限りある日々の記録

70代の生を前向きに生きて

自主規制か?民意のつくられ方(齊藤貴男著)  2011,9月30日

2011-09-30 11:44:43 | 日記
 今年の平和展で狛江から絵手紙の依頼を受けて応募しました。  

『障害なく生まれてきよと 作業員の妻 腹なでて言う』

「ちちをかえせ としよりをかえせ 子どもをかえせ 安らかに ねむれ誓いし
 被爆国 4たびの被爆 何を誓いし! ノー核兵器」

『安全神話にだまされて ふるさと 未来も限界ないリスク』

「花は1日の命なれど 原発リスク 限界なし」の文に絵添えて出品しました。

 友人から好評だと聞かされて、地域の公民館祭りの絵手紙展にも と希望しましたが、
館長から「政治性のあるものはいけない」と 拒否されました。

 最近まで「原発は未来の力』と宣伝されていたのに事実を述べること 市民の意見が表現できないのは,なんだか戦前に帰ったみたいです。

 『民意のつくられ方』の本を読むとなんか恐ろしいです。
『クリーンで安全な原子力』の呼び声で、ばら撒かれて広告費 科学館での宣伝となんだか世論は誘導されていくみたいです。
 教科書検定意見『公民』『ヨーロッパでは脱原発が進む』東京書籍の記述削除し『代替エネルギーに課題ある説明に変更
『チェルブイリ原発事故の記載を本文から注」に(59ページ}真実からの逃避

『行政の下請化するNPO』が増えているそうです。『女性が語る道つくり』中九州横断道路早期完成を願う女性の会代表が『教育より道路』を、命が大切なのに病院がない竹田から1時間半もかけて通院 高校進学のためにも…
 でも地域の医療体制の整備を!教育の機会均等の権利を奪うなと立ち上がらないのか
地域の安上がりな医療と教育充実しようとせず巨額な財政支出ともなう高速道路を持ち出した途端実現可能性がはね上がってくる。126ページ 何のための税金の使い方でしょうか?

 同じようにオリンピックどころでないのに世論は誘導されていくのですね。

 疑問を持っても政治性の名の元に自主規制し流れに流されていくのでしょうか?

 権力の服従が”大人の態度”であり望ましい姿勢だとされた生活様式からの脱皮を目指さなければならない。と著者も述べているが、、表現の自由を守らなければと思う。

科学の進歩と私達の暮らし

2011-09-26 09:16:43 | 日記
 40数年前、明星ラーメンの子会社が深大寺にありました。
会社の好意で4年生を見学に連れて行ったことを思い出します。

 インスタントラーメンが こねる,切断 油で揚げる,包装 とベルトに載って15分で出来上がるのです。
 機械の素晴らしさに目を奪われた私、でも、トイレは沢山あり、機械が止まっても
15分休みの間に用を足し、ベルトコンベアの流れに従って15分後に休む人もあり、生産性を挙げるためにもトイレは沢山あり15分の休みをフルに活用しているのです。

 見学後に経営者から話を聞きました。
「こんなに技術が進んだら何年間後には、従業員の解雇が増え、それで仕事のない失業者 が増えるのではないか」と問題を投げかけてきました。

子どもからは、「1番偉い人は誰?」と質問も出ました。
それは「コンピューターの速度を調節する人」と経営者は答えました。

 働く人の労働の価値より、機械の流れに必死で目を凝らし機械に使われている婦人労働者でした。

 科学 機械の発達が、人々の幸福につながっているのでしょうか?

 短時間に生産量が増えた分、人々は余暇を楽しむのではなく、過労死は増え、24時間のコンビに営業、学校の警備も機械化され、警備員はいなくなり、児童虐待から逃れて学校に泊まっていた子の発見が遅くなったり、(機械は無線での警戒なので小さい子は網をくぐり)除草剤の発見で、農薬による植物汚染が出ています。

 科学の進歩が人間の幸福につながらない最大の「原発事故」がそうです。
効率 利潤で動き、人間本来の自然との共存も、安全性も、労働の楽しさもなく 生活保護世帯 失業者は増え、経済面からの自衛隊志願者が増えています。 

 「沢山の消費 使い捨て 流行」ガ゛讃美されて自然が犯されているのです。
自然ばかりでなく 人間の尊厳 働く権利 人との絆 自治の力も マスコミは、利潤追求にながされ、教育は自由を奪われて今す。

今こそ ほどほどの生活を 人間性第一の科学の利用を!なんのための科学かを!

