夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<「エヴェレスト 神々の山嶺」試写会 追記。>

2016-03-17 | Art

改めて書くのは違うかなと思い、公開後に試写会日に追記しようかと思ったんだけど、書きだしたら長くなりそうだったから、別記にした。 ←正解(笑)
大分と辛口なので!
岡田君ファンなのに!
ごめん!岡田くん、ごめん!
映画楽しかったから読みたくない!って人は、読まないでください!
これ読んで、観行くかどうしようって思う人は・・・是非一度観てみてください(笑)そして、感想を教えて・・・(笑)
特に、良かったよ!っていう人の声が聞きたい


原作読んで私、めちゃ感動したんだ。
上巻は、時系列が飛んだり、山の用語が分からないから、なかなか読み進められなくて、最後まで読めるかなぁって心配になってたけど、最後の方でようやく深町と羽生が出会い、話が進み始めてぐいぐいのめり込んで。
下巻は3時間くらいで一気に読んだ。

高所での酸欠によって幻覚を見たり、死に誘われる時間。
常に自問自答して、山では 生きると死ぬの間。
街では、野心と諦めとの間で 揺れ動いて、日々過ごしてる。
それがジリジリとした焦りみたいに、乾いた渇望感というか、淡々とストーリーの奥底にずーっと燻ってた。
ぶすぶすと 火種みたいに。

本来の「生きる」という 生命の原始的な熱量は、熱いとかいう程度じゃなくて、焼け焦げるような、ふと気を緩めたら 本人の命自体をも 灼き尽してしまうような、それに負けないようにしなければ死へ転がり落ちる崖っぷちを 這いつくばって進むような。 
そういうものが「生きる」ということなんだって、思い知らされたというか。
そういうお話だった。

ジョージ・マロリーが「なぜ山に登るのか」と聞かれて「そこに山があるから」と答えた。
私は昔から、イマイチ納得できなかったんだ。
和訳の問題もあるかもだけど、少し本質とズレた答えのような違和感を感じてた。
だから、羽生が「そこに山があるからじゃない。ここに、おれがいるからだ。ここに、おれがいるから、山に登るんだ。
そう言った時に、すとん と、そうだよ、そうなんだよ!!! って 思った。
別に山登りしないけど(笑)上手く説明できないけど(笑)
そこに私が居るから、山に登る。
そのほうが当然のことのように 納得した。
そうだったんだよ、って思った。

そして、羽生が残した手記。
『やすむときは死ぬときだ。
生きているあいだはやすまない。
やすまない。
おれが、おれにやくそくできるただひとつのこと。
やすまない。
あしが動かなければ手であるけ。
てがうごかなければゆびでゆけ。
ゆびがうごかなければ歯でゆきをかみながらあるけ。
歯もだめになったら、目であるけ。
目でゆけ。
目でゆくんだ。
めでにらみながらあるけ。』
『もう、ほんとうにこんかぎりあるこうとしてもうだめだったらほんとうにだめだったらほんとうにもううごけなくなってうごけなくなったら――
思え。
ありったけのこころでおもえ。』

涙が止まらなかった。
言葉足らずで誤解を招き、それでも生き方を曲げなかった羽生が、正しいとは思わない。
大切な人を残して、自分の生き方を生きた、それが正しいとは言わない。
でも、生きるってこういう事なんだって思った。
大半の人が出来ない生き方を、選ぶ人が居た。 
命を燃やさないで生きてる自分からしたら、憧れのような眩しい生き方だった。
その強烈な生命力に、心が焼かれて、その夜は熱にうなされるような気がした。

おそらく、大半の人、を代表しているのが深町だと思う。
皆、世の中の大半の人は、野心が無いわけじゃない。
だけど、才能がある人間は一握り。
運を掴む人間も一握り。
大体の人間は、何となく生活を送り、憧れの生き方を、見て見ない振りしながら、日々が過ぎていく。
生活するのに精いっぱいだから。

