前回 「良い万年筆」 と表現しましたが、万年筆の良し悪しは一般的にはペン先の出来を指します。
自分に合う万年筆を探そうと思ったら、作家の方たちの万年筆の選び方を参考にするのもいいですよ。
どんなブランドを使っているか、もそうですが、一つ面白いなと思ったことがあります。
ある作家さんは、思考が早い時には、少しストップをかけるために硬めの万年筆を選ぶそうです。
発想が硬い時は、柔らかい万年筆を、柔らかい発想の時は、硬めの万年筆を。
加え、中間の硬さのものを、と常に3本用意されているそうです。
うちのスタッフも、僕が持っている万年筆やボールペンを色々試しながら、
「これは合うなあ」 「ちょっと違うなあ」 なんて言っています。人それぞれ、
「合う」 と思う基準は違いますからね。
初めてのボーナスでボールペンを買う、と言うスタッフに対しては
「値段については僕に相談しろよ。安いところを知っているぞ。」 などと言っています。
まあ、相談役ですね (笑)。
値段という点で言うと、高いものから安いものまで、幅広く買っています。
安いもので言えば、前回お話しした中国製の万年筆もそうですね。
話のタネにと買ってみたり、人にプレゼント用としたり、まとめて買うことが多いです。
究極に 「高い」 とされるのは、アンティーク調のものだと700、800万円レベルのものがあります。
しかし僕は、1本30万円ぐらいのものを年1本買うか買わないかですが。
ワイフが欲しがっているものをプレゼントしてくれる事もあります。
値段だけでなく、オリジナリティに富んでいて印象深いものもあります。
例えば、モンブランの 「グレタ・ガルボ・エディション」 。
見ただけで彼女のスタイルや美しさがぱっと浮かぶのです。
キャップを空けてもペン先がなく、後ろをぐっとねじるとペン先が出てきたり、
ペン先を後ろにしまうとカットリージを交換できるものなど、機構が発明的なモノも出てきています。
最近は、復刻版も多いです。復刻版を見ると、「当時こんなのを作っていたなんて凄い。」 と
昔の技術の高さに驚くこともあります。かえって、オールドファッションの造りの良さは職人技ですね。
【仕掛けのあるミニ万年筆】
今、最も気に入っている。新しい機構が仕組まれている。ペンが出る仕掛けとカートリッジを入れる仕掛けが発明的。そして、表皮素材が皮革やパールやプラスチックで、しかもミニタイプで短い。
【グレタ・ガルボ・エディション】
グレタ・ガルボ、伝説の女優をテーマとしている万年筆とボールペン。スタイリングがまさに女優さんをイメージしていて美しいラインだ。
携帯に最も便利なカヴェコ社の万年筆とボールペン。
透明が復刻版、新作もこのデザインを踏襲しそしてケースあり。書き味は硬めで、ボールペンは論文添削用のため赤色。