「1枚のハガキ」 新藤 兼人著を読んで、

2011-09-22 11:49:46 | 日記
 たった1枚のハガキ 1餞5厘の命と言われていたけれどが、「国のため」の名の元に多くの若き命が奪われたのです。
 この小説は、100人のうち94人が戦死、生き残った負い目を負い、帰れば妻と父の不倫 生きるあてを失い戦友のハガキを戦死した妻に届けに行くのです。
 待ちわびた夫は、白木の箱 中には紙が一枚 どこでどんな死に方をしたのか一切知らされていないのです。

 私の兄も比島で「玉砕」でも終戦50周年に慰霊の旅に参加、そこで、厚生省資料によると
「20年1月上旬イラガ方面に転進 川崎所長引率のもとに抗戦続行せるもゲリラ出没及 び糧食の欠乏の上、米比軍の包囲に同年下旬玉砕」のことを知らされたのです。玉砕とは、餓死なのに、投降もできず十七歳余の若き兄の命は奪われたのです。

 「命」を軽んじ、死者の心を踏みにじり「英霊」と称えて「国のため」に利用しようとしているのではないでしょうか?

 「国」より「個人の生きる権利」が優先すべきなのに、

「国の未来のため」と安い値段で土地を奪われ「原発」でふるさとを 未来の子供達の生存権さえ奪われているのに まだ 経済利益優先の名の元に「原発」を再利用しようとしています。

 1枚のハガキで奪われた命死者は何を望んでいたでしょうか!
 是非この小説を読んで下さい。

終りに
「あの戦争を仕掛けた者たちへの復習するためにも、自分は幸せに生きていかなくてはな らない」「もしかした最高の復讐かもしれない」で終わっているのは悲しいです。

 生き残った特攻隊の生き残りがふるさとにいられず東京に来て、教師になり、校長になり、「君が代歌えと」強制し、心で詫びても流されていく現状を!
「過去の歴史から学び未来に生かしていくことを人間性あふれる小説の中に表現して欲し かった」
「国とは」だれのためにあるのか?
「戦争とは命と心の深い傷を!」「軍備での復讐でなく」憲法9条を!

「市民科学者として生きる」高木仁三郎著を読んで、

2011-09-20 08:52:04 | 日記
 この本をよんで深く感銘しました。

 私の自分史と重ねて、「民衆の中へ」の言葉がはやっていた1955年、新卒の教師として中学に赴任しました。
 2人の兄を戦争でなくした私にとって、「学問 知識」は何のためにあるのかと、何時も問い続けてました。

 先輩復員教師の読書家は、「迷路」野上弥生子さんの本等貸してくれました。しかし、教養としての読書で、「あまり本当のことを言うな」と、職員会議での私の発言に忠告してきました。
「学ぶことが自分だけでなく他者との幸せにつながる」そんな学びより、いかに進学校に入学させるかが、中学校の使命とされ市長からも学校評価の一つになっていました。

 貧困から7歳で入学した過年児が、中学では、卓球部が生きがいとなりました。しかし勝つための対抗試合に出場できず、登校拒否になりました。戸も筵の貧しい家では、石工見習いにして日銭を稼がそうと試みました。私は、義務教育をさせるべく家庭訪問,酷い労動で学校に復帰を希望する子、日銭が入るので行かせたくない父親 家出した子を、復学させる手段は、校長の、そろばん片手の生涯賃金の石工より企業の賃金比較でした。

 基礎学力の九九 2000-909等できない子、格差が酷く、個別指導なくしては成り立たない授業,理科教師は、化学記号の暗記を強制し、英語教師は、日本語も読めないのだからと漫画を読んでいてもとがめず、社会科教師は「製糞機」と書き遅進児に読ませたり人権侵害がありました。
 私も数学を教えていましたが、「だれに向かっての授業か」と問われて、「標準」と答え、「標準」があるのかと再度問われました。給料事務と週25時間の数学授業は大変でした。
 一人ひとりと向き合う授業を求めて、2年後に小学校に転職しました。

