カヤックと過ごす非日常

大人は水辺で子供に返ります。男は無邪気に、女はおバカに。水辺での出来事を通してそんな非日常を綴っていきます

829.縁が嬉しい円の富士 ― お札の湖

2017年02月22日 | Weblog

精進湖での氷割りを堪能した次の日、風がまだ強かったが、今日は別の湖へと漕ぎに行く。そう、今日はあの「お札の湖」へ。 

食事会場用テントを揺らしていた風は、ほんの一っ走りをするといつの間にか消えている。岸辺は春の陽気。なんとまぁ、穏やかな事か。

見事なまでの晴天。車からソリを引くようにカヤックを引いて岸辺に出た年もあったが、今年は雪が少ないのか、このところの暖かさのせいか、湖岸の雪も胡麻粒ほどに小さい。こんなに暖かい富士見漕ぎはこの5年で始めてだ。この良き日に富士見漕ぎに行こうと言った人は何という先見の明か。 

と言うか、もしかしたら、雪原の岸辺の方が良かったのかもしれないが、真っ青な空と穏やかな湖面の舞台は、これはやはり申し分のない日よりだった。

 

湖岸を歩くと、シャカシャカと音がして、フガフガと足が沈む。 何だろう。

 

 今年は暖かいと言ったけれど

 いえいえ、
 こんなに寒い朝でした

 

 

 

 


 

おっ、霜柱。それも5センチ程もあろうか。 水たまりに張った氷も庇に伸びるツララも珍しい物ではないが、私の家の近くでは、霜柱はめったに見ない。 つい嬉しくなって記念に1枚。

 

出艇準備、と言ってもみんな慣れたもの、気が付けばもう浮かんでる。

透明度の高い湖水、不器用な溶岩が作ったオブジェを密かに隠しているつもりでも、そのありかはカヤックの上からもあからさまになる。

 牡蠣殻はないが、溶岩の岩は牡蠣殻同様鋭い爪を出す。 わぁ、ゴメン! また擦った。 もっと岩から離れて漕げば良いものを、悲しいさが? どうしても岩に近づきたがる。

漕ぎ出しじきに振り返れば富士。一気に対岸まで漕ぎ、振り返ってもまた同じ形の富士。 

千円札の富士山はこの辺りの小高い山から見たものとか。なるほど、角度は違うが雪渓もよく似ている。今さらだが、「下からも」は何度もやったが、「上からも」はまだやっていなかった。「上からも、下からも」で完結とする私のカヤック、私としたことが、とんだミスをしていたことに、気が付いた。 次に来た時には山から、ここを漕いでいた私に手を振ろう。

ただただこの富士山を見て、帰りはこの富士を目指して行く。次第に大きくなるとは言え、巨大な山の前ではカヤックはあまりにも小さい。富士は、その形を留めたまま、裾を上げていく。 微かに吹く風が湖面を震わせる。ほんの一瞬だけ、鏡面となる湖面に、お札のような逆さ富士が現れる。しかし、その一瞬は、なかなか写真に残せない。

 

 

 今日の本栖湖の富士

 

 

 

 

 

 

のんびり漕いで、たっぷり堪能し、今年の富士見カヤックは、も、大成功だった。 名残惜しいみんなと、「また今度、どこぞの岸辺で」と手を振って別れた。 帰りがけ、また精進湖に寄ってみた。前日の砕氷時には薄雲がかかっていた霊峰は、今日は見事なまでな晴れ姿。 あそこに浮かんでいた私に、今、手を振る。

 

 

 今日の精進湖の富士

 どこから見ても富士山です

 

 

 

 

 

今年で4回目の「雪の富士見カヤック」、富士が見えなかった年はなかったが、今年は3年分くらいは見ただろうか、3年分くらいの賑やかさだっただろうか。 ワイワイ、ニギニギの富士三昧のカヤックだった。

 

縁が嬉しい円の富士。 「鳳凰」にも縁があると、これまた嬉しいのだが・・

 

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