山はしろがね

ロシア文学/スキー@稚内(~2017.3)

風邪

2005-10-31 01:06:50 | ロシア
 先週から大学の学生たちが風邪をひいて,バタバタと倒れているので,まずいなと思っていたら,自分も風邪をひいてしまった。ストーヴを常時焚くようになったので,空気が乾燥し,喉や鼻の粘膜が弱ってしまったのだろう。しかし,仕事がたまっているので,年末まで倒れるわけにはいかない。  昨日の午後,翻訳の推敲を少ししてからずっと,NHKに頼まれた仕事(ロシアのテレビ局についてのデータの更新のようなもの)をやって . . . 本文を読む

ドストエフスキー・カフェ

2005-10-28 01:30:54 | ロシア
 北海道大学の望月哲男さんが『ドストエフスキー・カフェ』という冊子を出版された。  望月哲男『ドストエフスキー・カフェ』東洋書店,2005年。  東洋書店から出ている「ユーラシア・ブックレット」の1冊。現代ロシア作家がドストエフスキイの小説をパロディー化したり,引用したりしているありさまについて論じた研究である。  古典文学が現代文学にいかに影響を与えているかという問題は,文学研究上,重要な . . . 本文を読む

パーヴェル・ネルセシアン

2005-10-27 00:42:23 | アート・文化
 パーヴェル・ネルセシアン,行ってきました。プログラムは他の都市と同様,バッハとメンデルスゾーンとショパン。  どんな人なのだろう,子供相手に音楽教室をやって金をかき集めるような人だったら嫌だなあ,と思って出かけてみると,あれ?ノーネクタイの黒いシャツに黒いジャケットというラフな格好で,黙々とピアノに向かっていらっしゃる。  極東の田舎町でワルツを弾く痩せた姿は,まるで「戦場のピアニスト」。地 . . . 本文を読む
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ピアニストがやってくる

2005-10-24 01:26:19 | アート・文化
 数日前に,とある方から電話がかかってきた。モスクワのピアニストのコンサートがあるので,ぜひ来てほしい,知人や学生にも声をかけてほしいと言う。ホールが空席だらけになりそうで大変だ,とお困りのご様子。  人口4万人の街で1293席の大ホールを埋めるのは,そりゃ大変だろう。最近は知らないが,僕が暮らしていた時分の東京だって,ピアノのコンサートは普通,500席程度の小ホールで開催されるものだったし,そ . . . 本文を読む

ハエ

2005-10-12 00:12:31 | アート・文化
 連休明けの大学に行ったら,一部の窓がハエだらけである。外が寒くなってきたので,入り込んできたのだろうか?  ロシアの現代芸術家にはカバコフとタラソフみたいに,ハエを主題にした作品を作っている人がいたりするので,多数のハエを見ても嫌悪感を催すどころか,懐かしさを感じるようになってしまったのが,我ながらちょっとまずいかもしれないと思う。  2003年の3月にペテルブルグに行ったら,ロシア美術館で . . . 本文を読む

現代文芸研究のフロンティア(VII)

2005-10-11 03:39:55 | トラウマの果ての声(新世紀のロシア文学)
 北海道大学スラブ研究センターから『現代文芸研究のフロンティア(VII)』が刊行された。僕の文章も2つ載せてもらった。 「掘り起こしから回顧へ――最近のウリツカヤの創作をめぐって――」184-190頁。 「現代ロシア文学と麻薬」191-196頁。 なお,以下のURLで読むこともできる。http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/coe21/publish/no9/content . . . 本文を読む

クローン

2005-10-10 03:37:05 | アート・文化
 学会2日目。終わってから知り合いの人たちとコーヒーなどを飲んでいる時、ソ連ではクローン人間の実験を極秘でやっていたのでは、という噂話が話題となった。で、思い出したのが、ロシアの現代作家ソローキンのこと。小説『青い脂肪』やオペラ『ローゼンタールの子供たち』で好んでクローン人間を題材とするソローキンだが、それはSF的な関心や時事的な関心というよりは、ソヴィエト的な素材への関心なのかもしれない。こうい . . . 本文を読む

