加薬飯

日々雑感 ときどき雑記 愚だくさん

【慰撫と無情は表裏一体】

2011年06月22日 | 未分類
朝開花して夕方には落花してしまうものを一日花というが、夏椿もまた、その一日花。
夏椿の正式名称は娑羅の木(シャラノキ)であり、白い清楚な花は気高く気品があり、涼やかな風情を醸し出してくれる。茶花としても非常に人気が高いということであるが、生憎わたしは茶道をたしなまない。

難点があるとすれば、娑羅の木は非常に芳香が強く100メートル先からもその匂いが嗅ぎ分けられる程であり、あまりの匂いのキツさゆえに「娑羅は臭え」ということになり「シャラクセエッ!」という言葉の語源ともなっている、…というのは真っ赤なウソであります。

わが家には、娑羅の木ではなく姫沙羅(ヒメシャラ)の木が植えてある。その白く清楚な花色は眺めていて心の慰みともなるのであるが、惜しむらくは一日花…。