All's Right with the World!

~なべて世はこともなし~
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OOO 第34話印象

2011-05-15 12:24:58 | 特撮雑感:OOO
未知のコンボの暴走に手を焼く映司…いや、手を焼くどころじゃないと思うのですが…。
ヤミーの親は映司の高校時代の友人だという北村。
そして、伊達と後藤は海苔巻きにされてヤミーに掠われ行方不明。
というわけで、映司の過去がらみエピソードの後編です。
簡単に印象のみにて参ります。

伊達と後藤を捜してレジャーランドを走り回る映司。
アンクが犯人の顔を見ていないかと確認しますが、比奈ちゃんは結局誘拐犯を全く見ていないとのこと。
気まずい北村は比奈ちゃんにお茶を入れてくれと頼んで席を外させ、比奈ちゃんが外したところでアンクからおまえの欲望は何だと尋ねられます。
鳥系ヤミーは親の欲望を叶えるために、親を巣に閉じ込めてえさのように欲望を運んでくる…。
おまえの欲望は何だと重ねて尋ねるアンク。

アンクの問いかけに、北村は映司には黙っていて欲しいと懇願し、「映司に頼られたかっただけだ」と答えます。
カザリによると…映司と友達になりたい、映司に頼られたいと思っていたとのこと…。
まさかあんな化け物が現れるなんて…と混乱を告白します。
まあ…それでも映司に頼られたいばかりに怪物を利用したのは北村ではあるのですが…。

友達になりたいという欲望に、酔狂な奴だなと北村をなじるアンク。
そして、ちょうどそこに現れた映司にすべてを暴露してしまいます。
そこにはまさにお茶を入れて出てきた比奈ちゃんも…。
「ばらさないって約束だろう!」という北村の言葉には聞く耳なし。
ヤミーの親が北村で、比奈ちゃんを掠ったのも北村であると…。

混乱する北村を観た映司は、まず比奈ちゃんにすべてを仕組んだのは俺と北村だと言って謝ります。
そして北村の手を引っ張って比奈ちゃんの所から引き離します。
なぜ映司が北村をかばうのかが分からないアンクは置き去りに…。
映司はなぜ北村が「友達になりたい」というのかが分からない…北村を高校時代からずっと友達だから…と。

そのとき、映司は高校時代に北村と一緒にレジャーランドに行ったことを思い出します。
そして北村に何が印象的だった、何が楽しかったかと尋ねる映司。
北村に高校時代のことを尋ねる意味が分からないアンクに、映司はヤミーが親の影響を受けるなら、北村の思い出がヤミーの行動に影響を与えている可能性が高いことを説明。
北村の答えは植物園!

問題の植物園では…まさに巣の中に伊達さんと後藤さんが!!
先に気がついた伊達さんは後藤さんを起こしますが、なにしろぐるぐる巻状態は変わりなし(苦笑)。
「あのニワトリ…!」と怒る伊達さんに、「フクロウです」と間違いを指摘する後藤さん。
このコンビ、良いですねえ。
二人は協力して巣を揺らし、宙ぶらりんから地面へ巣を落とすことに成功!
つづいて後藤さんはカンドロイドを起動させ、映司に自分たちの居場所を知らせる手を打つ!

カンドロイドに気づいた映司とアンクは植物園に辿り着きます。
カンドロイドを起動させ、なんとか後藤さんお戒めは解きますが、伊達さんのいましめを説く前にヤミーに邪魔されます。
ヤミーに対抗するべくメダルを要求する映司に、アンクが投げてよこしたのはサイ・ウナギ・バッタ!
飛んできたメダルに、適当に投げただろ!となじる映司。
ですが、他に手がないので変身!

先にいましめを説かれた後藤さん、伊達さんのいましめを解こうと奮闘しますが大苦戦。
その間に、後藤さんは伊達さんにバースドライバがあったにもかかわらず変身しなかったことを告白します。
伊達さんは後藤さんの判断を良しとしつつも、次は迷わず変身するようにとすすめます。
ところが、オーズがヤミー相手に苦戦中なのを見て、伊達さんを置いて周りを見回します。
後藤さん、蔓を利用してヤミーを蹴り倒し植物園の外へ!
戦え火野!と時間稼ぎに成功する後藤ちゃん、ナイス!!

