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電王事典「と」

2008-05-13 23:10:27 | 特撮雑感:電王事典
電王祭りパート2・電王事典、まだ続いてます(苦笑)。
というわけで「と」に参ります。
例によって独断と偏見と趣味と記憶で書いておりますので、正確さには自信がありません。
「違ってるよ!」「忘れてるよ!」というご指摘・ご意見ございましたら、コメントによろしくお願いいたします。


とうみん【冬眠】キンタロスの居眠りのこと。
モモタロスが居眠り中のキンタロスを指して「クマは冬眠」と言ったことから、以後キンタロスが居眠りをすると「冬眠中」と言われるようになった。
キンタロスが金太郎の熊をモチーフにしたイマジンであることと、キンタロスがしょっちゅう居眠りしていることをかけた言い回しである。


ときのれっしゃ【時の列車】現在・過去・未来を自在に行き来する列車を指す言葉。
電王世界ではデンライナーとゼロライナーのみが登場。
他にも時の列車が存在するのか、また誰が時の列車を作ったのかは明らかにされていない。
また、時の列車がなぜ作られたのかについても特に言及はなかった。
ついでをいうと、時の「列車」である必然性も説明されていない。
時の列車に乗車するためには「パス」又は「チケット」が必要であるが、発行元も発行条件も示されたことはなく、チケットを契約者にかざすと契約者がもっとも強く憶えている過去の時間が表示される理由もよくわかっていない。
しかし、この「パス」または「チケット」によって時の列車は目的の時間と場所へと向かうことが出来る。
過去の時間は存在しない、人の記憶の中にのみ過去は存在する…という電王の世界観で行くと、時の列車が行くことのできる時間は本来「記憶」にある時間のみなので、未来は記憶にないから行くことは出来ないこととなる。
また、記憶に残っていない時間…たとえば100年以上前などには行くことが出来ないと考えられる。
しかし、劇場版では限定解除ともいうべき「オーナーズパス」が登場し、事実上無制限に過去にさかのぼることが出来ることがわかっている。
ただし、未来に関しては劇中で移動したことがないため不明である。


ときのうんこう【時の運行】電王やゼロノスは時の運行を守るために戦った。
電王の存在意義、デンライナーの存在理由は、時の運行を守ることであると、劇中で何度も言及されている。
これはゼロノスとゼロライナーについても同様である。
ただし、「時の運行」とは何かは特に言及されていない。
過去の時間は存在しない、人間の記憶、それこそが過去であるという電王世界では、すでに形作られている記憶の集積=「過去」を守ることが時の運行を守ることと考えられる。
良太郎が初期段階で行った「善行」によって、大きな変更こそなかったが助けられる者があったことを、桜井侑斗(小)が時の運行を守るってことは人助けってことじゃないと厳しく糾弾する場面があった。
小さな変更であれ、許されるべきではないというのが、自分の存在を賭けて戦う侑斗(小)の考え方であることが示されている。
電王がデンライナーを駆って過去にさかのぼり、イマジンを倒すのも、ゼロノスが戦うのも、時の運行を守るためであり、イマジンはこれを破壊することで未来を変えようと目論んでいる。
では、時の運行はどのようにして改変されうるのか。
イマジンが過去の世界を破壊し、その修復が不可能になった場合に時の運行は改変されるらしい。
ハナちゃんがいた未来の消失は、イマジンの破壊活動による時の運行の改変の結果と考えられる。
しかし、特異点の記憶を起点として修復が行われると、時の運行は守られる。
実はどこまでが「改変」にあたり、どこまでが「守られた」のかは電王世界では曖昧である。
たとえば、愛理さんのおなかの中の赤ちゃんを隠した桜井さん(大)と愛理さんの行動は、結果的には時の運行を守ることになるが、過去の一部改変は時の運行の「改変」には当たらないのか?
カイによる大破壊とイマジンの未来へと現在をつなげる行為は間違いなく時の運行の「改変」である。
では、生まれるはずの赤ちゃんを隠し、その誕生を未来へと先送りすることはどうか?
カイとイマジンの攻勢による時の運行の改変を止めるためなら、小さな変更は許される…ということなのだろう。
結果的にはハナちゃんの存在が守られたことで、時の運行の大幅改変はついに行われなかった。
これによって時の運行は「守られた」のである。


