最近では、安価なハンディーカムとかがありますが、ビットレート
が記されていないモノがあります。
基本的に、MPEG-4 AVC/H.264で記録する製品は圧縮率が高いので、
低ビットレートでも画質が良くなるのですが、そうは言ってもあまり
にもビットレートが低いと画質は落ちてきます。
実際には、今のエンコーダはもう少し圧縮率がいいのでもう少し高
い数値になるのですが、ビットレートの計算方法でも書いておこうか
なと思います。
とりあえず、このビットレートですが、
【 1秒間にどの程度のDATAを転送できるかと言う数値 】
だったりします。なので、数式的には
【 記録に要する容量 ÷ 時間 】
と言う計算になります。ただ、多くの場合、
■ 容量 : 数GB
■ 時間 : 分
となっていますから、数値を直さなくてはなりません。
とりあえず、メモリー容量の単位では、バイトを使っています
が転送レートではビットを使います。
【 8ビット = 1バイト 】
と言う条件と、容量の単位と言うのは1,000で繰り上がる、通貨な
どで使われている10進数ではなく、1,024で単位が繰り上がるよう
になっています。なので、1GBの表記で記録時間が示されている時
だと、
【 容量 x 1024 x 8 ÷ ( 時間 x 60 ) 】
と言う数式になります。例えば、1GBで25分の録画が出来る場合だ
と
【 1 x 1024 x 8 / ( 25 x 60 ) 】
となると、ビットレートは5.46Mbpsと言う感じになります。この
状況だと、フルHD記録で考えると家電のレコーダー製品で利用する
長時間録画のモードと同じような感じなのでコーディックの圧縮率
とHDと言う内容を過信しないほうがいいです。
と言うより、個人的には、17Mbpsや25Mbpsとかのレートを割り当
ててある製品のほうが綺麗だと思います。(これは同じ条件で同じ
プロファイルを使った場合です。)
ただ、VBRだとCBRみたいにそのレートがそのまま使われる訳では
ないのでもっとビットレートが高いかも知れないので最低(と言う
かCBRだと)でこの辺りであるという目安をつける事ができる訳です。
少し圧縮について面白い話をさせてもらうと、現在、PLAYSTATIO
N 3ではAVCHDの再生がフツーに行えるので、メモリーカードや大容
量HDDに記録してそれを再生して楽しむなんて事が可能なんですが
(当然、BD-RやDVD-Rなんかも使えますし、ストレージにはNASも入
りますから、DNLA経由での利用も可能です。)フリーウェアでのエ
ンコードだとffmpegやMencoderなどでエンコードできます。
これでエンコードすると、70分の尺を4GBに収めようとするとビ
ットレートは 【 4Mbps 】 になるのですが、Corel Video St
udio 12 Plusで使う独自のMP4コンテナ収録のAVCHDでは、8Mbpsの
割り当てが可能になります。
つまり圧縮方式やエンコーダで結構変わると言えます。(実際
PCだとFAT32の制約とか全くないので4GBに容量をあわせるとか考
えずにファイルを扱えたりします。この辺りは民生機のストレー
ジのフォーマットがexFATにシフトすると変わってくる内容だとは
思いますが、現状では1ファイル4GBの頭打ちとファイル数の頭打
ちがあります。)
実際どういった記録方式なのか判らないのですが、安価な製品
でそうした表記がない場合だとVBRであった場合は画質がいいと思
うのですが、CBRだとビットレートが結構低いので価格の違う製品
とは明らかに異なります。
画質と言う点で考えると極端にボロクソになる製品は少ないんで
すが、機能面では相当違うので撮影が難しいと感じるかも知れません。
完全なビットレートは不明ですが、とりあえず、こうした方法で
算出する事が可能だったりします。