さまざまなメディアで報道されていて、ご存知の方も多いことと思いますが、
今、アメリカ大統領選で話題になっている、
共和党の副大統領候補サラ・ペイリン氏（現アラスカ州知事）がかけているメガネは、
僕がデザインした 「Kazuo Kawasaki PhD. MP704」 です。
Kazuo Kawasaki PhD. MP704
はじめて僕が彼女をテレビで見たときは、マケイン氏側の副大統領候補だということを
全く知らなくて、えらい美人でメガネかけてる政治家だな、という印象でしたが、
そのときひょっとすると、あのメガネは僕のかもなぁ、と思いました。
そして、その直後ぐらいに、共同通信のニューヨーク支社から電話で
「副大統領候補がしているのは川崎さんのメガネですね」 と、取材をうけて、
やっぱりそうか、と確信したわけです。
アメリカでは、僕のメガネを愛用している著名な方が多いので、
彼女もその中のひとりだと思ってその時は “おおごと” だとは思わなかったのですが、
その記者に 「Kawasaki 704で検索をかけてみてください」 と言われて
ネット検索をかけたら、100万件以上のページがヒットしたので、
こんなに話題になっているのか、とびっくりしました。
最初はペイリン氏のネガティブキャンペーンの一環で、
ファッション誌でメガネが取りあげられていたそうですが、
全米一の発行部数をもつ 「USA TODAY」 に、
“国民は彼女を見ていない。彼女のメガネを見ている”
というコピーが載ったのをきっかけとして、
あのメガネなんだろう、かっこいい！ということで、
アメリカ国民がこぞってあのメガネを買い求めている、とのことでした。
そこから、国内外含めてさまざまなメディアからたくさん取材をうけていますが、
アメリカの大統領選挙が絡んだエピソードなので、
こちらが雑談で話した本意ではないことが、僕の政治的見解として掲載されたりして
ちょっと困っているところもあるので、
この場で僕の見解をきちんと示したいと思います。
僕が、一番言いたいことは、アメリカ政府は拉致被害者を日本にとり戻すことに
全力で協力してほしい、ということと、そのことを第一義として力を貸してくれる人に
米大統領になってほしい、ということなんですが、
アメリカのどのメディアでもカットされてしまうのでとても残念です。
また、次期の米大統領について自分なりに研究しているのですが、
CNＮの討論会などをみて、オバマ氏の発言は学者だなぁととても感心するのですが、
僕の今の結論としては、マケイン氏を支持したいと考えています。
マケイン氏はベトナム戦争のときに5年くらい捕虜になって、
そのうちの2年間拷問に耐えているんですが、
そんな彼の生き様や考え方に惚れぼれするところがあるんですよ。
また、アメリカの大統領が民主党になったときというのは、
日本はめちゃくちゃ損ばかりしていますし、
サブプライムローン問題にしても、この問題をきちっと解決できるのは、
オバマ氏ではないだろうと思っています。
このブログが掲載されてまもなく、11月4日には大統領が決まっていることでしょう、
結果がどうなっているか楽しみです。
冗談半分に、ニューヨーカーという雑誌に、
「サラ・ペイリン氏がもし副大統領になったら、僕をスタイリストに選んでほしい」 って
コメントしたらそれは掲載されたようです（笑）。
もし、本人に会えるなら、705という別のモデルの方が、
もっとあなたに似合いますよ、ってアドバイスしたいですね。
「ファッション誌・People」 が、まず仕掛けた彼女を魅力づけている
ファッション性に「メガネ－Kazuo Kawasaki」が取り上げられる。
そして、全米で発行部数１位の「USA TODAY」で、話題となる。
メガネスタイルが、女性・政治家にとって、「似合っている」ということが
ファッショントレンドとなった。
こうした社会現象は初めてのこと。
Kazuo Kawasaki, Ph.D. MP-704
「リムレス・タイプ」といわれる私のデザイン・MP-704
最初のイメージスケッチ
次回は、日本と外国のメガネ文化の違いについてお話したいと思います。
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