美城丈二@魂暴風;Soul storm

僕が見た、あの日(と今日)の悲喜哀感。
A writer;美城丈二Another face綾見由宇也

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遊覧飛行、見上げれば空ばかり。

2012-04-07 13:08:28 | 呟く、魂たち。
 僕の町は、
 パラグライダー飛行地としても知られている。
 まもなく初夏ともなれば、
 我が自宅の上空を、
 色とりどりのパラグライダーが飛遊する。
 ふと、見上げれば「折れぬ翼の飛来」。
 あるとき、飛行地点に登ってゆき、
 発射場地点に赴いてみると、
 全国各地の地名を冠した
 ナンバーが付けられた車の一群に少々驚いて、
 ひとり勘考に耽ったものである。
 何故、そんな地から、
 彼ら、彼女らはこの場所に赴いてくるのだろう?
 僕の世代では
 空駆ける飛来物といえば、
 リチャード・バックの『かもめのジョナサン』かな?。
 そうだ!ジョナサンは言っていたな。
 「どうして飛ぶのかい?」
 と問いかけられて
 「そこに空があるからだ」と。
 誰よりも早く、誰よりも高く、
 そうして力の限り飛行しようと馳せる。
 そこには他者を寄せ付けない、
 何がしかの孤独な影を感じる。
 いま、まさに飛びたとうと逸る彼ら、彼女らには
 一体、その心、何を連想しているのだろう?……
 
 或る日のこと。
 その一群のひとりの男は、訝(いぶか)る僕にこう、告げてきた。
 その答えはさも形而上学的でさえ、あった。
 「いや、空というのは言葉の要らない世界ですから。」

 僕はその言葉を必要とする世界で生きている。
 だからこそ、
 僕の空想力は彼の一言で一段と膨らんだ次第。

  2006・3記述

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