T社から頂いているデータ納入の仕事。基本的には「納入後三か月経過したら弊社保管のデータは破棄しますから」と宣言してある。したがって三か月以降に、改訂などによる再発注がある場合は、原稿と一緒にデータも支給して貰うことになっている。
それでもたまにT社担当窓口のカゴちゃんから、わたしのところに電話が入ることがある。
「すみませ~ん、以前やって頂いた仕事で、R○○○○-D○○のデータ、ひょっとして御社に残ってないでしょうか。こちらでデータが見当たらなくって。ホントにすみませ~ん、三年ほど前にやって頂いたものなんですけどぉー」
三か月で破棄することになっているデータが、三年も保管してあったらオカシイでしょっ!
「三年前ですかぁ、う~ん、ちょっと調べてみますねぇ。もしあったら送りますから」
実のところデータ保管に関しては、全面的にT社を信用している訳でもないので、保険の意味もあって、そのまま保管しておいたりする。なので電話を受けた時点で「多分あるよっ!」と心の中では呟いているのであるが…。
その話を担当営業であるH井に話したら、
「ひょっとしてトラップかも知れませんよ!本当にデータを破棄してるかどうか確かめるための」
とぬかしおった(勿論冗談めかしてであるが)。そりゃまあ、あり得ない話ではないがな。
「ありません」と答えたところで、別に咎められる訳でもないが、それにしたところで、担当窓口のカゴちゃんの声は、藁にもすがりたいといった感じの切羽詰った口調であるからして、女性の味方であるわたしとしては、ついつい「力になってやろうじゃないの!」という気になってしまうのであるな。
それでもたまにT社担当窓口のカゴちゃんから、わたしのところに電話が入ることがある。
「すみませ~ん、以前やって頂いた仕事で、R○○○○-D○○のデータ、ひょっとして御社に残ってないでしょうか。こちらでデータが見当たらなくって。ホントにすみませ~ん、三年ほど前にやって頂いたものなんですけどぉー」
三か月で破棄することになっているデータが、三年も保管してあったらオカシイでしょっ!
「三年前ですかぁ、う~ん、ちょっと調べてみますねぇ。もしあったら送りますから」
実のところデータ保管に関しては、全面的にT社を信用している訳でもないので、保険の意味もあって、そのまま保管しておいたりする。なので電話を受けた時点で「多分あるよっ!」と心の中では呟いているのであるが…。
その話を担当営業であるH井に話したら、
「ひょっとしてトラップかも知れませんよ!本当にデータを破棄してるかどうか確かめるための」
とぬかしおった(勿論冗談めかしてであるが)。そりゃまあ、あり得ない話ではないがな。
「ありません」と答えたところで、別に咎められる訳でもないが、それにしたところで、担当窓口のカゴちゃんの声は、藁にもすがりたいといった感じの切羽詰った口調であるからして、女性の味方であるわたしとしては、ついつい「力になってやろうじゃないの!」という気になってしまうのであるな。