30人学級

2005-10-07 00:43:01 | 日記・エッセイ・コラム
 田舎に住んでいるというと,都会の人に「子育てにいいですね」などと言われることがある。まあ,社交辞令だと思うのだが,そのベースには「都会と違って自然があっていいね」という考えがあるのだろう。といっても,日本の都会は外国と比べれば緑地が多いし,ほんの1時間も電車に乗ればけっこうな自然と出会うことができる。  実のところ,田舎が子育てにいいとはあまり思えない。人口が少ないということは教育機関の選択肢 . . . 本文を読む
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父,帰る

2005-10-03 00:36:21 | ロシア
 10月12日夜10時から,ズヴャギンツェフ監督の『父,帰る』が WOWOW 初登場らしい。ヴェネツィア映画祭でグランプリ(金獅子賞)に,日本でも『キネマ旬報』で2004年の3位に選ばれている有名なロシア映画ではあるが,未見の方はこの機会に是非。  2人の少年のもとに,12年間,不在だった父親が帰ってくる。厳しく無愛想な父親に対し,少年たちは反抗する。父親は少年たちと共にどこかの島に行き,何かを掘 . . . 本文を読む
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灯台?

2005-09-27 00:09:16 | ロシア
港に黄色い灯台のような謎の船を発見。サハリンの石油関係のものかな? . . . 本文を読む
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ロシア・サハリンフェスタ

2005-09-17 00:10:49 | アート・文化
 新千歳空港で「ロシア・サハリンフェスタ」というものをやっていた。マトリョーシカや琥珀のアクセサリーが売られたりしているのだが、ソ連の演劇のポスターや、サハリンの画家だというナターリヤ・キリューヒナの絵も展示されていて、少し知的な雰囲気でもあった。 . . . 本文を読む

山頭火

2005-09-15 00:16:34 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日から旭川に来ている。修学旅行が多いらしく、宿を取るのが大変な日だった。  夜は久しぶりに「山頭火」のラーメンを食べた。独特の麺は、やはりおいしいなと思う。そういえば、ずいぶん前に旭川で一緒にラーメンを食べた若者は、留学先のロシアで物盗りに殺害されてしまったのだった。旭川でラーメンを食べるのは、それ以来のような気がする。  年を取るごとに、志半ばであの世に旅立ってしまった知り合いの数が増え . . . 本文を読む
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夕張

2005-09-14 00:19:12 | 日記・エッセイ・コラム
 高校訪問で夕張に来ている。  昨日、仕事を終えてから、「幸福の黄色いハンカチ」の家を覗いてみた。映画に出てきた古いファミリアが中に置かれていたので、うれしく思った。今、赤いファミリアに乗っているのも、映画の影響が少しはあるのだろう。  夜はホテル「シューパロ」に泊まる。ここには温泉と、「レベッカ」という割とおいしいレストランがある。ランチタイムや宿泊パックだと、格安の値段でコース料理を楽しめ . . . 本文を読む

「ロシア」ホテル

2005-09-11 00:01:53 | ロシア
 先日のモスクワ行きでは、「ロシア」ホテルに泊まった。モスクワの中心にある巨大ホテルで、僕の生まれた頃に建てられたものだが、今年いっぱいで解体されるらしい。ソヴィエト期に建てられたモスクワ中心部のホテルは、「モスクワ」も「インツーリスト」も解体されてしまった。今回の旅で、おそらく「ロシア」ホテルに泊まるのも最後だと思うと、感慨深い。  最後の晩はテレビでソヴィエト映画を見ながら、部屋でゆっくりと . . . 本文を読む

マヤコフスキイとメイエルホリド

2005-09-10 00:40:46 | ロシア
 先日、モスクワの名画座「イリュジオン」で観たのは、『お嬢さんと不良』(1918)と『白鷲』(1928)の無声映画2本立てだ。『お嬢さんと不良』は田舎の学校(大人も子供も一緒に学んでいる)に来た女性教師に、不良の生徒が夢中になるが、喧嘩沙汰のあげく、死んでしまうという話。撮影や編集の点では古くさい代物だが、詩人マヤコフスキイが主演なので楽しめる。動くマヤコフスキイを見ることができるのは、うれしい。 . . . 本文を読む