山はしろがね

ロシア文学/スキー@稚内(~2017.3)

テントウムシ

2008-10-27 02:10:04 | ロシア
 テントウムシは越冬するものらしい。数日前のこと,勤務先の大学の図書室の片隅に群れているのを卒業生のM君が気にしていた。  昨日は我が家にも1匹,迷い込んできた。ややオレンジがかった色の上に,小さいホシがたくさんあった。3歳の娘が喜んでいた。  ちなみに,ロシア語で「テントウムシ」は「神の牛」божья коровкаと呼ばれている。 . . . 本文を読む

知人のブログ(サハリン関係)

2008-10-19 00:46:50 | ロシア
 しばしば通訳として稚内を訪れているコルサコフのミロノフさんだが,実はブロガーであったということを昨夜,知った。URLはこちら。http://yehudi-yapani.livejournal.com/ ロシア語のブログだけれども,ロシア語が分からなくても写真を楽しむことはできるだろうから,ミロノフさんのお知り合いの方はぜひご覧あれ。ところで,文中に出てくる「ヤマキさん」というのは,誰のことだろう . . . 本文を読む

廃墟のなかの大学

2008-10-16 16:27:42 | ロシア
 ビル・レディングズ『廃墟のなかの大学』(法政大学出版局,2000年)を読み終えた。今頃,読んでいるのもどうかと思うのだけれど,「大学」というもの(制度なのか理念なのか分からないけれど)に対する自分の姿勢を変えなければならない状況に置かれているような気がしているのである。  1993年頃に書かれたらしいから,もう15年も前のテクストである。同年にユネスコから出たアルフォンソ・ボレロ・カバル『今日 . . . 本文を読む

学会初日

2008-10-11 23:58:02 | ロシア
 中京大学で学会の初日。自分の発表は勢いでこなす。終わってから言われた感想は、「炸裂ですね」とか「躁ですか?」とか。漫談としては成立していたということか。  カバンの中には報告と関係のないレディングズの『廃墟の中の大学』を忍ばせていたのだけれど、世界的な大学の「危機」に気づいてない人が多すぎるような気がする。年長者は自分の成功談を語っている場合じゃないし、若い人は「どっかにポストないですかね」な . . . 本文を読む

ドストエフスキイ号の悲劇

2008-10-07 23:13:00 | ロシア
 8月にモスクワから帰る時に乗った飛行機は,ドストエフスキイ号だった。アエロフロートのボーイングには,作家の名前が付いているのである。昔の成田便はエアバスで,音楽家の名前がついていた。  さて,ドストエフスキイという飛行機の名前を聞いた時,ちょっと嫌な予感はしたのである。老婆が殺されたり,シベリア流刑になったりしそうじゃないか。そして,そういう予感は的中する。  ボーイング767なので,座 . . . 本文を読む
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プロクルステスの寝台

2008-10-06 18:05:57 | ロシア
 週末は札幌経由で東京に出たのだけれど,金曜日の授業を終えてから札幌に向かう夜行バスの中でのこと。夜行バスなんて本当は乗りたくないのだけれど,寝台車の付いていた特急『利尻』は廃止されてしまうし,ガソリンが高いから自家用車の移動もはばかられるし,乗らざるをえない。  バスのやや後方の左側の窓際といういつもと同じ席を占め,本を読んでいると,ロシア人の男が3人乗り込んできた。1人は「前は女性用の席だ。 . . . 本文を読む
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キックオフ・ミーティング

2008-10-05 13:55:12 | ロシア
 とある大きめの科研プロジェクトの打ち合わせに出席した。長期的な計画や、組織の在り方や、現実的な達成目標もなかなか明確に伝わってきたが、それ以上に主催者の配慮と意気込みを感じることができた。  関係している多数の人々ひとりひとりに現実的な期待がなされれば、それはすなわち役割ということになる。こういうやり方もあるのだなあと、大いに勉強になったのだった。 . . . 本文を読む

