ばーばのケベック日記

ケベック在住、ばーばの気まぐれ日記、日常に関する雑文が主です。

2017年02月11日 | 暮らし

 出でていなば ぬしなき宿となりぬとも 軒端の梅よ春を忘るな

実朝の辞世の句、歌を詠んだ当日の夜に暗殺された。享年28才。

人の寿命は神秘だ。もしかすると新年を迎えれないかもとお葬式の準備をしてた義母が、元気で毎日のように午後お出かけしてる。去年もそうだった。電話で、日本式玉ねぎみじん切りが気に入ったから教わりたいとのこと。3月になったら菜園の苗の準備をするようアドバイスまで欠かさない。

一昨年のこと、もう長くて1か月とお医者様に宣告された古くからの知人のお見舞いに、当市から片道5時間車を飛ばし日帰りで会いに行ってきた。が、2年が過ぎた今でも、覚悟はできてるといいながら健在で時々メールで写真を送ったり政治の話などしてる。寿命ってわからない。また、人って死ぬ直前まで普通に暮らすんだなとしみじみ。

昨日今日にかけ、義母の兄のお嫁さんで、80才になる伯母さんが転倒し脳内出血で手のほどこしようがなくあちこちから子供さんや親戚がかけつけてる。先日誕生日祝いしたばかりの認知症の伯母さんも急に病状が悪化し二人とも酸素マスクをしてる。今週いっぱいかもと話してる。

空の色は春めいてるのに気温はマイナス17度、18度と厳しい寒さ。義母が元気で明るいので、どうしてそんなにアッパーなんですかとたづねたら「20代で亡くなる人も30代で亡くなる人もいる。それなのに80過ぎて、こうして生かしていただいてるのに落ち込んでる気にならない」とのこと。

いつか順番にあの世にゆくから怖いとは思わないけれど、「ぬしなき宿」という言葉に、「あの家に私の知ってる人はもういない」という、帰国するたび目にする亡くなられた知人の家や、引っ越した知人の家などが浮かんだ。それでも春は忘れずにやってくる。

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