そんな皆の代表である深町が、羽生にあてられて、変わっていく。
羽生ほどの才能も覚悟もないけれども、どうしようもなく「生きる」という原始的な欲求に抗えずに、引きずりあげられて、「生きる」ようになっていく。
そこに、何とも言えない、男性的な魅力が感じられて、目が離せなくなる。
そして、山屋じゃない女性から見ても、彼らには一抹の母性本能をくすぐられる様な弱さがある。
雄としての男らしさと、どうしようもない弱さとしての男らしさ。
男って、そういうもんだと思うから。
それを埋めることが出来るのは、生命の「母」としての懐の深さというか、そういうものが「女」にはあるのかもしれない。
たまらなく彼らを、その弱さを、愛おしく抱きしめたく思う瞬間がある。

さらに、山を知らなくても、本作を読んでいれば、どれほどの過酷な状況に挑もうとしているのかが分かる。
自然の苛烈なほどの壮絶な美しさ。
それが「神々の山領」で。
山を取り巻く 登場人物のそれぞれの立場や、強さと弱さが同居する事実。
それが人間なんだっていうのを、本質として理解することが出来る。




そんな本だった。
実際にエヴェレストに登って作られた、邦画史上初の今作。
実力派揃いのキャスト達に、弥が上にも期待は高まった。
だから。


・・・うーーーーーーん・・・ハードル上げ過ぎたかな、と・・・(^^;)
どうやってもあの大作を2時間に収めるには尺が足りなさすぎるのは分かってはいたけれど。

出だしの、深町たちの登山隊のエピソードから すでに。
日本への帰国を引き留めようとする深町に、すごく違和感だった。
・・・あれ?深町ってこんなに野心味が強かったっけ・・・?って。
確かに、カメラマンとして、一つ大きなヤマを当てたいという気が無いわけじゃないと思うけど、もっと深町って、何というか、ヘタレ寄り(笑)な人な気がしてたんだよね。
野心を抱えつつも、自分が生活するのに精いっぱいで、それで仕方がないと思ってる、そこら辺に居る私たちと同じ「常識」を持った人間。
そういうイメージだったから、遺族やメンバーの心情を慮るよりも 本を出すことを声高に主張したり、マロリーのカメラについて羽生を調べて行く過程など、ちょっと違うって感じるくらいに、キャラクターが単純化された気がした。 

マロリーのカメラについてのドタバタ劇が盛大にカットされてるのはある程度仕方が無かったと思うけど、だったら、「マロリーのカメラの謎を追うカメラマン・深町」っていう肩書はいらないんじゃないか、ってくらいにカットされてて(笑)
マロリーのカメラが出てきたがゆえに、「野心家のカメラマン」にせざるを得なかったんじゃないかと思ってしまうくらい
もちろん羽生と出会うために必要な導入なんだけど、なんか・・・あっさりしてた(笑)

全体的に、原作読んでない人や山をしない人が、どのくらい理解できたのかなと思う事がいっぱいある。
この深町が、どれほどのスゴイ謎に迫ろうとしていたのか。
羽生が、どれほど有り得ない事に挑戦しようとしていたのか。
ザイルパートナーの事も、山屋がいかに生死と隣り合わせで生きてるのか。
などなど、文章で読んだときよりも、カットがさらりと描写しただけで過ぎてしまうから、知ってる人は知ってるんだろうけど、素人が観た時に そのすごさは半分も理解できないんじゃないか・・・。
視覚的な情報も 前知識が無かったら、「・・・うん、山だね (`・ω・´)」で終わっちゃうしね。
あとは、試写会でも、「専門用語多すぎて分からん」って言ってる人も居たし、舞台としては万人受けは難しいのかなぁと。

撮影の季節が違うとか、装備がどうとか、リアリティがないとかは、私には分からないし、映画なんだから別にそこは置いといたらと思うけど。
だってホントに頂上に行くとか無理じゃん。
もう少しCGが上手な監督さんだったらとは、勿論思ったけど(笑)


