物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

今年の気候と予測

2011-09-16 14:49:16 | 日記・エッセイ・コラム

今年の気候はどうも夏も昨年と比べるとどうも曇りがちだった印象がある。それはどうしてなのかはわからないが、台風のせいでもあろう。台風が来てそれも高気圧の配置のせいで台風の進行速度が時速15キロとかでとても遅かった。また、今日も台風のせいか雨模様である。

台風12号で紀伊半島を中心にしていまだかつて経験したことがないような豪雨が降り、あるところでは数日で降雨量は1000ミリを越した。それで山が深層なだれを起こしたり、それによって川がせき止められ、堰止湖ができたりした。

そして、その後の雨で堰止湖が決壊しそうだとも聞く。日本国中どこに住んでも地震や津波、豪雨の被害で安全なところが少ない。それでかどうかは知らないが、建築家とか都市計画に関わる人はコンパクト・シティの構想をもつ。

これについてよく知っているわけではないが、ある都市の中心部に近いところに住んでそこで何でも用が足りるようにするということらしい。もちろん、人が亡くなったときの斎場はそのコンパクト・シティにはつくれないだろうが、それは別に少し郊外につくったのでよい。

幼稚園も学校も病院も老人介護施設もデパートも美術館も図書館もすべてある限られた区域の中で歩いて行けるくらいにするという。

人口がどんどん増えて行くというときにはどんどん郊外に住宅地を開発してそこに人が住み、都心に仕事に通うという風であったが、そういうこともいつまでは続かないということが分かってきた。だから、コンパクトな地域に都市を計画するという。コンパクト・シティはいわゆる効率的な都市である。

これはまだ行ったことがないのだが、千葉県の柏市になんとかいう都市ブロックができて、東大の一部もここに移転したらしい。電力などもそのブロックの中で有効に使うようなインテリジェント・シティらしい。いつだったかその様子がテレビに映された。

土地バブルのころは土地の価格はいくらでも上がるという土地神話を信じて、銀行は不動産業者にどんどん資金を提供したらしい。ところが人口の頭打ちが起こるということはある程度知られていたのに、どこの銀行もそのことに気がつかなかったのはおかしい。

もちろん、しばらくして「そんなことはおかしかったのだよね」という反省の話は聞いたが、それはバブルがはじけた後である。バブルだと自覚していた銀行マンはどれくらいいたのだろうか。普通にものをつくっていたメーカーまで土地バブルのころは土地の投機に走った会社もあったとか。

これは現在の原発事故にもあてはまる。原発事故はどこでも起こる可能性があると言っていた人たちは日本中では少なくとも10人はくだらないくらいはいるのだが、多くの人はその人たちの言うことはまるで聞こうとしなかった。

チェルノブイリの原発事故のころ、新聞で見たのはソ連の原発と日本の原発とは構造が違うし、技術が進んでいるので、日本では事故は起こらないと電力会社は異口同音に言ったものだ。