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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

ビニケと200V

2007-10-31 00:00:10 | ●Weblog
 CDのプラケを捨ててビニケに移し始めたのは、『STEREO』誌副編のUさんが勇退する少し前だったから、もう5、6年前のこと。はじめのうちは面白半分と勢いに乗って一日100枚処理班みたいな調子だったが、次第次第に「ことあるたびに」というペースに。すると時として未処理のプラケ群が忽然と目の前に現れドキっとする、という今日の現場写真。どうやら、ファミリー・ネームの「MNPS」あたりになぜかやたら積み残しが多いのが分かった。理想郷はカタカナの背表紙を一切見えなくすることだ。が、残部僅少の生ビニケを、どう発注していいかの返信が来ないまま。初回に5000枚、次にたしか2万枚を頼んだのが、そろそろ最終束近くに。Uさん、どんな様子なんでしょうか? と共に、アーパ熱が高じたオーディオ遊びが、ついにアンプへの関心にシフト。それも200V電源のやつ。もう覚悟は決めた。

全日本体操選手権

2007-10-28 12:53:32 | ●体育会系
 27日(土)、代々木第一体育館での天皇杯『第61回全日本体操競技選手権大会』の「個人総合決勝」を、大先輩の写真家N氏と、音楽誌編集主幹のA氏と3人で見てきた。小さい頃夢見た、スーパーマンみたいなことが、床や鉄棒でビシバシ決まる。その一方、男女共々、鉄棒や平均台からよく落っこちるのは、テレビで見ていては分からないこと。広大なステージのど真ん中に鉄棒、そのまわりを男女の各種目がとりまくように並び、最多で10種目が同時進行する光景には目がくらくらしてきたが、入場料2000円で何でも見放題のお得な感じもある。中央正面の鉄棒に自ずと目がいく。回転ワザとひねりワザの回転数は、僕が体操を始める動機になった東京オリンピックの頃に比べ、二倍から三倍以上、大逆手握りによるワザも複雑化し、それに伴いすっぴんの車輪は着地前のほんのちょいだけに。こんなの近くの公園でやったら黒山の人だかりになるだろうってなことだらけの約2時間。Nさんは僕と同じ中学高校と体操部、Aさんはやらないにもかかわらず、東京オリンピック以降を僕以上に知る。新宿駅前の居酒屋で盛り上がったのは言わずもがな。

ヨハン・クライフ様

2007-10-25 00:05:45 | ●Weblog
 勝って兜の緒を締めよ。この認識がないダメ選手がはびこってるから日本のサッカーが伸びないんだと、AFCチャンピオン・リーグで韓国クラブ・チームに辛勝した、浦和レッズのゴール・キーパー・インタヴューを聞いて改めて痛感させられた。
 ハイライトはレッズには幸運にも、サポーターをうしろに背負ったゴール・サイドのPK戦。顔は良く知っているが名も知らぬレッズのゴール・キーパーが一発を止め、決勝進出を決めた。韓国チームのキックになると、ゴール裏はレッズ・サポーターのプレッシャーの嵐。これはまんま英欧のコピーで結構なことだが、そのおかげに絶大なるものがあることを、試合後に「慣れてるから何でもない」みたいに吐き捨てるように言っては元も子もない。
 ずいぶん前の話だが、プロ野球の日本シリーズで、三連勝したパリーグ・チームのひとりが、インタヴューに答えて「巨人は思ったよりたいしたことない」みたいなことを言ったものだから、奮起した巨人にひっくり返されボロボロで敗退したことがあった。幸せボケに酔ってるヤツより、褒め殺しテクに長けたヤツの方が、好き嫌いは別にはるかに優れていると思う。心あるミュージシャンが、歯の浮くほどの賛辞を惜しまないのに、間違っても仲間の悪口を絶対言わないのと似ている。
 サッカーはテレビ東京が「三菱ダイアモンド・サッカー」を放映し始めた頃からの一ファン。それだけに釜本以降の日本に象徴的な、ストライカー不足にはやるせない気分を否めない。僕の最愛のアイドルでフライング・ダッチマンの異名を取る、ヨハン・クライフを超すサッカーの即興家は、もう現れないのかなあと思うたび、マイルスやコルトレーンが聴きたくなる。
 

