山はしろがね

ロシア文学/スキー

何もかもがスマホの中

2016-10-13 22:42:00 | ロシア

 昨日、帰国した。朝、成田に着いて、それから千歳に飛び、それから汽車で稚内に向かった。自宅に着いたのは真夜中。モスクワのホテルを出たのは日本時間の20時半だから、26時間半の旅だった。授業を休講にしないために頑張ったのだが、何とかなるものだな。エコノミークラス症候群にならぬよう、水分補給と運動にだけは気を付けた。

 ***

 ところで、モスクワの地下鉄なのだけれど、エスカレーターの広告はまだ撤去されたままで、白い壁がただただ続いていた。その代わりなのか、車内で使えるWi-Fiは接続するたびにCM映像が流れてくる。去年の秋は必要だった電話番号登録などの面倒な作業がなくなり、簡単にWi-Fiを使えるようになった。

 以前と違って、車内で本を読んでいる人の姿はまったく見ないし、新聞を読んでいる人もほとんど見ない。活字の情報は何もかもが、スマホの中に収納されてしまっているのだ。

 もう20世紀ではないのだ、我々は21世紀という未来の時代を生きているのだ、といえばそれまでなのだが、日頃、極東の田舎の風に吹かれている私などからすると、SF映画の中に入ってしまったような気持ちになる。

 ノーベル文学賞をボブ・ディランが取ったというニュースも、人々はスマホで読むのだろう。その中にはディランでなくアクセル・ローズの「天国の扉」を懐かしく思い出す、私のような世代の人もいることだろうあれはソ連解体の直前に発売されたものだ。

 一方で、美術館ではソ連期のようなくすんだ色のコートを来た人たちが、古典絵画の展覧会に行列を作っている。この1年で美術館の観客が急増し、トレチャコフ美術館だけでなく、プーシキン美術館やペテルブルグのロシア美術館にも長い行列ができているらしい。http://www.tvc.ru/news/show/id/89449

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