夢色

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火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<キャロリング by.劇団キャラメルボックス@新神戸オリエンタル劇場>

2012-11-24 | 舞台

初めてのキャラメルボックス
小箱の劇場で、劇団っていうのの舞台を見るのは初めてだったから、半分期待で半分緊張。
先月のはちょっと正直期待したのと違ってたから・・・。
今日は、2階の前のほうの席で、上からよく舞台が見える席でした。
どきどきしながら開演を待っていたら、まず公演中の注意ということで劇団の若手の方が2人出てこられて、携帯は切っておいて・・・などというお話をされるのですが・・・。
あまりのハイテンションに、「あ・・・あかん・・・今回もやばいかも・・・ こういう“劇団です!”的なノリって、見てて恥ずかしくなるから 苦手なんだよな~」と失敗したかなと心配したのですが。
まったくもって、無問題でした!
最初からずっと泣いて 笑って すっごく面白くて、上手だった!
最高でした。


舞台は、東京の子供服メーカーで、クリスマスに倒産が決まってしまったその会社で働く人々と、その会社の学童保育サービスを利用している家族が中心のお話。
なかでも大和と折原が中心人物で。
2人には、婚約寸前までいったのに、大和の子供の頃の体験(父親のDV、両親の離婚など)から、結婚に対してすれ違い、結局は別れてしまったという過去がある。
かたや折原は、家族に愛されて幸せな人生を過ごしてきたんだろうなって思える、天真爛漫な素直な太陽みたいな女性っていうイメージ。

現実にもたまに出会うけど、そういう 陽 のイメージの人って、貴重な存在なんだけど、逆に 世の中に悪意を持ったり 影の部分をもつ人が居るっていうことを 無邪気に考えないし、疑わないんだよね。
個人的にはそういう人は、嫌いじゃないし、(その人なりにしんどい経験も沢山しているだろうけど)あぁ 幸せな人生を生きてきたんだなって、すごく羨ましい。
でもそういう人の、疑わない純真さは、時には人を傷つけることがある。
そういうものを感じました。

そこに絡んでくるのが、サービスを利用している少年・航平で、この男の子の役を、女性の林貴子さんが演じていましたが、、、まったく違和感なし!(いや、褒めてますよ。笑)


最初、キャストが舞台上にそろってダンスをするシーンがあって、ストーリーとはあまり関係ないのに何故だかその時点から涙が・・・笑。
自分でもよく分からんが。
そして、始まったらすごいスピードで解説しながらストーリーが進んでいくからちょっと焦るけども、逆にぐんぐん引き込まれていきます。
会社の同僚の2人も濃いキャラで(笑)
緑のたぬきとか
随所に笑いがちりばめられていて、それが(私の勝手なイメージの)劇団!っていう感じでもないし、わざとらしくもないし、その絶妙なバランスの笑いが 心地よかったです!
関西のノリっていうのかな。

航平の男の子っぷりがすごくかわいくて
どこから見ても お年頃の男の子の仕草が 本当に上手でした!

大和は、すごく優しいのに 両親のことにだけは頑なで冷たくなってしまう。
でもかなり男気溢れる 肝の据わった 折原にとってはカッコいいヒーローだったと思います。
現実には居ないよね~(笑)ヤーさんの事務所に乗り込んだり、やたらと喧嘩慣れしてるように見えたけど
ぐっと胸に刺さったのが、『不幸自慢をしてどうするんだ』っていう台詞。
。。。そうだよね。
その強さが、何よりも格好良くて、折原だけじゃなくて きっと皆惚れると思います

それと対照的に航平の父親の情けなさ具合が半端なくて、最初はマジしばきたくなるくらいでしたが
でも、大和にマッサージした時の「どーんぶらこっこ!」が 大爆笑でした。
涙でたわ!(爆笑)
あれ、アドリブかな?毎回なのかな?
あの2人はかなりナイスなコンビだった
実は結構、良い父親になりましたが、きっと現実だったら 喉もと過ぎればまた同じことを繰り返すよね こういう人。笑。

悪役3人+元キャバ嬢は、何気にいい奴すぎて、ボスなんですか?!あのカッコよさぶりは。
あんなに爽やかな悪役でいいんですか!?悪役って言わないヨ
高橋克典みたいだった(どんなだ。笑)


最後までドキドキして、でもきっと最後はハッピーエンドって思ってたから安心して観てられたし。
なんだろうなぁ、皆それぞれに事情があって でも憎みきれない人ばかりで。
最後は、本当にこの舞台を観ることが出来て 幸せだなぁって
衝動的に取ったチケットだったんだけど、大正解だった!って、キャラメルボックスのファンになりました
終わる頃には ずっと泣きっぱなしだった(笑)
カーテンコールも何回も出てきてくれて、折原役の前田さんが挨拶してくださったのですが、何度も噛んでて(笑)めちゃ可愛かったです
何ともいえない温かな時間と空間とお芝居で、癒しっていうコトバが浮かんでくる。
しんどい毎日が 浄化された、みたいな。

久しぶりに大当たりな舞台で、とっても楽しかったです!
また機会があったら見に行きたいです



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