているのか分からない不釣り合いなほど小さな目。リークされた画像も見ましたけど、これまでのゴジラとはあまりにも一線を超えたビジュアルにドン引きした(いい意味で)。ゴジラのデザインが被爆者を暗に示しているのは多く知られていると思う。ゴジラ特有のゴツゴツとした肌が、被爆して皮膚が焼けただれた様子を表しており、しかもゴジラは放射能を原動力とした熱線を口から発射し人間の文明を破壊する。ゴジラという存在がいかに当時の社会を風刺し、多くの人々に影響を与えたか計り知れない。

しかしこの「シン・ゴジラ」、そういったゴジラのビジュアル面の特性を極限まで高めて、製作者側の悪意すら感じる造形に至っているのが不安でもあり期待でもある。そして製作陣はこれまたよく炎上しているお2人で、エヴァンゲリオンでお馴染み庵野秀明さん、実写進撃でその名が知れ渡った樋口真嗣監督、火種としては十分すぎるお2人だ。映像面はおそらく期待値以上のものが見れると思うけど、シナリオは果たしてどうなる事か…。



「シン・ゴジラ」の観客に対して徹底的にトラウマを植え付けてやろうという製作者側の悪意、過去にも同じように悪意が込められ観客の度肝を抜いた作品がある。そしてそれは私が歴代ゴジラの中で最も好きな作品なのです(全作品見たわけではなくVSシリーズからラストまでなのですがお許しください…)。それは2001年に公開した「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」そう、ヤツです。あの白目ゴジラです。「シン・ゴジラ」が生体的なグロテスクさと気持ち悪さに満ちているのに対し、「白目ゴジラ」は憎しみと殺意に満ち溢れた究極の悪を具現化したようなビジュアルだ。胴体に比べて明らかに一回りデカい太ももから先にかけての脚、ミレニアムシリーズの刺々しさに比べ初代に回帰したような均等な背びれ、そして何よりも驚いたのが『目』だ。このゴジラには眼球の黒い部分が存在せず、白目しか存在しない。どこまでも意思の疎通なんて計れなさそうな、いつ見てもヤバさしか感じないこんなゴジラは後にも先にもこいつだけだろう。



この「白目ゴジラ」は設定も大きく一新されている。今までのゴジラは放射能の影響で突然変異してしまった恐竜だったが、白目ゴジラはなんと太平洋戦争で死んでしまった旧日本兵の怨念の集合体なのだ。ファンの間で密かに議論されてきた「なぜゴジラは皇居を破壊しないのか」、まあ破壊していたとしても描かれていないだけかもしれないし、そんな描写をフィクションといえども描くわけには…と色々あるけれど、そこにロジックを持たせたのも凄い。怨念といっても日本兵、天皇陛下に忠誠を誓った彼らだからこそ皇居だけは潜在的な意識で破壊しない、ある意味納得できる。そしてこの白目ゴジラは、個に執着し人間に対し明確な殺意を示している。小屋にいる人間をジッと見つめ足で小屋ごと踏みつけて、人間めがけて放射熱線をぶっ放す。ゴジラがここまで殺意を示すのはシリーズを振り返ってみても異常だ。街を破壊して文明そのものを蹂躙する、逃げ惑う人間には目もくれないのがゴジラなのだが、戦争のことも国のために命を失った人々のことも忘れ、平和に生きている人間達をきっとこいつは許せなかったのだろう。



未だかつてない憎悪と怨念に満ちたゴジラと対するのは3匹の怪獣、バラゴン・モスラ・キングギドラだ。忘れてしまったのだけど、それぞれに漢字表記があって「よ…読めねえけどカッコいい!!」って感動したのをよく覚えている。この3匹の怪獣は護国聖獣と呼ばれる『大和=日本』を護る守護神のような存在で、ゴジラが目覚めると同時にそれぞれが眠っている場所から復活した。しかしこの3匹も結局は『日本』という国を守るだけなので人間の味方ではなく、蘇る際に人間を巻き込んでいたりしている。劇中において人間はどうやっても、怪獣たちに翻弄され続けるちっぽけな生物でしかない。