羽生が戻ってこなくて、日本に帰った深町と涼子。
その後の放心状態の深町にも、うーん、なんか思ったのと違うと思ってしまった・・・。
なんやかんやと力を貸してくれる宮川に、「どうでもよくなった」って。
撮った羽生の写真を火にくべて。
・・・ここ、あまり原作を覚えてないけど、深町ってこんなんだったっけ?(^^;)
カメラマンのはしくれとして、こんな人だったかなぁと。 
羽生が生きた証を、そんな簡単に投げ出す人かなぁ。 

なのに、急にまたエヴェレストに行くって、・・・え?!って。
原作では少し間空いてたもんな。
その間に頂上へ到達できるように、訓練して、準備して。
だから、思いつきで行く印象が否めないし、エヴェレストに再訪したときのアン・ツェリンとの結びつきも、なんで?って感じちゃう。
羽生を通して、深町の事をそれなりに認めてくれたから、アン・ツェリンも親身になってくれた、と私は理解してたから。 


で、最後の話の一番大事な所で、一気に醒めてしまった

天候が崩れるからというアン・ツェリンの忠告を振り切って「俺は、頂上に立ぁつっ!」  
・・・って、ちょっと待って、そんな無茶できるほどの技量は深町にはないでしょ・・・(-_-;)
高度が上がったが故に、正常な判断が出来ないほどの過酷な状況に深町の体がなってしまっているのか。
ただの意地張ってのナチュラルハイなのか。
演技から読み取れなかった。

→ と思ったら、「もう駄目だ・・・もういい・・・」。
原作ではもう少しあれやこれやがあったから、それだけの状況だと理解できたけど、これだとただの我が儘ヘタレじゃないか

→ なところで突然、深町を呼ぶ羽生の声が。
・・・もう、台無しだよ・・・ 
これじゃファンタジーじゃん。
せっかくの深町と羽生との心の絆が、羽生が魔法使いになってテレパシー送ってるみたいになっちゃったよ。

→ 息絶えた羽生とご対面して、「お前はなぜここに来た」「・・・分からない・・・」
・・・分からんのかーいっ!

→ とツッコんだ次の瞬間には、羽生に「一緒に帰ろう」
・・・ってちょっと待って、待って、もう無理・・・
なんか、深町がただの情緒不安定な人になってる
オステリー(←男のヒステリーの造語。笑)か?ってくらいに、上がり下がりが かっ飛ばし過ぎて、全然深みが感じられなかった

→ 極めつけが「そこにお前が求めてるものがある。ジャケットの中だ。」
って、RPGで都合よく主人公に教えてくれる人みたいになっちゃってるよ(´・ω・`)

→ そして結局「もう良いんだ。」
って、ええんかいっ! Σ(゚Д゚;

という感じに、なんか・・・・なんだか・・・・・・深町、こんな人じゃないのに・・・っていう感じになっちゃった。 
もっと、なんというか、私たちと同じように弱い人なんだけど、だけどそれでも一歩一歩進んで行く。
悩みながら、怖がりながら、一進一退で それでも進もうとする。
その弱い人だからこそ、強く見えるから。
だからこそ、背中を応援したくなる、そんな人だと思ってたんだけど。

全て駆け足過ぎるから、深町の気持ちも、羽生の気持ちも 表面サラッと撫でただけで浅く感じちゃった。
実際に文章で読んでる時は、お互いの心情もぐいぐいと心に迫って、取り込まれたけど、実際にアテレコみたいになると変なファンタジー感が
ダイジェスト版を観てるようで、むしろ予告の方が感動したくらい。
絶対に泣くだろうな、と思っていたのに、「ありったけのこころで おもえ」の羽生の声で、うるっと湿ったくらいで終わっちゃった。
終わり方も、あの途中のところで終わるのがベストだったとは思うけど・・・。
ゼロの時みたいに、宮部と一緒に息を詰めて 心が突き刺されて、あぁ・・・って涙する最後にはならなかった。

