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■辰巳ヨシヒロ先生を偲ぶ会

2011年8月28日、江東区森下にある文化センターで開催された「貸本マンガの時代」という講座に参加した。 その時の講師が辰巳ヨシヒロ先生だった。 下元克己先生のご紹介でご一緒させていただいたのだが、厚かましくも講座のみならず終了後の打ち上げにまで参加させていただいた。 (2011年8月29日『独り言』参照) 辰巳先生にお会いしたのは後にも先にもこの時が初めて・・・そして最後になってしまった。 しかし、作品に関しては貸本時代から週刊誌時代とかなり読ませていただいたし、記憶に残る作品もある。

さて、【貸本マンガ史研究会】の三宅氏から「辰巳ヨシヒロ先生を偲ぶ会」のご連絡をいただき、もしご一緒願えるなら参加したい旨、メールを入れておいた。 そして13日午後3時30分に日比谷線A3番出口で待ち合わせることになった。

何回も書いているが、知らない場所へ行くとまず絶対と言ってよいほど迷子になる風かをる。 今回は三宅氏の携帯も知らないし、風かをるのほうの連絡先もお伝えするのを失念していた。 当日(昨日ですね)の昼前になってあわててネットで場所の確認。 三宅氏は三田線利用とおっしゃっておられたが風かをるはJR利用だ。 迷子になることを前提に30分も早くに家を出た。 有楽町についてからもドキドキの風かをる。 地図にあった通り日比谷口から改札を出てビックリたまげた。 ナント目の前にドンと『電気ビル』の看板が! う~ん、地図で見るとちょっと歩くように感じたんだけど、入口までの案内だったってことかな。

まずビルが見つかって少しほっとした風かをる、今度は日比谷線のA3出口を探すべくきょろきょろとあたりを見回す。 日比谷線の看板を探していたらありましたよ! 駅前左手の信号を渡ってすぐに日比谷線の出口(入口)が。 覗き込むと「A2」の表示が。 してみると「A3」も近いはず。 なにせ三宅氏のお話では電気ビルに一番近い出口ということだったからね。 ビルに沿って曲がるとすぐに日比谷線の階段が見つかった。 ただ「3」という表示がついていて、かなり深くまで続いていそうな階段だった。 しかも人の気配が全くない!(苦笑)

ここしかないと考えてドンドン階段を下りて行った。 しばらく降りていくと階段の途中で書類を広げて眺めている人と会った。 目と目が合う。 記憶にある三宅氏とだいぶ風貌が異なるが、なんとなく面影があるような無いような・・・なにしろ2007年の出版記念パーティー(貸本マンガRETUERNS)以来8年ぶりの再会なのだ。 目と目が合ってしまったので風かをるから恐る恐る「三宅さんでしょうか?」と声をかけた。 おお、ビンゴ! 風かをるも約束の時間より30分ほど早めについてしまったが三宅氏も様子がわからないので早くに来られたという。

早速会場に向かったが4時からの開催に3時10分ではさすがに早すぎだ。 また下まで降りてコーヒーでも飲みましょうかとお誘いしたら、三宅氏がずんずん入っていった先がビヤホール!(爆) メニューに他の飲み物を探したが当たり前だがビールしかない。 仕方がないのでグラスビールを注文し、二人で時間まで歓談した。 

そろそろ時間だと言うので会場に戻った。 そしてそこで懐かしいお顔にお会いすることとなる。 森下での講座の進行役をされたF.Mロッカー氏、犬山城の殿・成瀬氏、巴里夫先生、下元克己先生、等々。 「小島剛夕の世界」を運営しているということからたくさんの人々とつながりが持てた幸せをしみじみと感じた時間だった。(ほかに池上遼一先生、南波健二先生をおみかけしました。)

立派な会場には辰巳先生の映画「TATSUMI」のメイキングビデオが流れていた。 三宅氏によると送られてきた「偲ぶ会」の発起人に名前が挙がっていたのがこの映画の監督や声の出演をされていた別所哲也さんたちということだった。 会場に監督は来られなかったが、奥様のごあいさつに続き、別所哲也さんが挨拶をされた。 また映画の配給元である角川社長、そして貸本界の盟友でもあったさいとう・たかを氏らが辰巳先生を偲んでお話をされた。

中でも、角川社長の辰巳作品が田山花袋の自然主義文学に通じるものがあるという話が興味深かった。 角川社長のお話で辰巳作品における風かをるの印象が間違っていなかったということを確信した。

偲ぶ会の後、例のごとく下元先生に誘われて巴先生、三宅氏、同じく貸本マンガ史の吉備氏、下元先生を慕っている若い漫画家さん二人と二次会へ流れた。 しばらくしてF.Mロッカー氏と成瀬氏、南波健二先生のご友人が合流。 南波先生は残念ながら帰宅された。 いろいろな話で盛り上がり、帰宅したのは午後9時30分をやや過ぎていた。 久しぶりの夜間外出だ。 帰宅後、雑用に追われて寝る前にメールチェックをしたら、午後10時にもう三宅氏から画像添付のメールが届いていた。

あれだけお酒を召し上がってスムーズ(?)に帰宅され、写真の編集をして風かをるに送ってくださった。 恐るべし三宅氏のアルコールの強さ! しかしですよ、身体だけは大事にしてください。 ホントですから・・・。

以下は添付していただいた画像の一部です。


さいとう・たかを先生のご挨拶


辰巳先生ゆかりの品々1


辰巳先生ゆかりの品々2

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