謎の手紙

2008-10-03 20:27:51 | ロシア
 謎の手紙を手にすることになった。  うちの大学に来ているロシア人留学生のところに届いたのではないかと,アパートを管理している方から相談されたのである。でも,見てみると,宛名が違う。そもそもそのアパートに来たものかどうかも怪しい。というのも,住所欄にJapanという国名と我々の暮らしている市の名前と番地が書いてはあるものの,町名が書かれていないのである。「どこの町内か分からないけれど,あそこのア . . . 本文を読む
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パッとしない

2008-10-02 16:00:40 | ロシア
 日本語の授業で,留学生に「パッと」という表現を教える。「桜の花はパッと咲いて,パッと散る」という表現が教科書に出てきたのである。  この例文だと「急に」とか「一気に」という意味なのだけれど,そういう説明だけだと作文の時に誤用してしまうようなので,「パッとしない」とか「パッと行こう」という例も説明する。  gooの国語辞典(『大辞林』)には「ぱっと派手に繰り込もう」という例文が出ている。「くり . . . 本文を読む

パパーニンの北極漂流生活とその文学的表象

2008-04-02 01:08:21 | ロシア
 『稚内北星学園大学紀要』8号に,「パパーニンの北極漂流生活とその文学的表象」というタイトルの小論を掲載してもらった。  岩本和久「パパーニンの北極漂流生活とその文学的表象」『稚内北星学園大学紀要』8号,2008年,39-48頁。  イサコフスキイの詩「4人の同志」やヴィシネフスキイによる伝記を分析・紹介している。いずれも,探検家パパーニンが北極から帰還した1938年に発表された,スターリン時 . . . 本文を読む

Beyond the Empire

2008-04-01 02:48:33 | ロシア
 北海道大学スラブ研究センターから,"Beyond the Empire" と題した論集が刊行された。2006年12月に北大で開催されたシンポジウム(http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/sympo/06winter/2006winter-j.html)を基にしたものである。  Tetsuo Mochizuki ed. Beyond the Empire: Images . . . 本文を読む

クループ

2008-03-28 15:04:42 | ロシア
 昨日の夜中すぎに子供が喘息の発作みたいな症状を起こして,苦しみ出したので,市立病院の救急外来に連れて行った。そうしたら,喘息ではなく,クループだと言われた。  「クループって聞いたことありますか?」 「……」  聞いたことあるような気もしたのだけれど,どこで聞いたかさっぱり思い出せないので,「ありません」と答えて,詳しく説明してもらった。ウィルスや細菌に感染して咽 . . . 本文を読む

わたしが大学教師を辞めたワケ

2008-03-22 12:04:13 | ロシア
 黒田龍之助さんが1年も前に,明治大学を辞めてフリーになっていたらしい。「わたしが大学教師を辞めたワケ」という文章が講談社の『本』2007年5月号に載っているというので,近所の図書館で読んでみた。  大学を辞めた理由について世間で様々な憶測が飛び交っていて困る,といったことも書かれていたのだけれど,1年も経ってからこういう文章を知ることになるとは,私もどうやら,すっかり世間の蚊帳の外である。蚊帳 . . . 本文を読む

envisioning a red cosmos

2008-03-19 00:57:35 | ロシア
 北大まで行き,北海道スラブ研究会に出てみる。アイオワ大学のジェイムズ・アンドリュースさんによる"Envisioning a Red Cosmos"という題の講演で,1920年代からフルシチョフ期までのソ連における宇宙飛行の試みが,体制にとってどういう意味を持っていたか,また,大衆にどう受容されたか,という内容。主な登場人物は,ツィオルコフスキイ,ガガーリン,スターリン,フルシチョフなど。  最 . . . 本文を読む

北大でコメンテイターをしてくる

2008-02-20 23:48:53 | ロシア
 北海道大学スラブ研究センターの専任研究員セミナーで,望月哲男氏による現代ロシア文学についての報告のコメンテイターをすることになり,昨日,お邪魔してきた。自分なりにベストは尽くせたんじゃないかと思う。  「現代ロシア」の観察者ではなく,「ロシア文学史」の教師として振舞おうとしてみたのだけれど,いろいろな議論を聞いているうち,結局,「現代ロシア」の観察者として語ることになってしまった。人にはそれぞ . . . 本文を読む
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