ナイロビBOPビジネス日記

人生の終盤近くに始めたアフリカ未電化地域での新規事業 アフリカの大地で旋風を巻き起こすため未舗装道路を走り回る毎日

高効率コンロ技術 普及のために

2017-05-04 | 日記
薪利用の高効率コンロ試作機を使った試験を連日行い、いろいろなノウハウを得ている。このロケットスト―ブ型コンロの技術に関しては、レンガ、粘土、セメント、鉄板などを使ってDIYで自作した例も多いようで、アメリカなどからいろいろな動画が投稿されている。西部劇にもたき火でコーヒーを入れたりするシーンがよく出てきたし、野外バーベキューが大好きなアメリカ人であるから、こういったコンロの自作に取り組む人も多いし、ノウハウも持っている。

最近、こういった薪利用の調理用コンロの設計に関するアメリカの研究者による良い文献を発見した。それによれば、重要なポイントは中央のヒートライザー部分周囲の断熱であり、また発生した熱、炎が鍋やヤカンの底の部分にうまく当たり、その後、それに沿ってうまく流れるように、コンロとの隙間を適切なサイズ、形状にすることらしい。

当初、耐火セメントを使わないといけないと考えていたのだが、このタイプのコンロは熱を蓄え内部を500度以上に長時間維持するピザ窯などとは違って、薪を高温で燃やし、その熱、炎を外部にそのまま排出して調理に使うのが目的であり、要するに熱を蓄積するのではなく、熱を放出するための装置である。コンロ本体は熱くならないほうがよいのである。最も高温となる燃焼の中心部で500度程度であり、鍋底に当たる炎は300度程度である。したがって、1000度以上に耐える耐火セメントをわざわざ使わなくても何となるのではないだろうか。耐火セメントが高価であり、ケニアでは入手が容易ではないことが心配の種だったが、耐火セメントではなく、アルミナ主体のFire Clayを少量の普通のセメントで固める方法でもいけそうである。

さらに重要なことは、粘土でも作った例があるということは、その手法を教えることでアフリカの地方部で誰でも作れる可能性があるということだろう。耐久性が心配だが、半年~1年程度の短期間の使用であればこれでも十分という考え方もあるだろう。もし、そのコンロが壊れても自分で作ったものであれば何とか修理はできるものである。それこそSustainable な技術と言えるだろう。自作可能という点でソーラーランタンとは事情が異なる。

BOPビジネスとしてコンロの生産、販売を行うこと関しては、すでに多数の取り組みが行われているが、まだ技術的にさまざまなアイデアが乱立している状況である。このロケットコンロが非常に効果的な技術であることは間違いないと思うが、その作り方、使い方をアフリカの人々に教え、彼らが身近にある粘土などで自作できるようになれば、その便利さが理解され、伝播されていくことだろう。
ジャンル:
独立開業起業
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