何より、BGMが壮大過ぎて、「今!今盛り上がる所ですよ〜!ほら、盛り上がれ〜!」って煽られてる気がして、逆にドンドン引いてる私・・・
だめだ。
だめだ、こりゃ。

私は岡田くんが好きだから観に行ったけど、単なる映画好きの友達にオススメかどうか聞かれて、胸張ってオススメだよ!って言えない自分に愕然とした。
是非映画館の大きなスクリーンで!と思ってたけど・・・・・・それほどでも無かったか・・・と思った自分にビックリした。
ゼロの、泣き過ぎて死んでしまうかと思うほどの衝撃。
蜩みたいに、しみじみと余韻に浸って 生きることの大切さを噛みしめる空気。
図書戦の、キャーキャー言ったり、カッコよさを堪能できるエンターテインメント。
そういった心に残るものが、、、、ごめん、何も残らなかった。

終わった瞬間、あかん、これはマズイ、これはアカン。
と思った私。
前評判の凄さは何だったんだろう、私がおかしいのかな、と思ってしまう。
演技がどうとか以前に、演出の問題じゃなかろうか・・・

これはちょっと・・・マズイな、と思った。



演技についてはバイアスが掛かるから何とも言えないけど・・・・・・なんで、阿部さん主役にしなかったんだろう  
そりゃ主人公は深町だろうけど、これを観て深町主役とは言えないのでは。。。
阿部さんの演技は、すごかった。
凄味があったし、羽生がそこに居た。
それだけは、すごく良いよ!って言えるし、是非観に行ってほしい。
「俺が逃げ出さないように、俺を撮れ」とか、グッと来た。
死にに行くような事をしながらも、一番生きようとしていたのは羽生だものね。 

真千子ちゃんも良かったとは思うけど。
原作の涼子と違って、ややウザキャラ寄りだったのかな?
羽生の奥さんと会った後の雰囲気とか、「山に何があるっていうんですか」とか、原作で受けた凛とした女性のイメージよりも、「俗っぽい」「女っぽい」って感じだ。
いや、裏切られてた事になるから、そういう態度になるのも分からんでもないし、山屋を待ち続ける人の気持ちとしても分からない訳じゃないんだけど・・・。
もともとこの話はラブ要素は要らないというか、もっと男と女というより、人と人としてのやり取りだと思うから。
だから、羽生が死んでから、深町と涼子と付き合うのも全然変じゃないと思ったんだけど。
映画では速攻Uターンしてエヴェレスト行くから、その2人の関係を微塵も感じさせないまま何故かまた深町に付いてエヴェレスト行っちゃう涼子。
・・・涼子の存在意義って・・・と思ってしまった(笑)
トルコ石のペンダントの意味も、さらっと流されたし、最後深町が羽生を連れて帰らずに、ペンダントを掛けて山に眠らせる、その想いにグッとくることも・・・出来無かった・・・

死んでるはずの長谷に羽生の事を説明させるのも、謎解きの時間が無いから仕方ないんだけど、無理やりだなぁと。
彼は羽生にとってかなりの敵視してるくらいのライバルだから、こういう形では出てきて欲しくなかったかも。


ゼロは観終わった時に、これは(賞を)取ったな、って思った。
こんなすごい映画を作ってくれて 本当に感謝したし、邦画史に残る映画になると思った。
でも、今回は、これで来年の賞を取ったら・・・ほんまか?って思うと思う。
出来レースだろう、って冷めるだろうし、嬉しくもないだろう。 


そりゃ、興行成績が心配だから、親には行くように指令を出しましたが(笑) 
ちょっとこれは・・・自分のハードル、上げ過ぎたかも。 
観に行った方が楽しんでもらえてたら、それはそれで嬉しいけどね
レビュアーさん達の、好評な意見も沢山あるし。
単なる個人的な所感ですから。
どちらかというと、海賊のほうが面白い作品になるんじゃないかと思ってます。

岡田くん、ごめんって何度も謝るけど、今のところ印象は変わらないかな。
また終わる前には観に行かなくちゃ・・・とは思うけど・・・時期を改めたら、何か変わるのかな。。。 



