KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

冬の笹ヶ峰南尾根

2017年02月19日 | 四国の山
いつもこのブログは山歩きから帰ってすぐにアップをしているのですが、

15日は山から帰って家に着いた途端に高校の同級生から

「出張で高松に戻っているので飯でも食わん!」と電話がかかってきて

35年ぶりの再会に話がはずんでそのまま午前様になってしまい、いつものように

アップするのが遅れてしまいました。


今週は週末にかけての寒冷前線の通過で、香川の山も白い山肌が遠くに見えていたので

中連寺峰か大川山にでも雪遊びに出かけようかなと思っていたら、月曜日のエントツ山さんの

掲示板に、堂山夕暮れ隊のナッチーさんが水曜日の笹ヶ峰よろしくと書き込みをしていたので

これはこれはと思い前日にえ~ちゃんに一緒に行ってもいいですかと電話をいれたら、

快く返事をしてくれました。エントツ山さんにも電話を入れ、集合場所を決め準備を始めたものの

肝心のアイゼンが20年以上も前の代物で、どうにも不安なので夕方からのセミナーに出かける前に

ベースキャンプに寄って12本爪のアイゼンを購入しました。

その時店長に「どちらに行かれます?」と聞かれたので、「明日、笹ヶ峰に!」と答えると

「さっきまでいた〇〇さんも笹ヶ峰と言ってましたよ」

「1時間も居座られて仕事にならんかったです」と言うので、

ハンドルネームしか知らず名前だけでは直ぐには判らなかったのですが、

ずっとしゃべっていたというので

これはたぶんえ~ちゃんだと思って、「一緒に出掛けるんです!」と答えました。

その後家に帰り、いつになく準備をしっかりして、ワクワクしながら床に就きました。


朝起きると申し分のない青空。高速を走らせ西条インターで降り、待ち合わせの場所のファミマに着くと

もうすでに皆さん到着していて、初めてお会いする人ばかりですが、さっそくえ~ちゃんが皆さんを

紹介してくれました。

メンバーはエントツ山さん、伊予の鈍亀さん、サイフリボクさん、え~ちゃん、ナッチーさん、

ジェントルパパさん、344男爵さん、徳ちゃんの総勢10名の大所帯となりました。


新寒風トンネルを抜け、寒風トンネルまでの道はそれほどでもないのですが、

寒風・大座礼林道に入ったとたんに雪の量が一気に増え、鈍亀さんの4輪駆動が威力を発揮!

いつもの登山口に到着しました。

ゆっくりと準備をしてまずは記念撮影をして登山口に。

(事後報告ですが、今回はエントツ山さんの掲示板に皆さんがアップした写真を所々使わせてもらってます。)





スタート直後、エントツ山さんが道路側溝に足を踏み外し、さすがリーダーです、身をもって油断するなと示してくれました。





最初は積雪量はそうでもないのですが、新居浜組に比べて堂山夕暮れ隊と私はほとんど雪山初心者。

なれない足元と急坂にすぐに息があがります。








ほんの10分もたたないうちから徳ちゃんから早くも泣き言が出てきます。

この先長い登りに先行き不安です。





この南尾根で唯一の難所?の岩壁も、サイフリボクさんがストックを落とすハプニングがあったものの

徳ちゃん含めて難なく無事クリアー。








南尾根だけに陽が当たって気温の割には温かく、手袋もいらないくらいです。

鈍亀さんから借りたサングラスも目の前が曇って見えません。






2時間弱でこのルートの主の大ブナ林に着きました。

雲一つない青空に霧氷のついた木々にみなさん感嘆の声があがります。











せっかくの大ブナなのに、エントツ山さん〜邪魔!












大ブナを過ぎると樹林帯を抜て、展望の開けた笹尾根に出ると、最初は東に冠山が見え始めます。





次第に雪の量が増え始めますが、誰もトップのエントツ山さんと変わろうとしません。

次に西側に寒風山が姿を見せます。









夏場だと腰まである笹尾根が、今日は足元に埋まっています。











寒風山までの白く輝く稜線が続いています。き・れ・い〜!








この辺りになってくると山頂手前の肩が見えるので、目標が見え始めると

さすがのネガティブ徳ちゃんからもマイナスな言葉がでなくなりました。





それにしても空の青さと山肌の白さのコントラストが何とも言えず

改めて雪山の魅力を再認識です。














山頂手前の肩の所では、さすがのエントツ山さんも雪の深さに少し苦戦気味。

それでもトップを変わろうしない薄情な私を含めたメンバー達。








まわりはどんどん景色が広がって行きます。





山頂手前では、エントツ山さんの配慮でトレースのない真っ白な雪面を踏みしめる為に

堂山夕暮れ隊と先頭を交代して、6人横並びで歩きます。





こんな気配りができる、エントツ山さんはほんと見かけによらず何時も感心します。


程なく山頂に到着、平日の山頂は予想通り誰もいなく、今日のメンバーのみの山頂です。











いつも見る祠も雪に埋もれて姿が見えません。
エビの尻尾も綺麗です!





雪を抱いた360度の展望は、夏山とは全く違った贅沢な景色です。











約3時間40分、ひたすら登り続けた山頂は感激一入ですが、下から吹き上げてくる風がとにかく冷たく

なんとか風の当たらない所で皆さん昼食を摂ります。

手袋を脱いだ手がみるみるうちに赤くなってきました。

(凍傷になるというのを実感できました!)





昼食をすませて記念撮影をした後、寒い寒い山頂を早々に後にしました。











下りは自重に任せて降りるだけなので、皆さんバラバラに好き勝手に降りていきます。









344男爵が今日のこの下りのために持ってきたそりで滑りますが

子供用のソリの大きさと雪の柔らかさで、ほとんど用になっていません。

















なれない雪に何度も足を滑らし尻餅をついたりしましたが、それが楽しかったりします。

でも特に酷かったのがジェントルパパさん。

すべってはナッチーさんの足元に転がり、そのたびお叱りを受け、

最後にはもっと離れて歩いて!と・・・・・。














山頂からの笹尾根では本当に童心にかえった気分になります。

途中の岩壁さえ注意すれば、下りは快適な雪山歩き。





いつもは足元ばかり気になる南尾根ですが、1時間50分ほどで登山口で到着しました。


いつもはほとんど一人で歩くので団体行動が煩わしくなってきますが

雪山はそんな気持ちも沸くこともなく、みんなで楽しめたいい山行でした。

機会があればまた皆さんと歩きたいな~!