■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ 推奨環境

2010年07月16日 | ○ Computer/Mobile


 最近の製品のスペック表示にPrescottコアのSocket 478の製品表示が消え、

COre 2 DuoやCore i5と言う表記にシフトしています。

 これは、製品の推奨環境が高くなったのもあるのですが、実際の所


  【 そんなスペックなんだろうか? 】


と疑問に思うことがあるかもしれません。そこでとりあえず、書いておこう

かと思います。今現在、多く見かけるようになったスペックが


 【 Core 2 Duo 1.8GHz 】


とかだと思います。これは何かと言うと、モバイル用のCore 2 Duoのことだ

ったりします。

 実際、Pentium 4と比較すると倍以上速度が違うのでもうその対比は無理が

ある状況になっているのですがこの場合、


  【 Core 2 Duo T7100 】


に該当します。これは、4MBのL2キャッシュを持つ製品なんですが、

 とりあえず、WINDOWS 7をインストールした時のWEIは、オンボードグラフィ

ック環境で
  ・ プロセッサ : 4.6
  ・ メモリー : 4.6
  ・ グラフィック : 3.5
  ・ ゲーム用グラフィック : 3.1


と言う感じです。(ストレージは今の高速なSSDにすると数値が跳ね上がるの

で書いていません。)

 今のモバイルCPUだと間違いなく今の製品だとCore i3のほうが速く(特に

スレッド数を多く利用できるアプリケーションだとDualコアCPUは勝てません。

Phenome II X2よりもAhlon IIX4のほうが4スレッドだと速かったりしますか

ら。)デスクトップだとPentium® G6950だとその条件はクリアしている感じ

になります。

 多分に、4スレッドだと、Athlon II X4や省電力のPhenome II X4 905eも

推奨環境をクリアしていると言えます。

 では、グラフィックではどうかと言うと、実際かなり弱い環境が書かれて

いるのですが、


  ■ NVIDIA® GeForce® 8400
  ■ ATI Radeon™ HD2400
  ■ Intel® G35内蔵グラフィックス


以上の性能のものと言う表記だと、今のIntel HD Graphicsはそれ以上でし

ょうし、Geforce 8400とかRadeon HD 2400と言うと、今はRADEON HD 5xxx系

の製品が出ていますから、エントリーモデルのRAEON HD 5450(5千円未満)

を選択しても条件はクリアしていると言えます。

 Gefoece系だと8400って事は今のGeforce GT 220とか240だと全然大丈夫

と言う事になります。

 多分に、ストレージの容量で不足感が出ることって今はないでしょうし

影響が出る内容も少ないと思うのですが、


 【 製作 】


となると、特殊な機材構成になるので、この辺りに少し触れておきます。

 まず、大きく変わってしまうのは


  【 グラフィックボードの使われ方 】


で、今でこそ綺麗になっているDirect 3Dとかですが、グラフィックツールで

利用されているAPIはDirect-XではなくOpen-GLです。なので、


  ■ Quadroシリーズ(Quadro NVSは除く)
  ■ Fire GLシリーズ(Fire Proは除く)


