かふぇ めらんじぇ

und SchwarzwaelderKirschtorte mit Sahne

おおつごもり

2016-12-31 18:04:26 | 日記

今日の日をたいていは「おおみそか」というが、日本文学に少しでも親しめば、「おおつごもり」といった方がしっくりくるのは私だけだろうか。一葉の「たけくらべ」を彷彿とさせる。「明治」という時代は良きにつけ悪しきにつけ印象が極めて深い時代だ。ヨーロッパは100年違っても200年違っても面影や町並みが残存しているが、日本、東京は変化が激しく映像も、人間も町並みもまるで違う。それでも本郷界隈を歩いていると、まだまだ古い小径や家屋が残っている場所が少なくなく、鴎外や漱石、一葉などを思い浮かべてしまう。私が、東京、といって思い浮かべるところはまず最初にこのあたりのように思う。もちろん、上野や東京も九段も都心といえるが、それとも異なる。なにかな、と思うと文化と教育の本拠地であったからではないのか、と思う。上野や浅草は戦火が凄まじく、ドヤ街などのイメージがあるし、皇居や九段周辺は昭和の暗殺など血塗られた歴史がある。もちろん主観なので何ともいえないが。今年も暮れる。おおつごもりは雪も無し。ふと田舎の古いおおみそかを思い出した。田舎はやはり「おおみそか」の呼び方の方がしっとり来る。もう決して戻ることも経験することも無い日に記憶だけが妙に悲しい。だからだろうか、昔は正月くらいは田舎に絶対帰りたいと思ったが、今は逆、思い出すことの無い東京や外国にいたいと願ってしまう。テロさえ無ければだが。

ジャンル:
ウェブログ
Comment   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 閑静 | TOP | 第九 »

post a comment


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

Related Topics

Trackback

Trackback  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。