ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

バナナが電話機になる仕組み…

2012-06-28 19:52:28 | NewsPaper
こんばんは、ぐっちょんです

昨日の記事ですが、内容が内容なだけに
反響を大きく受けております
とはいえ、反響を主たる目的にして
書いてはおりませんので…


さて、本日の日経産業新聞から、11面の先端技術欄からこの記事をピックアップ
『バナナが受話器 空き箱はPC
 東大が機能付加技術
 超音波照射や画面投影
 ゲームに応用見込む』

東京大学の石川正俊教授は
身の回りにある生活用品や食べ物などを
電子機器のように使える技術を開発したという記事

この見出しだけで、なにこれ!?とまず注目してしまいました
どうやら、屋内にて、天井に設置したカメラなどで人や物の位置や動きを検出し
電子機器の機能をもたせ、新たな操作方法としてゲーム等への応用を見込んでいるそうです


具体的には、超音波のスピーカーにカメラ、プロジェクター、マイクロホンなどで
構成された縦24cm*横20cm*高さ30cmの装置を天井に設置し
約0.3秒の感覚で常に室内の動きを検出します
バナナにあらかじめ受話器の機能を持たせる設定をしておけば
電話がかかってきた際に利用者がバナナを手に取るだけで通話できる仕組み
耳に当てた瞬間に、スピーカーからバナナに向けて超音波を当て
バナナの周囲の空気を振動させて相手の声が聞こえる仕組み
利用者の声はマイクロホンが検出して相手側に伝える仕組み

実験では、さらに宅配ピザのの空き箱をノートPCに見立てて
本物のPCの画面をプロジェクターから空き箱に投影し
利用者の手の動きや箱の位置などはカメラが検出し
キーボード操作が可能にもなる仕組み

これらの仕組みについて、企業と連携し3年後をめどに
技術を実用化する考えだそうです
実用化するのであれば、よりコンパクトになって
実際のユーザーにとってより便利でおもしろいシステムが
世に出てくることを楽しみにしたいところです


それにしても、画像処理技術などの複数の技術を組み合わせて
このような大胆なシステムを考え出すというのは、とても興味深いものです
こういうのは、教授や学生によるちょっとした
“こういうのあったらおもしろくないかな”っていうアイデアを
そのままにせず、“こうやったらできるんじゃないのか”
“では、実際にシステムにできるか取り組んでみよう”
といった流れで実現に向けて始まるものでしょうか

こういったアイデアの実現は、理系の“ものづくり”においても
文系の“ストーリーづくり”においても対象は違えど
共通するところがあるのではと思う次第です
みなさんがふとした時に思いついた突拍子なアイデアも
本当に実現したいと思うなら、自分のアタマで考えて
行動に起こして実践してみてはいかかでしょう


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