などになります。ここで除外している製品はグラフィック用と言うよりもマルチ

ディスプレイ用のソリューション(とは言ってもDirect-3D 11で複数の画面の表

示をさせて動かすようなモノではありませんし、当然、OPEN-GLのマルチモニター

対応製品ではないのでグラフィックには不向きです。)なので別物です。

 この手のボードの特徴は、VRAMは今のコンシューマボードよりも断然少なく

コアもレガシーな感じですが、


  【 OPEN-GLの処理能力がコンシューマのボードの数倍違う 】


と言う特徴があります。これはOPEN-GLによるプレビューでの状況認識をする

場合には優位に働きます。

 3DCGと言うのはシェーディングを反映させて表示する事が可能なんですが、

この場合、結構な表示能力を必要とします。今のツールではDirect-X表示互

換と言うのもあるので、ビミョ~なボードを使うとかなりビミョ~な表示に

なりますが、表示できなくもありません。ただ、現状ではDirect-Xのほうが

一日の長があるようで、明らかに表示のされ方が異なります。

 そうした点からOpen-GL性能の高い製品を選ぶほうが優位であると言えま

す。こうした内容ですが、アニメーションのプレビューで効果を発揮します

から便利です。なぜ、プレビューが大事なのかと言うと、3DCGと言うのはラ

スタライズされた画像が動いているのではなく、ベクタライズされた座標の

塊がスクリプトで変化しながら動いているモノだったりします。

 実際には、これをラスタライズして平面の絵にしている(これは今の立体

映像も同じであれはベクタライズしたまま動かしているのではなくラスタラ

イズして動かしています。)のですが、この作業が恐ろしく時間のかかるレ

ンダリングと言うモノだったりします。

 映像と言うのは、秒間30フレームもしくは60フレーム(ちなみに、インタ

ーレーススキャン出力にも対応していますから60i出力とかも可能です。)で

出すので、


  【 レンダリング時間 x フレーム数 x 秒数 】


だけのレンダリング時間がかかります。 【 CINE BENCH 】 がまさにレ

ンダリングを行うベンチマークテストなんですが、あの画像は1フレームでし

かありませんから、60フレームで1分の尺だとすると、


  【 CINE BENCHでかかった秒数3600倍の時間がかかる 】


訳です。つまり、1秒で処理しても1時間かかりそうな計算ですから、プレビ

ューだけで訳が解らんような時間を費やす羽目になってしまいます。その為、

1秒の尺だと1秒で表示してくれるリアルタイムプレビューが重要になる訳で

す。(ショットの長さが6秒だと上記の計算だと6時間のレンダリング時間が

必要になりますが、リアルタイムプレビューで見るだけだと6秒程度で事足

りる訳です。)

 また、モデリング時にポリゴン数が増えてくるとモタついてくるのですが

サポートしているポリゴン数が尋常ではないのでモタつきが出てくるシチュ

エーションは少ない訳です。(多分にシーンが重たい場合なんかはそうなり

ますが、CADのように製品製造の図面作成ではなく映像製作の場合だとリダ

クションしてテクスチャーで処理するとか、コンポジットで処理したほうが

いい場合はそういった処理を行うとモタつきに遭遇する事も少ないとは思い

ます。)

 上位のボードはMAC Proの最小構成1台分のような値段なんですが、エント

リーモデルだと、先日発売された Geforce GTX 460(1GB)と同じくらいの

価格で512MBのメモリーを搭載した製品がありますからそうした製品を選ぶ

といいかと思います。

 また、Quadro推奨の場合、結構重たい処理を想定したプロ用の環境である

事が多いです。なので、そうしたソフトの場合、最低でもLynnfieldでメモ

リーが8GBのx64環境で、グラフィックボードはそれ以外の選択がないという

状況です。(バックアップの必要がありますが、HDDについてはRAID 0の構

成がいいと思います。)

 現在、動画編集ソフトとかコンポジットツールではそんな感じの推奨環境

になっていますが、機能を考えるとソレくらいあったほうがマシンスペック

にソフトウェアのポテンシャルがスポイルされないと言う意味だと思います。

 ちなみに、コンポジットツールと言うのは、あからさまに3D処理やってる

のでGLの性能が高いほうが良かったりします。

 2Dの処理では今はコンシューマのミドルクラスのボードを刺して高クロッ

クのDUALコア製品(ClarkdaleとかArrandaleのCore i5)の組み合わせだと

少々解像度が高くてフィルターを使うことが多くても結構快適なんですが、

【 PhotoShop CS5 】 はちょっと様子が違います。と言うのも、この製

品ではSTARATAがプラグインみたいな感じで使えて、3Dレイヤーが使えるの

で実は3Dの性能とOpen-GL性能が必要になります。

 また、表示については、Display Port出力のボードで10bit以上のカラー

対応でAdobe RGBサポート率の高いIPSパネルに出すほうが好ましいと思いま

す。映像の製作環境になるとやはり表示機材が高くなる特徴があります。

 音楽の環境はどうかと言うと、上位の製品(10万円近辺の製品)だと、表

示機材でキャリブレーションの必要はありませんから(音が悪いのは色のせ

いって事はないですから...。)パネルを選ぶ場合は、解像度とサイズで選ぶ

感じになります。ワイドだと足りる感じですが、オンボードグラフィックで

リソース食うのも問題があるので、ニ画面出力可能なファンレス製品(512MB

のVRAMのあるような製品)を使うとワークスペースが広く取れて便利です。

 実際、映像と同じで 


  【 プレビュー段階で高いマシンスペックが必要になる 】


感じですから、音の数と作り方にもよりますが、64bit環境のほうがいいとは

思います。Rewireとか一部VSTiの対応状況を考えると32bitアプリをWOW 64で

動かすって選択もあるのですが、DAW単体で処理可能な状況だと64bitの内部処

理と64bitメモリーアドレスを利用できるのでそっちのほうがいいかと思いま

す。また、上位製品の多くはBloomfield対応で8スレッドが大丈夫な状況にな

っていますから、ミックスダウンの前にプレビューを行ったとしても軽いです。

 現在の状況では2GBのメモリーが安価なので8GBとか12GB(X58マザーのSocke

t 1366製品)にしても価格が爆発しなくなっていますし、ストレージも1.0TBの

モノを使ったとしても7千円で追加できる感じですから比較的安価に速そうな

環境を用意できる状態になっています。

 むしろ、この手の音楽製作環境ってサウンドインターフェースや音源などの

用意だったり、出力機材(モニタ用のスピーカーやヘッドフォン)や入力機材

(サウンドインターフェースやフィジカルコントローラー)のコストがかかる

感じです。なので、実は映像製作環境とはとんでもなく構成が異なっていたり

します。

 とりあえず、推奨環境と言うのも 【 動作が快適な最小構成に近い 】

ので、オーバースペック気味のほうが快適だったりします。


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