風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

森林飽和の放置林と薪ストーブ

2015-12-10 | 薪ストーブ


 月刊誌BE-PAL 12月号「地方創生時代の歩き方 ルーラルで行こう」に「放置林×薪ストーブ」と題する面白い記事が載っている。
 日本の国土の7割を占める森林の4割は自然林や里山の薪炭林を皆伐してスギ、ヒノキなどの樹種に植え替えた人工林だ。戦後の植林ブームに植えられた針葉樹は伐採適齢期を迎えているけど、国産木材は低迷していて間伐作業も不十分で価値ある商品を生み出せない悪循環に陥って放置されている。日本全体で年間約8千万m2の森林資源が蓄積されている森林飽和の状況なのだとか。
 そこで間伐材をエネルギー源に捉え直して、燃やして活かそうというわけだ。バイオマス発電のように木材を燃料にして蒸気タービンを回して発電する動きも電気の固定買取制度や補助金制度などを背景に全国的に広がっているけど、これからは薪ストーブの時代だ。
 針葉樹は薪ストーブに不向きだと思っていたけど、木が持つ熱量は完全に乾燥した状態の木の重量あたりではナラ1kgとスギ1kgは同じで、どの樹種も同じなのだとか。薪ストーブには広葉樹という固定観念は思い込みだったようだ。

 息子の工房と僕の秘密基地には薪ストーブがあって、息子は今の季節は毎日薪ストーブを焚いて生活をしている。街中では薪ストーブ生活は難しいかもしれないけど、森林飽和状態の日本だからこそ、山に放置されてきたC材を使ったクリーンでクールな薪ストーブ生活がもっと広がってもいいと思う。

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