とけい【時計】電王世界では、桜井侑斗(大)がもっている懐中時計のこと。
野上良太郎と愛理さんの姉弟が、桜井さん(大)のために選んでプレゼントした。
プレゼントは結婚式の1ヶ月前、2006年12月25日のクリスマスと考えられる。
桜井侑斗(大)が行方不明になった1月10日、湖に浮かんでいたボートにこの時計だけが残されていた。
桜井さん(大)に送られた当初、時計には刻印はなかったが、ボートから発見された時計には「過去が希望をくれる」という英文が刻印されていた。
実はこの時計、過去の世界にいる桜井さん(大)が常に身につけているのにミルクディッパーにも同じ物があることから、どういう経緯をたどったのかがよくわかっていなかった。
以前「桜井侑斗」の項をUPした際、たいちょおさんからのご紹介で、この点を考察されたsinさんのブログの記事大人桜井侑斗時間考察を拝見し、ようやくこの点が納得できた。
実はこの点はゼロライナーとゼロノスシステムもあわせての謎だった。
以下はsinさんの考察をベースに考えてみた桜井さん(大)の動きである。
桜井さん(大)は時の列車ゼロライナーが現れたことでゼロノスとなった。
これと前後して愛理さんの妊娠が発覚し、時計がプレゼントされたものと想像される。
そして、良太郎が同じ時計店で赤ちゃん誕生の時期に合わせて予約したのもこの時期のはず。
桜井さん(大)はゼロノスとなってイマジンと戦うようになった…これがいつからかは明らかにされていないが、イマジンは2007年にやってきたと明言されているので、2007年に入ってからと考えられる。
デネブが桜井さん(大)に憑いたのは、カイによる大破壊の前、さらに言えば桜井さん(大)が行方不明になる前だろうと思われる。
そして、桜井さん(大)が突如行方不明になり、しばらくは愛理さんも平静を保っていた…というのは良太郎の言である。
この数日間、桜井さん(大)は時計とゼロノスシステムを持ってゼロライナーで過去の世界を逃げ回り、最終的にカイによる大破壊の日に現在へと戻ってきたことが想像される。
これは2007年1月9日の愛理さんが、デンライナーに助けられたとき「湖に行かなくちゃ、侑斗が待ってる」と断言したことから推論できる。
桜井さん(大)は行方不明になる前から愛理さんと行動の手順を決定し、実行に移していたのである。
カイによる大破壊の日、桜井さん(大)は愛理さんの桜井さん(大)に関する記憶と良太郎の赤ちゃんに関する記憶のカードを使って変身し、イマジンたちと戦い、この部分の記憶を消費した。
桜井さん(大)はこの時点でカードに自分の存在をセーブした状態でゼロノスシステムとゼロライナーをデネブに託し、すべてを侑斗(小)に任せたと考えられる。
1月10日にボートが発見され、刻印後の時計が見つかり、愛理さんの桜井さん(大)に関する記憶は完全に消失、良太郎の赤ちゃんに関する記憶も消失した。
では大破壊後の現在の世界での桜井さんの行方は…?
良太郎の記憶から修復された世界に、愛理さんは存在しても桜井さん(大)が存在していないという事実は、最悪の事態…桜井さん(大)が本人に対する直接攻撃によって死亡している可能性をも示している。
もう一つの可能性として、ゼロライナーで少し未来の世界へ…病院の愛理さんの枕元に現れた桜井さん(大)が大破壊後の姿ではないかということを考えた。
デネブは桜井さん(大)を愛理さんの元に置いて、ゼロライナーでゼロノスシステムを持って侑斗(小)のいる過去へと向かったのではないか?
愛理さんの元を訪れた桜井さん(大)は、侑斗(小)が最後のカードを使うことを承知の上で愛理さんへの最後の別れにやってきた。
そして、このときの桜井さん(大)は時計を持っていない…。
過去にすべてを託した桜井さん(大)は、自分が2007年1月10日で時を刻むことを終えた存在であることを知っていたから…。
しかし、実際の所どうなのかは本編では説明がなされていないので、これもあくまで想像である。
<参考文献>「こんな感想はゆってはいけない(改)」(2008年2月10日)