ちなみに、私の好きだった岡田くんポイントは・・・
真千子ちゃんと2人、ネパールの町を見下ろす広場に佇む深町の しなやかな筋肉質の背中 ←細かい。
アニバコンの時はマックスぶーちゃんになってたから(コラ)このロケの時くらいに絞ってる身体つきの方が好き( ´艸`) ←聞いてないし。

あとは、エヴェレストに入る前に、髭を剃ってる顔の方が好き
せっかくの もじゃ田もじゃ男 ですが、私は髭無しのほうが基本的に好みなんですわー( ´艸`) ←だから聞いてないって。 

という、好き好きポイントを2つ 書いておきます(`・ω・´)ゞ 笑。 

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主役 (まっつぁんこ)
2016-03-17 15:52:13
主役は阿部さんだとばかり思っていました(笑)
最後のとこはちょっと残念でした。
Unknown (火月 神)
2016-03-18 00:07:48
>まっつぁんこさん
TB&コメント、ありがとうございますm(_ _)m
私も原作はさておき、実質的には阿部さんが主役な方が しっくりくる作品になってる気がしました。
原作が好きだったから余計に最後の盛り上がりが残念な展開に…
もう少し演出がどうにかならなかったのかなぁと思うのが止められません(´・_・`)
初めまして。 (こに)
2016-03-18 08:13:06
トラバありがとうございました。
思っていたこと、全部書いて頂いてます!
似た感想を持つ人が多いということは…
そういう映画だったのですかねぇ…
Unknown (火月 神)
2016-03-18 13:16:54
>こにさん
TB&コメントありがとうございます!
どうですかねぇ。。。
感動したっていう感想もあるので、岡田君ファンとしてはそのほうが嬉しいのですが・・・複雑です(^^;)
原作を未読だとまた違った感想になったのかもと思いますが・・・。
今後の状況が気になっているところです。
Unknown (りすこ)
2016-03-19 09:28:44
「エヴェレスト」

観てきました〜。初回の初日に。
神さんの感想、もっともだ、と思う部分と、いや違う…思う部分でシマシマ模様の私の感想です。
長くなるかも…(長くなりました〜無駄に長いです…お忙しかったらスルーで…)

私は、岡田くんが深町を演じると聞いてから、原作を読みました。が、読んでいる間には深町と岡田くんがつながることはなく、長いこと違和感を感じていました。上映直前になって予告編を観て、ああ、これが岡田深町なのね、と多少の期待感を持って、初日を迎えました。

全体の流れがさらっと流されているのは、時間的な制約があるから、仕方ないと私も思う。けど、前半のカメラのいきさつも、かなり話が変えられていて…特に盗品とわかってアン・ツェリンに返すとこはもっと執着を見せてほしかった。原作の深町には野心はあるけれど、いまいちそれを前面に出せない自信の無さがあって
そこは、岡田くんの解釈する深町には現れてなかったように思う。
初めて羽生に会った時の深町の声と表情にあるふてぶてしさは、私の好きのツボにハマりましたが…(笑)

話は一気に飛んで最後の方の「頂上に立つ!」
辺りは、完全にクライマーズハイでしょう!あれはありだと思いますが、そのあとは…原作でも、羽生の声が聞こえた気がする…とありますから、あながち見当はずれの演出でも無いんだろうけど、あそこでは、チョコレートと干し葡萄は出て来るもんだと思ってた(笑)

それともう一つ、ちょっと!と思ったのは、羽生の死体を見つけた時に、ゴーグルも、帽子もかなぐり捨ててしまう…吐く息も凍るほどの気温、靴に入った雪さえも丁寧に取り除かなければ凍傷になってしまう場所で、いくらハイになっておかしくなっていたとしても、あれでは絶対に戻ることなんて出来やしないよ〜と、ツッコみ入れちゃいました。
まさか、あそこで岡田くんの顔を出さなければいけない理由でもあったのかしらと、勘ぐってしまいます。山屋さん達の意見、聞きたいくらいです。
と、まぁ、細かいことではまだ、いっぱい言いたい事あるんだけど、この映画に限っては撮影で現地へ行った時から心配で心配で、帰ってくるまで心配で、帰ってきたらきたで、地震があったりして、最初から最後まで、ひやひやしながら見守っていたこともあって、かなり寛大にいろいろ許せちゃってるのも事実です。

