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Website『読書アクセス』の運営者カズノリによる業界・事業の動向まとめ

東京でのラジオ局運営事業

2017-08-13 08:15:08 | 対面型
ラジオ局は、現在東京にどれくらい存在しているのだろうか。そもそも、ラジオはどのような種類があり、運営されているのだろうか。
今年の3月に、ラジオ番組制作について記事を作成しているが、ここでは運営を考えたい。

まず、AMとFMについて。 これは音声情報を人々に届けるための技術の違いであり、ネット情報では
・AMは電波の密度が比較的薄く、遠くまで届くがノイズの影響を受ける
・FMは電波の密度が比較的濃く、ノイズに強いが近くしか届かない
という。
ビジネスモデルはいずれの方法の局であっても次の通りだ。

①ラジオ番組を聴く利用者を得る
②企業に広告を出してもらい広告費を得る
③番組連動のイベント開催やグッズ販売でも収益を得る

ラジオ業界全体として、総務省の2016年のラジオ放送事業者の調査では
・2012年~2014年で業界の総売上もラジオ業界全体への広告発注高も横ばい
・③タイプの売上はAM局で3割、FM局で2割を占める
・会社あたりの営業利益は、2012年~2014年にFMは上昇、AMは下降で、FM の方が高い。いずれも黒字。

となっていることが分かる。
(他に、NHKの調べで東日本大震災のとき過半数の人が「まずラジオから」情報を得たらしいと分かり、ネットワークの強化が政策になってAMとFMの補完が実行されたということも読みとれる)

それでは東京のラジオ局はどうなのだろうか。
東京エフエムの営業利益は、
・2015年3月期 約12億
・2016年3月期 約10億
・2017年3月期 約8億
と減少してきている。売上も減少。
J-WAVEの営業利益は、
・官報によると2017年3月期営業赤字

と厳しい時期のようだ。
東京は厳しいのか?地方のラジオ運営会社の営業利益が公開されておらず分からない。
仮説としては車より電車に乗る生活様式なので、ラジオを聴く人が少ないことは考えられる。ネットには調査方法の分からないアンケートがあるが、そこで指摘されていた話だ。

それでは今後の東京のラジオ局は、どんどん先細りしていくのであろうか?
東京の人口は今後も横ばいが予測されており、市場そのものは変わらない。ただ、人の趣向の変化と技術革新でポイントがある。
・人々の得られるメディアに、より選択肢が増えていること
・インターネット配信とスマホ普及
がそれである。

インターネット配信について、
ラジオ放送は基本的には地域ごとに聴けるものが区分されていて、例えば東京だと12のラジオを聴くことが出来る(スマホアプリのradiko対応分)。

しかし最近は他のエリアのラジオをインターネットで聴くことが出来る時代であり、例えばスマホアプリでイギリスのラジオ番組を生放送で聴くことも可能となっている(Radios UKを試してみてほしい、英語の勉強にもなるかもしれない。)など局の所在地が問われない。

スマートフォンの普及は50代でも6割超であり、ラジオ番組の品質によっては全国に普及したり他のエリアに敗れることが出るだろう。

これが東京ラジオ局にもたらすのはチャンスだと思う。ナビゲーターに有名人を起用することも、旬の人物にゲスト出演してもらうのも東京が優位なことは間違いない。

ただし、メディアは選択肢が多い。YouTubeもあればSNSもあり、スマホで時間を使うのに、「単に面白いおしゃべり」程度のコンテンツでは競争優位とならないはずだ。
今後、ラジオが競争力に出来るのは、他のメディアとの違いから
・リアルタイムでのトークが大半
・双方向のトークがあること
・長時間番組かつ双方向のやり取りでナビゲーターの個性的な魅力を伝えやすいこと
であると思う。これらを東京ならではの強さで磨けば、東京のラジオ局が地方のラジオ視聴者まで獲得し、収益を上げる可能性は十分にあるだろう。

以上から、東京のラジオ局は今後、
インターネットの配信で地方にまで視聴者を広げ、リアルタイムの双方向という強みで他のメディアに勝ち収益を上げていく
というのが僕の見解だ。

統計にみる「日本の普通の生活」
政府統計、日銀統計等から日本の普通の生活がどのようなものか分析して描いた本。
日本の市場について、他の人々の一般的な生活について知るのに良い作品。

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