モーニング・パレット

今は達郎さんのことが中心です。
将来は日々の思いを綴るブログにできたらいいな~♪

『クリスマス・エクスプレスの頃』 。。(^^♪

2011年02月05日 23時55分55秒 | 本・雑誌・新聞スクラップ・CM

『クリスマス・エクスプレスの頃』 

初版:2009年2月9日 発行
著者:三浦武彦・早川和良
編著:高嶋健夫
発行:日経BP企画
発売:日経BP出版センター                                           

この本は今からちょうど2年前に出版されました。

『クリスマス・エクスプレス(制作:電通・TYO)』シリーズは、CMプランナーの三浦武彦(ミウラタケヒコ)さんとディレクターの早川和良(ハヤカワカズヨシ)さんの同学年コンビによって世に出たJR東海のコマーシャルです。

この本には、――日常の中で起きる出来事を切り取って仕上げていく「ストーリーコマーシャル」の手法による撮影フィルムに達郎さんのあの曲を織り交ぜて完成させた――不朽の名作CM『クリスマス・エクスプレス』シリーズの詳しい解説が綴られています。


(裏表紙です)

DVDが付属しているのですが、残念なことに「88年 深津絵里ver.」と「89年 牧瀬里穂ver.」しか収録されていません。
『クリスマス・エクスプレス』シリーズは全部入っているものと期待してしまいました。。(@_@;)

シリーズは全部で6作品あります。
正確には最初の「88年 深津絵里ver.」は『ホームタウン・エクスプレス』シリーズの1作品として位置づけられていますが、『クリスマス・エクスプレス』シリーズの事実上の第1作とみなしてよいと思います。

CMの最後に流れていたキャッチコピーもついでに紹介しておきましょう。(^^ゞ

 ・1988年 深津絵里 「帰ってくるあなたが最高のプレゼント」

 ・1989年 牧瀬里穂 「ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」

 ・1990年 高橋理奈 「どうしてもあなたに会いたい夜があります」

 ・1991年 溝淵美保 「あなたが会いたい人もきっとあなたに会いたい」 

 ・1992年 吉本多香美 「会えなかった時間を今夜取り戻したいのです」

 ・2000年 星野真里 「何世紀になっても会おうね」

「92年 吉本多香美Ver.」では達郎さんも登場しています。
最初のほうで吉本多香美さんがぶつかった帽子の男性が達郎さんです。。ヽ(^o^)


☆ ☆

三浦武彦さんはこんな方。。
 
(『クリスマス・エクスプレスの頃』168頁より)


早川和良さんは私が持っている昔の雑誌から。

(『CM NOW Vol.86 2000年9-10月号』玄光社より)

早川さんが「『クリスマス・イブ』でいく」と最終決定しました。(^^)v

三浦さん、早川さん、素晴らしいCMをありがとう。


☆ ☆ ☆

個人的には「89年 牧瀬里穂Ver.」が好きです。(ベタだなぁ~♪)

携帯がなかった時代。。
2階建て車両がある100系新幹線ひかり、「JRセントラル タワーズ」ができる前の名古屋駅中央コンコース、自動改札ではなく駅員が立っている改札口。

そして、まだ17歳だった牧瀬里穂さん。。。

当時彼女は映画デビュー作『東京上空いらっしゃいませ(監督:相米慎二 1990年)』の撮影の真っ最中でした。

本番前に牧瀬さんは、雰囲気・臨場感を出すために名古屋駅前を走り、息を切らした状態で撮影に挑んだと伝え聞いています。

改札口で牧瀬さんが恋人を探して見つけるシーンが印象的ですね。



(『クリスマス・エクスプレスの頃』107頁より)

牧瀬さんにしっかりとピントを合わせ周りをぼかすことによって、牧瀬さんの微妙な表情の移り変わりを捉えることに成功しています。 〔※1〕

「これはイケる!」と早川さんは思ったに違いありません。。(^^)v


この「ストーリーコマーシャル」の手法を踏襲したCMが現在もオンエアされています。

新垣結衣さんが出演なさっているNTT東日本のCM。

ミスチルの桜井さんが「同じ気持ちでいてくれたらいいなぁ。針の穴に通すような願いを繋いで。。365日の言葉を持たぬラブレター♪」と語り掛けるように唄う声が映像にうまく溶け込んでいます。

「三浦さんと早川さんのお弟子さん達が作られたのかな?」と勝手に想像している私です。。(^_^;)

 


 

※1:『クリスマス・エクスプレスの頃』によると、撮影カメラマンは岩本文雄さんという方です。