とくいてん【特異点】時の運行の変化の影響を受けない人物。
現在の特異点は主人公・野上良太郎。
イマジンによる時間の破壊が起こっても、時の運行の変化の影響を受けない特異点の記憶を起点として時間の修復が行われる。
ただし、何らかの理由で修復が行われなかった場合は、特異点だけを残して時間そのものが消失することもある。
ハナちゃんは、この時間の消失によって自分の時間を失った未来の特異点である。
また、カイもハナちゃん同様に自分の時間を失い、イマジンを使って現在の時間を破壊して時間を奪おうとした特異点である。
桜井侑斗は特異点ではないが、ゼロノスカードに記憶をセーブすることができ、疑似特異点的存在である。
特異点を電王とすることには、速やかなイマジンの排除と破壊された時間の修復が同時に行えるという利点があるものと考えられる。
また、モモタロスが良太郎に憑いたあとで良太郎が特異点であることを知って動揺したのも、イマジンが過去を破壊しても特異点によって修復されるためではないかと考えられる。
これはウラタロスが「特異点に憑いていれば消えないと思っていた」と発言したことと相通じる。
特異点はイマジンの破壊の影響を受けないため、過去での破壊で時の運行が変化しても、最悪の場合は時間が消失したとしても存在し続けることが出来る。
ゼロノスシステムが変身者を疑似特異点とするのも、特異点の持つ利点を再現したからだろう。
ただし、特異点といえども不死身というわけではない。
本人への直接攻撃によって万一死に至れば、その時代の特異点は消失するということになる。

良太郎が現在の特異点であり、愛理さんと桜井さん(大)との間に生まれる予定だったハナちゃんが未来の特異点であるということは、いくつかの可能性を匂わせる。
一つは、特異点が血縁を通して受け継がれる可能性である。
良太郎とハナちゃんが「叔父と姪」の関係であることから、良太郎以前の特異点は良太郎の両親か血縁者である可能性もある。
二つめは、特異点が同時に複数名存在する可能性である。
おそらくハナちゃんが誕生していれば、良太郎とハナちゃんが同じ時間に存在している時間が数十年単位であるはずである。
その間に時間の破壊が行われた場合、バックアップシステムが複数存在することとなるので、時の運行を変更する可能性はきわめて小さくなる。
これが事実であれば、イマジンは特異点が一人しかいない時間を狙って攻撃してきた可能性も考えられるので、きわめて興味深い。
三つ目は、特異点は過去が変更されることの影響を受ける可能性である。
特異点は記憶には影響がなくても、存在には過去の変更=時の運行の変化の影響が出るらしい。
劇場版でガオウが良太郎誕生の日を消し去ろうとしたことは、過去への干渉が特異点の存在への干渉の可能性を示していたと考えられる。
また、ハナちゃんの変化から、特異点は過去の変更の影響を受けないが、自身の存在にかかわる変化の影響は受けることがはっきり示されている。
ハナちゃんが突如小さくなったことは、ハナちゃんの誕生にかかわる部分が過去で大きく変更されてしまったこと…具体的には生まれるはずのハナちゃんの存在をカイによる大破壊によって隠したことの影響である。
特異点は、記憶には変更がなくても特定の過去へ干渉されると、それなりに影響を受けると考えられる。


とんねる【トンネル】時の列車が運行中に通る場所。
トンネル内にいる時の列車には、連絡を取ることができないため、良太郎はモモタロスを呼ぶことができず、電王に変身できなかった。
トンネルはめったに通らないようだが、トンネルに入っているとき敵に襲われるとかなり危険である。
しかし、どうして時の列車の行く手にトンネルがあるのかについては説明されなかったので不明。
未来への分岐点が一見工事中のトンネルのように見えることとも関係があるのかも知れない。


以上、5月13日記す。
5月15日、「冬眠」追記。

風水

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