3・11から4ヶ月余、東電福島第一原発はコントロール
できていない。今はまだ、非常時。
危機が続いている。政府も東電も今がどういう状況か、
それがいつまで続くのか、はっきりさせていない。
今の状況についてコメントできるのは、現状を詳しく
把握している政府と東電だけだ。
「不確なことはいえない」とメルトダウン(炉心溶融)を
隠し続けた東電と原子力安全・保安院はいまだに
「肝心なことは隠している」と誰もが思うように
なったことは残念なことである。
「事実を公表するとパニックになる」と
国民を信頼していない政府、
「本当のことは隠している」という政府不信の国民、
だが、国民は危機の実体を知る権利がある。
世界一安全な国としての日本は失われた。この国の科学技術も
東京電力という企業も ”落ちた偶像 ”と化した。
そして、国内だでなく世界からも大きく信頼を失ったのは
日本の政治ではないだろうか。
「日本の政治はもはや先進国の政治とは呼ぶに値しない有り様
になった」と21世紀臨調(新しい日本をつくる国民会議)は
厳しく断じている。
(画像は「落日と送電線のある風景」です)