空飛ぶヤミーをウナギの電気ムチでつかまえつつバッタの足で追う映司=オーズ!
適当じゃなかったんだ、という映司に当たり前だと返すアンク。
戦うのは映司ですが、戦闘をコーディネイトするメダルの選定はアンクという組み合わせ。
アンクの方がやはりコアメダルの能力には明るい、そして、映司の戦い方にも理解があるってコトですね。

一方、映司たちとともに植物園に駆けつけた北村は、映司=オーズの死闘とそれを見守るアンクを目撃して戦慄します。
アンクは映司を利用し、戦わせ、もしかしたら死なせるかもしれないとカザリから吹き込まれていた北村は、アンクを映司から遠ざけるべくヤミーを動かす!
掠われたアンク、そして映司=オーズの前に立ちふさがるのはカザリ!
掠われたアンクの方は、なんとかカンドロイドを起動しようとしますが…。

アンクが掠われたことに動揺し、変身解除してメダルを取りこぼした映司から、ウナギメダルを奪ったカザリ。
さらに映司にとどめを刺すか…に見えましたが、順番が違うと手を引きます。
順番?と不審を覚える映司に、また暴走されても困るしね…と、プトティラは苦手なのを匂わせます。
今日はこれくらいにしておいてあげるよと恩を売るカザリの狙いは…アンクの取り込みであることに思い至る映司!

アンクを捜そうとする映司に、北村はあんな奴は放っておけと映司を止めます。
映司が高校時代から変わってしまったという北村に、映司は自分は変わっていないと告げます。
自分の手の届く範囲で、誰かを助けたいと思っているのだという映司。
北村に何を言われても、映司がアンクを助けようとする意志は変わらない。

掠われたアンクはといえば…ドクター真木が映司と同じくコアメダルを取り込み、人間がグリードになるという実験を行っていることに驚きます。
そして、現れたのは少年の姿の本体アンク…!
さらにカザリが現れます。
カザリと本体アンクを前にして、それでも決して自分が消えるとは思わないアンク。

アンクを探し求める映司の前に、アンクが放ったバッタカンドロイドが通信を伝えます。
どこにいるかと聞かれても、アンクは知るか!
要するにアンクには自分の居場所は分からないと(苦笑)。
どうにもならない事態ですが、映司はアンクの声の後ろに滝音を聞いて、滝の在処を聞き出そうとしますが…もちろんアンクが知るはずもなし(苦笑)。

とりあえず滝を捜そうとする映司の前に、北村がSUVで駆けつけます。
滝はどこかと尋ねる映司に、任せておけと請け合う北村。
車内で北村は、高校時代の映司がうっとうしい男だったことをぶっきらぼうに告げます。
毎日やってきては勝手に熱く夢を語ったという高校時代の映司…。
けれど、その映司に初めて自分の夢を語った北村に…映司はきっと夢は叶うといってくれた…と。

北村の話を聞いた映司は、やはり自分は変わったのだと言います。
高校自体の映司は、自分で世界が変えられると思っていた…と。
今は、目の前の、手の届く範囲の人を助けようとしている…高校自体とは別の意味で。
そして、そのためにアンクを利用していたのは自分だったという映司。
アンクと映司の関係性は、アンクが映司を利用しているように見えて、実は逆だったことを初めて映司が認めます。

アンクはといえば…まさに本体アンクに取り込まれようというところ!
ついに滝の近くに辿り着いた映司!
北村は映司に拾ったコア2枚を、おまえたちには大事なモノなんだろ?と手渡します。
車を降りた映司は、ぐるぐる巻のアンクの元へと走ります。
映司の声に、本体アンクが取り込みを中断!
しかし、変身したくてもアンクはぐるぐる巻でメダルを出せず、北村からもらったメダルは2枚、もう1枚はカザリに奪われてしまっています。

戦うのに必要なコアを持たない映司は、アンクの危機を前に自分の中にあるはずのコアに語りかけます。
力を貸してくれ…と。
しかし、紫のコアは映司を暴走させ、場合によっては映司の命を縮めるメダル…!
映司を見たドクター真木は、メダルが10枚そろうのは危険だとその場を離れてしまいます。
カザリもそれを特に止めようとはせず。
ついに映司の声に応えて、体内の3枚のメダルが飛び出す!
映司は掴んだメダルを、意識をつなぎ止めつつオーズドライバにセットし、変身!
とはいえ…変身後のオーズ=プトティラコンボからはやはり映司の意識はなし…?

カザリと本体アンクが攻撃しますが、プトティラコンボはものともせず!
ヤミーとカザリ、本体アンクを敵に回しても一歩も引かないプトティラコンボはやはり最強ではありますが…それは理性を持たないから…?
プトティラコンボの攻撃の前に、カザリはメダルを散らし、アンクが黄色メダルを手に入れて漁夫の利を得る!
不利と見たカザリは本体アンクとともに退却し、残されたフクロウヤミーもプトティラコンボによって殲滅…!

