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趣味のハナシ 筆記用具その3

2007-04-26 11:35:26 | 過去のBlog記事

僕は常に 「どんな筆記用具が流行っているか」 をチェックするべく、インターネットをよく見ます。
ただ、国内の専門店はあまり行きません。海外では必ず専門店に行けば、
「これは日本人向け仕様だな」 「これは日本人をバカにしている造りだ」 なんて言ったり……
イヤな客なんです(笑)。
「どうせ日本人には分からないだろう」 と思わせている外国製は許せないんですよ。



デザイナーの目で見ると、筆記用具において西洋と東洋では大きな違いがあります。
指先に当てた時に、指先よりも柔らかいものが東洋。筆がその代表ですね。
比べて、指よりも硬いものが西洋です。
中国から渡来した筆の文化と、鉄筆、これをスティル=スタイルの語源ですが、そして羽ペン、
ガラスペンを経て万年筆が発明された西洋の歴史が交差しているのが、これまで明治以来の日本です。



一つ、西洋の筆記具には真似できない筆の凄さがあります。何だか分かりますか?
筆は、空中でも字を書くことができるんです。巻紙を手に持てば、下敷きも要りません。
これは、東洋の凄さだと僕は思っています。


 

東洋と言えば、最近驚くような発見をしました。
インターネット上で1本100円の中国製の万年筆を見つけたのですが、
「ケースが素敵だな」 と思ったので、試しに買ってみることにしました。
15本入りだったのですが、冗談半分でね。
学生たちに面白い事をした時にプレゼントする、ちょっと洒落ているかな、と思って(笑)。
1本100円……送料の方がかかってしまいましたが、これが意外と良かったんです。
デザインはまだ、中国っぽさが抜けていなかったのですが、使ってみたらペン先がとても良かった。
僕も目をつけていなかったのですが、ここ1、2年くらいで非常に万年筆のレベルも
上がっているのを感じました。



ドイツのブランド筆記具の中でも、安いものは中国で作られているとも言われていましたが、
そこから離れ、自分たちのブランドとして歩き始めたのかもしれません。
やがて脅威になるな、と感じました。中国における技術の進化がこんなところにも
顕著に現れていたんです。



kawasaki0426_1.jpg

【中国製の万年筆と筆】
筆・指先よりもやわらかいから、空中でも書くことができる。
中国製の万年筆は、段々と品質が向上している。



(つづく)