本当の戦いはここからだぜ

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クウガレビュー【episode.8 射手】放て、疾風の弾丸

2017-05-17 21:55:11 | 仮面ライダークウガ
こんにちは、かずひろ(@kazurex1215)です。

クウガレビュー、第8話の感想です。

【episode.8 射手】




クウガ第4の姿、緑の戦士ペガサスフォーム。その特性は、瞬間的に人間の数千倍にも発達する五感だ。紫外線・赤外線を見ることや超音波を感知することも可能という万能なフォームなのだが、精神力の消耗が激しいため、その姿をなんと50秒しか維持することが出来ない。制限時間を超えた場合、白いクウガ=グローイングフォームへ戻り変身が強制解除。その後2時間は変身不能に陥ってしまう。だから雄介は、緑の力を制御できないままに力尽き倒れてしまったというわけだ。五感の発達というハイスペックな機能、50秒というウルトラマンさながらの時間制限。ただ強いだけではなく、ロジカルな縛りを設けたのが実にクウガらしい。



しかし、ペガサスフォームに課せられた条件はこれではない。専用武器のペガサスボウガン、素体は拳銃なのだ。銃社会が禁じられている日本において、銃を扱えるのは自衛隊や警察という特殊な組織のみ。ましてや一般人の雄介が銃を手にするのは不可能。だからこそ、一条さんや警察との連携なしにペガサスフォームはその真価を発揮することは出来ない。





未確認生命体=グロンギはどうやら住処を転々としており、今回は閉館後の博物館だ。薄暗い室内と怪しげなライトで照らされた恐竜の化石が不気味な雰囲気を醸し出している。ラジオを使ってリントの言葉を学び、徐々に人間社会へ適合していることが伺える。グロンギが手にしている腕輪は全員が手に出来るものではなく、殺人を行える資格と殺した人間の計測の役割を兼ねているようで、第3号=ズ・ゴオマ・グが執拗にあの腕輪を狙うのは、自身にその資格を有するため。勝手に殺人を行えずグロンギの間で何かしらルールが伴っている事も示している。






一方、雄介は失踪した実加を探していた。必死で探す雄介とBGMにピアノの静かな演奏が対照的。この楽曲はロベルト・アレクサンダー・シューマン作ピアノ独奏曲『子供の情景』第7曲「夢(トロイメライ)」。トロイメライとは夢想に耽ること、空想することといった意味がある。作曲したロベルトによると「子供の情景」は「子供心を描いた、大人のための作品」としての意図が強くあり、彼の他作品とは少し趣向が違うとのこと。実加にとっては自分の記憶の中でしか父親と会う事はもう叶わない。思い出の場所を辿り父の面影を感じる、まさに夢想。「人が一人死ぬなんて、どうでもいいことかな…。」父親の無念を晴らしたい、だけど警察も研究室も誰も相手にしてくれない。しかし、今の自分に出来ることは何もない。堂々巡りするジレンマに悩み、どうすればいいのか分からない。ここで実加が海岸の砂浜を見つめながら、父親との思い出を振り返るシーンはいつ見ても泣いてしまう。









「信じて!皆やる時はやってくれるよ。そして君にもいつか、なんかやる時が来ると思う。」一人の人間として実加と対等に向き合う雄介。この時の雄介は、ヒーローでもないし大人でもない。勝手に遠くへ行ったことを咎めることもなく、寄り添って一緒に悩んで進んでいこうとする誠実さが、雄介の何よりの良さだなあ。変に近づき過ぎず、実加と雄介にちょっと距離があるのも、優しさなんだろうなあ。




第14号=メ・バチス・バは殺人を続けていた。しかし今度の標的は一般人ではなく雄介=クウガ。博物館でのシーンで示されていたように、クウガを倒せば一般人よりもカウント数が多くなる。今までのグロンギは直接クウガを狙うこともなく、あくまで自身の殺しを邪魔する者としてクウガと戦いを繰り広げていた。そのクウガを自分の殺人の中になぜ組み込んだのか、いや組み込まざるを得なかったのか…。




そして第8話の名シーンといえば、ペガサスフォームへの変身からの一連のプロセスだろう。
邪悪なるものあらば、その姿を彼方より知りて疾風の如く邪悪を射抜く戦士ありまるで風の吹き荒ぶようなアークルの変身音と共に、砂塵を巻き起こしながら緑のクウガへと姿を変えるシーンは思わず息を呑んでしまう。海面と緑のボディに光の反射が重なってなんとも神秘的。ペガサスボウガンを手にしてからBGMは一切流れず、聞こえてくるのは浜風の音やさざ波の音、五感の発達したクウガと視聴者の感覚が一体となっていく。




ここからのシーンが最高なんですよ…。バチスが針を発射、しかしクウガは2本の指で受け止める。針を捨てそのままスロットルを引き、上空に向けて照準を合わせ放つ「ブラストペガサス」。まさに「必殺仕事人」のように一撃で決める職人技を見ているかのよう…。





幼稚園児だった時を振り返ってみると、クウガは辺りに落ちている木の棒や鉄パイプを武器に変化させて戦うので、ごっこ遊びでオモチャがなくて困ることはほとんど無かった。でもペガサスボウガンは素体である拳銃からの変化が大きかったのと、弓矢と銃を混ぜ合わせた独特なデザインの代物も全然なかったので、当時親に頼んで買ってもらったのはいい思い出です。



次回のクウガレビューに続きます。

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