初日、17日と2回見て、つくづく感じたことは、私には、どうしても山登りをする人の気持はわからない、という事。そりゃね、平地に居ても事故に遭ったりするけど、わざわざ、危険な山へ行って事故の確率増やさなくても…と思っちゃう。
それが生きている、という事、だというなら、世の中の大半の人は、生きてないのかしら?ホンの小さなことを支えにして、目標にして、世の中の大半の人は、しっかり生きていると思うし、危険な事には近づかないように、巻き込まれないようにして、精一杯長く生きたいと、思っているはず…。山ではそれが出来ない、と、思う。ましてや、神々の領域に足を踏み入れることは、むしろ、生き急いでいる、もしくは死に急いでいるとしか思えない。
ハイキング程度の山登りしかやったことの無い私には、登山のことにあれこれ、口を出す権利は無いとは思うけど、自分の身近な人や、大切な人が、雪山登山をするとなったら、体を張ってでも止めたいと、そう思わせる映画でした。
涼子のように、待ち続けたり、一緒に行ったり
は出来そうにないなぁ。

映画を映画としてちゃんと観れてないのかな〜。深町が時々岡田くんに見えてしまう…(こんな事は今までの作品では、なかったことです)ネタバレ大好き…とか言って、事前に色々見過ぎたのかな…最後のよろよろ歩いてくるところなんて“あのリュックには岩がごろごろ
詰まってるのね”なんて頭の中に浮かんだりして(笑)

感動するところは、ちゃんとあってそれなりに涙も滲んだけど、ラストの曲は神さんと同じであからさまに盛り上げようとしてる感が満載…1回目よりも2回目の方が引いたかな〜。あそこは無音の方が、迫力あったんじゃないかな…深町が歩く、靴が雪を踏む音だけ、とか。
めちゃくちゃ長くて、独りよがりで迷惑な感想ですみません。

ゼロの時のような魂を持って行かれたほどの感動は味わえなかったけど、原作に少しでも近づくために現地へ行って撮影をしたという点では、カトマンズの町中や、荘厳なエヴェレストの山頂は心に残りました。









Unknown (火月 神)
2016-03-19 23:45:43
>りすこさん
コメントありがとうございます
変な言い方をしたら、そこまで期待せずに観に行ってれば、、、と思ってしまったり(笑)

私は、ビジュアルが発表されてから原作を読んだので、自分の中では、見た目は映画版でストーリーが展開されてるので、そこは違和感は無かったんですが・・・。

りすこさんのおっしゃるように、『原作の深町には野心はあるけれど、いまいちそれを前面に出せない自信の無さがあって』という、ホントそこなんです!
演出の指示なのか、岡田くんの判断なのかは分かりませんが(最終的に演出でOKがでてるから、こうなったのでしょうが)、始まって速攻そこでつまづきました・・・。

最後の羽生とのやり取りは、人それぞれの好み、なんでしょうね・・・
私はダメでした。。。

チョコレートと干し葡萄は入れて欲しかった〜。
でもそこを入れるためには、事前の2人のやり取りを入れて説明しないといけなくなるから、尺の関係で省いたのだと理解しました。

ゴーグルなどを脱いだ件は、現場でもやはり、どうしようかかなり迷ってたそうです。
リアルでは絶対脱がないけど、そこでキャストの顔を出したほうが良いのか、どうするか・・・。