そして、勤務評価反対の組合運動の川口市の婦人部長になったのです。デモにも参加しました。高木さんと同年齢の樺美智子さんが警察権力の犠牲になった頃,九九の3x8を三派全学連と子供達は囃していました。でも当時は組合員が殆どでしたが、組合も分裂し「経済闘争」に重きを置き「教育内容」への実践が弱くなってきました。、

 出産もあり東京都に転勤し、通算43年間の教師生活でした。毎年 殆ど、組合教研には、レポートを提出してきました。
 「父母と共に民主教育を!」と努力してきましたが、「原発事故と高木さんの市民家学者として生きる」を読んで、今こそ、「市民のための教育実践を」未来の子供達のためにも支え実践できるようにしなければと思いました。

 市民化学者と生きた高木さんは、常に民衆の立場を 科学は誰のためかを問い続けていたのです。
 1988年4月24日「原発を止めよう1万人集会」を組織成功させたのです。
1993年1月3日 あかつき丸が日本海域の到着し、プルトニュウムが東海港から陸揚げされる5日までの三日間、科学技術庁前に座り込み抗議のハンガーストライキをしたのです。
 政府の秘密主義と独善的プルトニュウム政策に抗議し、1市民としての人間的意思表示

 癌に侵されながらも未来に希望を持ち続けた生き方は、「高木学校を中心に民衆の立場での研究と、運動に参加し、宮沢賢治の生き方に賛同した思想、自覚した民衆からの連帯があったからだと思います。」
 
 今後「原発廃止」未来に美しい自然を残すためにも高木仁三郎氏の意思をついでいこうではありませんか!1000万署名を!心ある集いに学びの場と話し合いの場をつくっていきましょう!
 
 良い授業とは、「多様な意見が出ること」という国があります。
 答えを選択性にし、「科学」を生活から切り離し、議論も批判も許さない思想なき技術の授業が人類を危機に追いやっています。大阪の教育政策(教師の自由を奪う)に反対していきましょう。

草色のマフラー

2011-09-18 08:56:45 | 日記
「草色のマフラー」という教材が2年生の教科書に載っていたことがあります。

父親が出稼ぎに行き、父を待つ子供心が風で吹き飛ばされた『草色のマフラー』そして雪解けになると見つかるという話だと思います。
 何時もの例で親子で読みあったり話し合ったりした感想が思い出されます。

「出稼ぎしないで済むように、働く場所 工場を作ったら」
「私の育った村の学校では、私一人だけ父親が出稼ぎに行かなかった。あと20人位は出 稼ぎです。」との声が上がりました。

その時は、まさか過疎地が「原発」の予定地として秘密裏に計画されていたとは、
「日本の原発危険地帯」鎌田慧著を読むまで私は知りませんでした。

 巻原発「建設予定地「新潟日報」1696年6月で知らされたのです。13,4軒の家が取り残され、1日バスが唯一の交通手段の地に「安全性 金と利益」国の政策だからと
「金は一代 放射能は末代」とバラまかれた金は、住民を退廃させ、地方自治を破壊するものに対して、老人や心ある人たちが3,40年も闘い鬼籍に入られた人もいます。
住民投票などで闘いまだ設置されていません。

「政治家はそれまで切り捨てていた過疎地に保証金も安く済むと電力会社と放射能危険をも想定して金をバラまいていたのです。」
「日雇い労働者達に金と命の交換会社」

 政治の貧困、民衆主義もなく秘密裏の、港を作るなどのエサで原発が作られてきたのです。

 日本全体、格差是正のために何をすべきか 美しい自然保護は、軍需費削減で、発想を転換して考えたいかなくてはと思いました。

 なお 原発マネーが自民党政治資金団体に総額7億815万余(東芝、日立 新日鉄 大成建設等}民主党にも2300万(三菱重工業 住友商事等}2009年の1年間に受けていたのです。
 原発反対の道は険しいけれど「命にはかえられない」のです。

 教科書教材も深く読み取り背後の住民の生活に思いを寄せないといけないのですね。