アラビアのロレンスはアラブでは英雄、
でも出身のイギリスでは裏切り者。
コロンブスは航海者としてあまりにも有名、
しかし南米では侵略者としてあまりに名高い。
そういえば再来年の大河ドラマは平清盛か。
平清盛もまた、悪人だったとか善人だったとか
正反対の説が飛び交っている。
つまりは物事とは多角的に観ないといけない。
何が悪で何が正義だかわかったものではない。
一報に決め付けるのでは公平でない。
「忠臣蔵」もまたそのひとつ。
社会通念よりも「忠」を貫くのが大事なのか。
やられたらやり返すは通用するのか。
吉良は善人か悪人か。大石は勇者か野蛮か。
しかしあまりにも「忠臣蔵」は有名すぎて、
出来上がった物語をあまり疑わずにいた。
吉良の地元吉良町では、吉良殿様を慕っていた。
人気の殿様だった。
だから「元禄事件」が嘘や偏見や創作で
塗り固められて人気となった暁には、
さぞや腹立たしかったろう、人間不信に陥ったろう。
それが三百余年の時を経て、「和解」し
交流関係が出来たというのは好き事かな。
と、今回の「世界・ふしぎ発見!」(TBS)で
色々と思うのでした。
テーマは忠臣蔵、兵庫(赤穂)と愛知(吉良)が舞台でした。
が、まさか長崎が出てくるとは!
長崎と佐賀の間でも、「忠臣蔵」があったとは!
干拓やら原発やらで未だに仲が悪い長崎と佐賀ですが、
元禄事件の3年前にそんな火種があったとは。
歴史があるというか、意外と根深い問題だった
のだなぁと妙に納得してしまう長崎人でした。
両県の「和解」と交流関係は、いつ訪れるだろうか。
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