難しいですよね
映像は、リアルを追及することが必ずしもリアリティに繋がるとは限らない、と私は思ってます。

例えば、現実では、医者の1/3-1/2が女医だとして、でもドラマで医師と言えば男性ばかり。
それか、ミニスカ+ピンヒール+白衣の女医(笑)
だけど、女性の医療関係者=看護師 のイメージは、現実世界の一般の方だって そんなもんです(笑)
リアリティを追及するがために、ドラマに出てくる医師の半分を女医にすると、一般人がドラマの世界に違和感を感じるとすれば。
それは「リアル」じゃなくなると思うんです。
だから、多少のフェイクは、ドラマのリアリティを守るためには仕方ないのかな、と。

少し話がずれましたが
そういった意味で、実際の業界の人からのナシでしょ!は、多少は目をつぶって・・・というラインを、何処で引くかが、難しいんでしょうが(笑)

まぁ、最後まで岡田くんの顔が出てこない映画も、どうしようかと思ってしまいますもんね

私も、山屋さんの気持ちはイマイチ分からないです・・・。
ハイキング程度や、富士山みたいに登れる道を登るのなら分かりますが、敢えて死にに行くような道を選ぶ山屋さんの気持ちは・・・。
アドレナリンジャンキーみたいになってしまうのですかねぇ?
ギリギリを選ぶことで、生きていることを実感するというか。
それなら、分からないでもないですが(←え?笑)

確かに、ラストのBGMは無しで、息遣いや足音だけでも良かったかもしれませんね。
私は、ナチュラルハイになってるときのBGMのほうが、ちょっと無理でした・・・。

こちらこそ、すみません・・・楽しんだ方には水を差すようで、怒られちゃうかなと思ってるんですが(笑)


でも、私なんぞがいう事ではないですが、
岡田くんには、評判の良い作品(ばかりだともちろん嬉しいですが)だけじゃなくて、いまいちな評判だったとしても、いろんな作品に挑戦してくれたら良いって思ってます。
スタッフさん、キャストさん、色んな人達と色んな経験をして、それが糧となると思うので・・・。
新作もクランクインしたし、またどんどん素晴らしい経験を楽しんできてほしいです
Unknown (りすこ)
2016-03-22 00:39:38
こんばんは!

いまさらな追加なんですが…

野心家の深町、やはり、岡田くんの考えだったようですね。獏さんとの対談(GR)で、そんな内容の話をしていました。

それと、最後まで岡田くんの顔の出てこない映画も…
で、うんうん、それもそうですね〜。
そこは、ファンタジー好きな私としては、リアルを追求しちゃいけなかったんですね(笑)
洋服ダンスの中から別の国へ行けちゃうのは、ツッコミ入れないくせにね〜。
Unknown (火月 神)
2016-03-26 11:13:15
>りすこさん

岡田くんの理解だったんですね〜。
映画の尺に収めるためにシンボライズしたのかな。。。

ある程度の不自然さはドラマや映画は仕方ないかなと思い、私も医療ドラマみながら良くツッコんでます(笑)
難しいですよね〜(^^;)
明らかなファンタジー映画だと思って観ると何とも思わないけど、リアリティドラマだと期待して観た時にはツッコんでしまうという・・・。
フィルムの行方 (iina)
2016-04-08 10:27:40
読者には、読んでふくらんだ印象がそれぞれですから、原作のイマジネーションとおりに、撮影するのは至難の技ですネ。

>「そこにお前が求めてるものがある。ジャケットの中だ。」
縦軸にフイルムをミステリー仕立てにして、「人は、なぜ山に登る」のが説明不能なことを暗示させて、結局フイルムはなかった
と謎にして終わっでもよかった気がします。
深町のことも山登りスピリッドとして尊重すればいいのですから。

Unknown (火月 神)
2016-04-09 23:21:15
>iinaさん
TBありがとうございます。
小説の実写化は、そこが面白いところではあるのですが、ちょっと期待し過ぎちゃったかなーと(^^;)
同じ言葉を読んでも、想像するものはそれぞれでちがいますものね。

映画のストーリーの中でのフィルムの取扱いは、途中から存在感が無くなってしまった感じが、勿体なかったかなと思います。

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