レトロ

忘れてはいけない物は レトロな色合いで僕たちをみつめている

空中楼閣

2017年04月16日 | ひとり言
ようやく咲いた桜も 毎年お決まりの狂ったような風と雨にやられて
その短い晴れ舞台を終えようとしている
そんなステージを見るにつれ 自然は桜を嫌いなのか それとも桜が散り際を選んでいるのか
ふと思ったりもする
人々はただ その美しい色に魅せられて 蜜に寄るアリのごとく或る
その散り際を眺めながら 運命の儚さと美しさに酔いながら また己の荷を乗せた酒を呑む
どのような生き方をして 何を築いたなど どうでもよい
この世はすべて空中楼閣 
桜の下で酔うた酒の中で 語り合うものと等しく
手に入れたものすべて失う定めから 逃れられはしない
せめて 証を立てたことに感謝しながら散ることを望む
証を立てられた自分に満足できれば 満願の花びらと成ることだろう



最新の画像もっと見る

コメントを投稿