ばーばのケベック日記

ケベック在住、ばーばの気まぐれ日記、日常に関する雑文が主です。

ニューヨーク6 蚊と蚤

2017年07月10日 | 旅行

 蚊は名のりけり蚤は盗人のゆかり 其角

雨降りが多いこの頃。やぶ蚊に刺され耳や首がかゆい。「その昔、夏の嫌な奴の四天王は、蚊、蚤、虱、南京虫ときまっていた」と半藤一利さんは回顧する。ニューヨークのホテルを探してるとき、いろいろな人から虱がでるホテルに注意してねとアドヴァイスされてたので、検索すると、かつて虱の出たホテルの名前が出てきた。また、子供の頃に夏になると蚊帳を吊るし寝てたことなど思い出し、こんなひょんなことから其角のこの句を楽しめる。

ニューヨーク旅行6へ

ニューヨークの最終日はお互いに自由行動で野良猫な私はただただほっつき歩く。ふと、ここはニューヨークなのかモントリオールなのか、はたまた東京なのか、日本の地方都市のショッピングセンターなのか、いろいろなイメージが錯綜した。デリカテッセンに行くと日本人の方が握ってるお寿司パックが買えカウンターに座って食べた。ファッション店もH&M、ZARA、ユニクロと日本でもみかけるお店がたくさん。

ほっつきあるきながら、人間の幸福は相対的なものだなーとつくづく感じた。私は東京に行くと3日で疲れ田舎に帰りたくなる。家賃は高いし、人込みはすごいし、せわしないと、、、が、その東京がニューヨーク滞在中、素晴らしい都会に見えてきた。家賃は安いし( ニューヨークのように40万でベッドルーム1つってありえない)、安全で、食べ物は豊富で安くて美味しい、街並みは清潔で内装は綺麗でどのお店に入っても工夫され手入れされている。あらゆる文化施設に恵まれ古今東西文化なんでもお目にかかれる。人々は親切で優しい。東京の、あの疲れると思っていたごちゃごちゃ感が、美味しい美味しいちらし寿司に見えてきた。

村上龍が「日本には何でもある、ただ一つないのは希望だ」というようなことを語っていたが、今回の旅行で、希望というより幸福を感じる力が希薄なんだと思った。いわゆる庶民と呼ばれる階層(庶民はフランス語で中産階級と訳している場合もある)が長い歴史の中でこれほど贅沢に暮らせた時代はないんではなかろうか。3度の食事、お洒落(たとえスーパーしまむらで買おうと)、旅行(庶民が海外旅行にでかける)、、、何の不足があろうと。小屋暮らしの人たちでさえ、戦火で農地を手放し難民となった人たちに較べたら、自分の土地を持ち、小屋を建て、地主に搾取されることなく自給自足できる生活はパラダイスに見えると思う。もしかして日本は希望いっぱいの国ではなかろうか。考え1つでいくらでも幸福感を感じれる国ではなかろうか。

帰りの車窓からみえたアメリカ庶民の家々は昭和の家々とだぶった。一つの時代が終焉に向かってると。古い家はリノベーションするか、壊し新しく建てるしかないように、私の家もおつむも夫が言うように頑固保守から少しでも一歩踏み出さないと廃屋になる。今回のニューヨーク旅行は私にとって人生のターニングポイントになった。

以下、帰りの車窓から見えたいかにも典型的な庶民の家と田舎町の風景。ケベックと同じ光景。こういった家々は昭和の古臭いイメージでリノベーションがどんどん進んでる。

ニューヨーク旅行記終わり。

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