最初に対峙するのはバラゴン、跳躍力と素早い動きが特徴の怪獣だ。はい…ゴジラにボコられます。こうなる運命なんですよ…、身体能力が一番の武器の怪獣でゴジラに敵うわけがない…。ここの対決はバラゴンがあまりにもやられっぱなしで見てられない…。バラゴンは崖みたいな高所に上って、そこからジャンプしてゴジラに噛みついたり突進したりする。最初はゴジラもその攻撃に圧倒されるけど、3回目辺りになると動きも読まれてそれを逆手にとられ、仰向けに踏みつけられたり、尻尾で弾き飛ばされたり何とも痛々しい…。最後にはバラゴンが瀕死になりながらも高所に上ろうとする所を背後から放射熱線で足場を崩され、2発目の放射熱線で焼き尽くされてしまう始末。炎の中で悲鳴ともとれる泣き声を上げながら焼き尽くされるバラゴンが脳裏から離れない。



続いてモスラ、キングギドラの2匹が夜の横浜を舞台にゴジラと対決する。しかしこのキングギドラ、不完全な状態で復活していて空も飛べないし満足に戦うことが出来ない。結局モスラが孤軍奮闘するのですが、これもやっぱりセオリー通りでボコボコにやられてしまう。シリーズ通して見てもモスラってゴジラと互角に戦ったという印象がなくて、あのフワフワした翼が掴まれて投げ飛ばされるのを見ると、やっぱり痛ましくて落ち着いて見ることが出来ない。その儚さがモスラの魅力であったりするので「やられの美学」と言われている所以なのだと思う。

ゴジラに放射熱線でとどめを刺されそうになったキングギドラを、そんなモスラは身を挺して守り最後は光の粒子となって散っていく。しかしそれが力を与え、瀕死状態だったキングギドラは「千年竜王」として真の復活を遂げる。ここのシーンがアツい!!とにかくアツい!!金色の光を放ちながらスクリーンいっぱいに翼を大きく広げ、まさしく竜王という名にふさわしい神々しい輝きに思わず見とれてしまう。これまでの2体の怪獣とは違いキングギドラはゴジラを圧倒する。放射熱線を吸収しエネルギー波として打ち返し、ゴジラを海に追い込んだ後も空から引力光線でゴジラを追い詰める。海の中で揉みあいになりながらもキングギドラが優勢になる。



当時劇場で見ていた私は「最終決戦はキングギドラと戦って、ゴジラをやっつけるんだろうな~。さすがのゴジラもこれは勝てないよ~。」と、ゴジラを軽んじた予測を立てて分かった気になっていた。甘かった…実に甘かった…!!立て続けにキングギドラが放つ引力光線はゴジラのある一点に集結していた。ゴジラの背びれである。そう、ゴジラはキングギドラの光線を吸収し自身のエネルギーへ転換していたのである。そしてキングギドラが光線を放ちながら至近距離で近づいてきたところを、吸収したエネルギーも交えた最大級の熱量を誇る放射熱線をゴジラはゼロ距離で発射した。むごい…むごすぎる…。もちろんキングギドラは大爆発、木っ端微塵となって消えていき、護国聖獣は全て敗れ散ってしまった。



無敵を誇るこの白目ゴジラ、どうすれば勝てるのか。人類はこのまま敗北してしまうのか。その真相はぜひ本編を見ていただきたいと思う。ラストの展開も大好きだし、あのオチもニヤッとせずにはいられない。ここには書けなかったのだが、キャスト陣もゴジラシリーズに縁のある方が多数出演していたり、少しオカルト要素も含まれていたり、怪獣以外にも楽しめる要素が結構たくさんある。メガホンをとっているのが実写版「映画デスノート」を監督した金子修介監督だというのもあまり知られていない。

今年公開される「シン・ゴジラ」、歴代最大の大きさでゴジラ以外に怪獣は出てこないらしく初代をリスペクトした作品になるようだ。ぜひとも01年ゴジラのように圧倒的な強さと邪悪でスクリーンを思いっきり暴れまくって欲しい。そして日本版ゴジラシリーズの復活の先駆けになって欲しいというのが、特撮オタクの端くれの切なる願いだ。ぜひIMAXで公開してください!!お願いします!!
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-06-05 00:37:22
今更ですが、とても良い記事ですね。愛情を感じます。シン・ゴジラ前に、初代とGMKを見直しておこうと思います。
次は是非金子監督と樋口監督タッグの平成ガメラシリーズも語ってほしいです。
Godzilla Surf (kat)
2016-06-19 03:54:50
Enjoy!

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