ナイロビBOPビジネス日記

人生の終盤近くに始めたアフリカ未電化地域での新規事業 アフリカの大地で旋風を巻き起こすため未舗装道路を走り回る毎日

ナイロビ生活(20) エジプトのカイロへ小旅行

2016-03-26 | 日記
エチハド航空のマイレージを積み上げたいという事情があり、ナイロビから安く行ける場所はないかと探した結果、エジプトのカイロに行くことにした。アブダビまで往復で約600ドルなのだが、アブダビ経由カイロ行きのチケットは往復500ドルだった。どうしてこうなるのか不明であるが、他社との競合などでこうしないと売れないのであろう。

2泊の予定なので身軽である。カイロ空港に深夜3時ごろ到着、ビザは入国審査の手前にある銀行窓口で購入する(25ドル)。それを持って入国審査を受け、審査官にビザをパスポートに貼ってもらう。簡単だった。空港出口のATMでキャッシングし、ホテルまでタクシーを利用した。深夜だから仕方ない。結果的にかなりボラれていた。

カイロは2度目だが、前回は仕事があったのでゆっくり見られなかったのだ。今回はピラミッドとツタンカーメンの財宝をじっくり見物したいものである。初日、ビラミッドに行こうとして地下鉄駅に行ってギザまでの切符(1枚1フラン=13円)を買おうとしたのだが、小銭がなかったので20フラン札を出したところ、窓口のおじさんは釣銭がないと手を振るだけで切符を売ってくれなかった。自動販売機はないのだろうか?不便である。このためツタンカーメンを先に見ることにした。

テクテク歩いてカイロ博物館に到着。入場料は75フラン。ここは前回も見ているし、さらに恐ろしく昔(約50年前?)だが、あの黄金のマスクが上野の東京国立博物館に来たときにも見たのである。ガイドさんを雇っていろいろ教えてもらう。ちょっとした出費だがカイロの物価はとても安いのであまり苦にならない。見終わったら、ちゃっかりエジプト観光地紹介のビデオCDを売りつけられた。観光客からムシリとることで成り立っている経済だから仕方ない。世界的に有名な財宝をこの程度の値段でじっくり見られるのは安いと思う。そのあと下町を散歩。ファッション関係の店がやたら多い。アラブ諸国の若者はオシャレ好きである。裏通りに入って食べたかったファラフェルサンドを久しぶりに味わった。1個2フランと激安。英語は通じないから「ファラフェル」を揚げている店を見つけ、それを指して「サンドイッチ!」と連呼してようやくありついたのである。

2日目はビラミッドである。入場料は80フラン。前回は遠くからちょっと見ただけだったな。最大のクフ王のピラミッドはやはりでかい。最も印象に残ったのは、ピラミッドの脇から発掘された「太陽の船」の展示館である。入場料60フラン。よくこんな大きな船を作ったものだ。さらにそれを分解して地下に埋めたのだから驚く。スフィンクスが意外に小さい。これは自然の岩を彫ったものだそうだ。全体で2時間もあれば観光が終わる。ラクダにも乗れたし大満足である。カイロはあとはあまり見るところなし。したがってエジプトツアーの場合、カイロは1日あれば十分である。深夜便でナイロビに帰るのだが、その前にいろいろなブログに出ている庶民の味の「コシャリ」を食べてみた。5フラン。スパゲッティを短めに切ってさらにマカロニと混ぜ、豆と野菜系のソースをかけて食べるのである。なかなか美味い。日本でも流行る可能性はありそうだ。コンビニ各社、いかがですか? 150円ぐらいで。

今回、念願のカイロの地下鉄に乗れてよかった。意外に立派な電車である。ルクソールに行くのは10時間ぐらいかかるので今回はあきらめた。ガイドさんによれば夜行寝台列車で行って、現地で2日かけて見物するとちょうどよいとのこと。次回挑戦したい。ホテル代、交通費、食費などカイロの物価の安さとナイロビの物価の高さを痛感した旅だった。ナイロビで暮らすのは大変なことだな。



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