Kazucci ブログ

Composer, Bassist 土村和史の活動内容など

2016年初夏の出来事

2016-07-31 11:33:44 | Weblog
先月(7月)はカナダ・ケベックに行ってきました。
素晴らしいミュージシャンの友人Zale Seck(vo, g, per)に会うためです。
まだ自分がプロになる前に西アフリカ音楽が好きでセネガル・ダカールに行ったときに知り合ったんだけど、会うのはそれ以来だから25年ぶり!

当時彼はBaobabというダカールで人気バンドの歌手で(兼ギタリスト)でした、というか辞めた直後だったのかもしれません。おじであるDoudou N'dyae Roseの家に連れて行ってくれたり、「観光客だとふっかけられるから」と僕のジャンベを選んでくれたりしたとてもスイートな人物でした。
なぜか彼はその後も僕のことを気にかけていてくれて、たま~につたない英語で電話をくれたり、米国留学中も彼のことをひいきにしているジャーナリストを通じて僕にEmailをくれたりしてなんとなく連絡は途切れないでいました。そして2002だったか2003年だったか母国と同じフランス語圏のケベックに移住したのも本人から聞いていました。
2年くらい前に久々に電話があって僕は不在だったんだけど、電話に出たかみさんに「カズと一緒にカナダおいでよ。ジャンベ教えてあげるから」みたいなやり取りがあって、半年くらい前に僕が直接電話していくことになったという経緯です。

久々に会ったZaleは陽気でいつも音楽が頭の中になっている様子は相変わらず。久々にあの鋭いセネガルのビート感覚にしびれました。彼の曲を練習したり西アフリカのリズムをいくつか叩いたりして自分でも触れることができたのがちょっとした財産かな。これまで自分がやってきたジャズ、沖縄民謡、ここ数年ずっと興味のある東欧、中東のリズム感覚とはまた異質で面白いんですよ。
それと彼は装飾音のフレージングやタイミングにけっこうウルサくて、それがけっこう興味深かった。ポップスであれ民族音楽にルーツがあるならば「らしさ」をちゃんと出したいんだなと考えれば、それは納得いく話です。
ちなみにZaleの息子のAssane Seckもモントリオール近郊に移住していて、地元では売り出し中の素晴らしいギタリストです。セネガル風の鋭いリズムギター、南アフリカのバンドでよく聞くなめらかなアルペジオ主体のリズムギター、ロックスピリット溢れるディストーションソロ、R&B風のよく唄うソロととても多彩なスタイル。そして父親と同じハッピーなオーラを出している好人物でした。

彼らとの交流も活発にしていきたいと思う2016年初夏でした。
ジャズ的には最近の自分は「迷走気味」なのかもしれないけど、興味を持ったら触れてみるをモットーにこれからもっと迷走したいと思います。

ちなみに初夏のカナダ(ケベック)はとてもいい感じでした。人も自然も町も。壮大な田舎って感じ。人はおおらかでちょっとおせっかいなところも。町はきれいだし、楽し気なイベントがあちこちで開かれていました。居心地のいいところ。冬は知らんけど。

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