しかし、やはり映司の意識を持たないプトティラコンボは暴走…!
フクロウヤミーを殲滅した銃口を、何と北村に向ける!
これに驚いたのは北村、そしてアンク!
北村の危機に、なんとアンクはオーズ=プトティラコンボの前に現れて注意を引き、自らを的に…!?
そして、暴走しているプトティラ=映司に向かって語りかけます!
自分は決して消えるつもりがないこと、そして、自分の望みを叶えるためには映司の力が必要だと…!

プトティラコンボはアンクの言葉には耳を貸さず、攻撃の手をゆるめません。
しかし、アンクもまた一歩も引かない!
この前の暴走では、比奈ちゃんは映司の前に無防備な姿で飛び出して暴走を止めた。
そしてアンクは…プトティラコンボの攻撃を自らの体=右腕で止める!!
ギリギリの対峙の末、ついにオーズは変身解除!

昏倒したかに見えた映司ですが、アンクの腕の中で意識をつなぎ止めて目を開けます。
「おまえなら、絶対止められると思った…」
そう呟いてアンクの腕の中で安心したように目を閉じる映司。
それを見守る伊達さん、後藤さん、そして北村…。
お互いを利用している…けれど、その裏にはたしかな信頼がある…と。

さて、クスクシエでは電話が鳴っています。
お休みいただいてるんです…と予約を断ろうとした知世子さん。
そこに全員が帰ってきたのを見て、今大丈夫になりましたと引き受ける知世子さん!?
今から百人の予約だからと嬉しそうに話す知世子さん!!
愕然とする常識派の後藤さん、手伝いますよと動揺のない映司。
バカが!と拳を手のひらに打ち付けて、痛みに顔をゆがめるアンク…!
いつもの日常が戻って来たようです。
というわけで、待て次回。

次回は比奈ちゃんの夢…?
夢がらみのエピソード、そして次回予告でアンクではなくお兄さんの方が登場していたのは…?
どうやら最終盤に向けてストーリーも収束に向かいはじめたのでしょうか?


ようやく、意地っ張りのアンクと色々目をつぶってきた映司が、自分という存在を見つめ直し、しっかりと手を結ぶことを確認し合ったようです。
メダルではなく映司自身を心配するアンクと、戦う力…目の前にいる人を助けるための力を得るためにアンクを利用してきたのは自分だと気づく映司。
アンク救出のために暴走ではなく自らの意志でプトティラメダルを取り出す映司!
これまで無意識だったプトティラコンボへの変身を、初めて自らの意志で実行します。
そして、メダルのためではなく、映司を危険な暴走から取り戻すために、我が身を捨てる覚悟で最強コンボに真っ向から立ち向かうアンク…!
互いの目的は違う、種族も違う、けれど、間違いなく信頼し合ったコンビネーションであることを互いに確認できた…。
これまであえて言及しなかった二人の「お互いが必要だ」という確認と「無言の信頼」の言語化。
言葉にすることで、お互いの「相手を利用している関係」の向こうにある「揺るぎない相手への信頼」を確かめる。
やっと…といいましょうか、この最終盤目前にしてようやくといいましょうか(苦笑)。
長かったですねえ。
いろんな意味でここまでのじれったいばかりの紆余曲折が、やっとこさ実を結びました。
最終盤を前にようやく関係進展…ですね。

「友達になりたい」という北村の欲望を鼻で笑ったアンクですが、アンクと映司の関係性は「友達」なんて生半可なものではありませんねえ。
じゃあ何だと言われると、これがまた難しい…。
必ずしもともにいる必要性はないけれど、オーズとして戦う映司を利用するアンクと、アンクが憑くことで刑事さんの命がなんとかつながっているから…いつか刑事さんの体を取り戻すことを誓う映司と、二人は協力はしても深入りはせず、長らくつかず離れずという状態のままでした。
ここにきてようやく、映司はアンクではなく北村にではありましたが…自分がアンクを利用し、必要としていると言うことを認め、アンクは映司本人が自分には必要であると認めます。
ようやく二人が利害を越え、自己開示…自分にはおまえが必要だと弱みを見せることを経て、新たな関係性を結んだと言うことですね。
決して盤石ではないけれど、命のやりとりをやってますから、これまでの不安定さとはやはり一線を画してますよねえ。
いやあ、改めて思いますが、長かったなあ(苦笑)。
さて、来週も楽しみに待ちたいと思います。

風水


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