今までの耳コピー法で上達しなかったのは何故? 2

ロック・バンドのギターソロを耳コピーするとして、一般的な耳コピー法は、

1. ベース音を聴き取る(全て取る必要はなく、小節の頭や重要そうな部分でよい)
2. ベース音からコード進行を判断する
3. コード進行からキーを判断する
4. キーから使用するスケールを判断する
5. スケールを利用してギターソロを判断する

というお話でした。

ギターソロを耳コピーしたいのに、何故ベース音から聴き取る必要があるのか。

対象となる読者を、耳コピー初心者と考えた場合、実際の音に対して「どの音を選択するかという範囲」が広すぎて困ってしまうことが想定されます。
(何故、耳コピー初心者と考えるかというと、初心者でなければ、勝手に自分の方法で耳コピーをやっちゃうからですね)

そうすると、「どの音を選択するかという範囲」を狭くする方法を紹介するのが、どの読者にとっても一番親切で良い方法となりそうです。

では、どうするか。

以下は想像ですが...。


聴こえてきた音が分からないんだから、理屈で導き出せないかな。
できるだけ簡単な、誰でも知っているような理論だけで何とかならないかな。
「ドレミファソラシド」なら小学校で習うから、みんな知っているはず。

まずは、このスケールを利用して、ギターソロに使う音の範囲を決定させよう。
(「ドレミファソラシド」メジャー・スケール
これを並び替えた「ラシドレミファソラ」は、ナチュラル・マイナー・スケール
どちらも立派なスケールです)

そのためには、
キーから使用するスケールを判断しなくちゃ。

そのためには、
(おそらく、曲を聴いただけではキーの判断はできないだろうから)
コード進行からキーを判断しよう。
コードの構成音だけでできているメロディもあるしね。

そのためには、
(おそらく、曲を聴いただけではコードの判断はできないだろうから)
ベース音からコード進行を判断しよう。

そのためには、
ベース音を聴き取れば良いぞ...。

と。

これらは1から5を逆にしただけですね。
つまり、読者の期待に応えるため、帰納法によってこの方法が導き出されたのではないかと思います。(多分...)

で、実際に耳コピー初心者であったぼくが、この方法を知ってどうしたかというと。

つづきます。

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