パイオニアが薄型テレビ事業から撤退する方向で検討しているようです。
昨年、中核部品である 【 プラズマテレビ用パネルの自社生産からの撤退 】 を決定
した訳ですが、さらに
【 製品組立工場の操業を年内にも打ち切る 】
ようです。
同社の薄型テレビ事業は赤字が続いており、今後、カーナビゲーションシステムなどの車
載機器部門に経営資源を集中させるようです。
プラズマテレビの今年度の出荷台数は30万台前後で、業績不振のため33までにパネルの自
社生産をやめ、パナソニックから調達したパネルを使ってテレビ生産を続ける計画でした。
同社は、米国と欧州の組立工場はすでに閉鎖を決めており、静岡県袋井市にある国内唯一の
静岡工場も生産を中止するとのこと。
液晶テレビは欧州で提携先のシャープから製品供給を受けて販売しているのですがが、景気
後退で一段と採算が悪化したため、テレビ事業から完全撤退する方向で見直し作業に入ってお
り、月内にまとめる中期経営計画に盛り込むようです。
パイオニアは平成21年3月期業績で5年連続の最終赤字となる見通しで、車載機器部門が稼ぎ
頭ですが、自動車不況で同部門も低迷しており、抜本的な対策が求められていました。
パイオニアと言うとオーディオビジュアルでは、メジャーなメーカーなのですが、薄型テレ
ビという分野からその名前が消えるようです。