アクセスVISION

Website『読書アクセス』の運営者カズノリによる業界・事業の動向まとめ

高齢者向けVR事業

2017-07-23 22:02:46 | IT活用
高齢者のお金の使い方を言及する言論が多い。
・日本のGDP成長の停滞を打破するためお金を使う流れを作る
→お金を持っている世代をターゲットに考える
というのがその主な論理で、確かに総務省統計局の二人以上世帯へのレポートによれば、2016年時点で60代以上は平均して2000万円以上の資産をもっているようだ。(一方40代未満はローンが貯蓄より多いと出ている。)
そして高齢者世帯の資産運用は、生命保険と預金で8割超である。特に預金は5割超だ。

この資金をレジャーに使うか、せめて投資に回してほしいというのが経済界の望みである。何しろ銀行は運用先がなくて預金を集めても社会に活用しきれておらず、高齢者も年金がありながら資産を使いきらずに逝去することが多いからだ。
国税庁の統計によれば、2015年に相続税を収めたという人は10万人以上。注意すべきは相続税というのは相続資産が最低でも
「3000万円+相続人の数×600万円」
なければ課税されないということだ。つまりそれだけのお金を使いきらずに逝去する方が、10万人以上いたということだ。

もちろん孫正義氏のように「使いきれない」と公言している位であれば問題ないが、多くの人はもう少し良い旅をしたい、良いホテルに滞在したい、面白いショー等を観たいと思っていたであろう。
この後悔を無くすような働きかけが企業に必要とされるのだ。マーケットには少なくとも10万人くらいの高齢者の方がいる。

この手段の一つは、VRでそのような素敵な経験の一端を感じてもらうことである。従来の広告以上に動員が期待できるはずだ。
今はVRの技術に注意が集まっており、内容までふみこんでいる記事は他の媒体と比べて少ないと個人的に感じているが、必ず高齢者に向けた「快適さ・穏やかな心地よさ」の提供にしのぎをけずるマーケットが出てくるだろう。
そしてそのVR市場規模は、
・対象者10万人のうち、VRから平均年10万円使う
・VR提供企業に旅行会社等から広告代金として2割入る
と考えると20億円市場である。中高年以下でも、穏やかな旅を好むような人々には好評だろう。30~50億円市場位まで伸びるかもしれない。
大企業がいくつか、部署を一つ振り向けるのではないか。もちろんベンチャーも出てくるだろう。

以上から、「VR製作事業の中には、高齢者向けに穏やかな心地よさをアピールするものが一つのジャンルとして出てくる」というのが僕の見解である。

21世紀の投資
21世紀の投資市場における個人について考えた本

事業動向の予測技術
事業の動向予測について述べた本

トピックVISION
ニュース等の様々なトピックについて情報を整理しているサイト
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 目薬市場 | トップ | 交通広告事業 »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。