キースと電ケ

2007-10-21 17:43:35 | ●Weblog
 昨日、Sugarさんのお宅で電源ケーブルを聴き比べた。氏のblogに愛機が載っているので細かなことは置いといて、いちばんのびっくりはベリリウム・プラグのTUNAMIの健闘振り。次にやはり、ステラ・シリーズの最上位にあった(というのも先頃絶版に)SPの「オパス」。ピアノ・ブラック・フィニッシュも手伝って、肉感と透明感が溶けた音は、SPの所在を忘れさせる。聴いたのはもっぱら『マイ・フーリッシュ・ハート/キース・ジャレット』のオープナー〈フォア〉。音景の大きさと前後に深い奥行き感が、ピアノ・トリオにもちょうどいい感じだった。デジタル・アンプへの電ケの違いを絶対見逃さないのも見事で、持ってったゾノトーンのエージング不足がバレバレ、轟音の館でないウチでは、そこまでビシっと出てこないものね。おっとそれが轟音域じゃないところで分かっちゃうから困りもの。しかし、キースで電ケ・チェックには、とある来日コンサートで嫌な思いをした僕には、ある種「ざまあみろ」的愉悦の情がわいてきた。客席に向かって「静かにしろ」と言った裸の王様よ、あれは一生の不覚だぞってまあ、それを今蒸し返してもしょうがないか。なお、貸し出してもらったオーグライン+ワイアーワールドRCAプラグのケーブルは、ベルデンXLRを凌ぐとも劣らないテイスト。ウチの老機器でイイ音のRCAケーブルを長く使うと抜けなくなるので早めに返します。お土産は家人共々堪能しましたってなことで、ただ、〈フォア〉のゲイリー・ピーコックは、ウチの方が「そこにいる」って感じなんだけど、どうなんだろう。

次にドアクリップ

2007-10-18 15:30:12 | ●Weblog
 昨日のドアストッパーを補充しにダイソーに行ったら、また別物を発見。本来の用途は同じで、今度のはニトリル・ゴム製、1個105円と倍したが、ある程度重量のあるケーブルの場合、こっちの方が良さそうだ。直径90ミリ、厚さ37ミリ、指でつまんだ感触は、EVA樹脂とやらより少し柔らかい。タイヤ状ながら重心があり、ポンと置くと切り口が上を向く。店に置いてあったカラーは赤青黒の3色。
 


ACROSS 2000とTUNAMIでやってみたら、またしてもスタビ効果は分からないが、悪さはしないんじゃないだろうか。ドアストッパーと使い分けるといいのかも知れない。とか言ってばかりでいつも顛末がないのは、結局、よく分からないということで、今度もおそらく同じ目だろうな。でも、フローリングの床を這ってる電源ケーブルを完全に浮かせたら、何かいいことがありそうだ、とも。すると掃除が大変になるか.....。




ドアストッパー

2007-10-17 17:06:41 | ●Weblog


 あるミュージシャン推薦のドアストッパーで、電源ケーブルを支えてみたところ、効果のほどは分からないが、こりゃあ結構イケる。100円ショップのダイソーで、2個入りが105円。厚味は約17ミリ。写真のケーブルは2本共オヤイデのTUNAMI。1箇所にふたつ貼り付けて使う手もあるだろうが、1枚でも頼りない感じはしない。



 もう1枚の写真は、「ゴリラポッド」というフレキシブルな三脚で、IECプラグの垂れ下がりを水平に支持したところ。カメラ用には少々ヤワな三脚だが、高さの調整が自由自在なので実に便利。こっちはヨドバシカメラで1980円。今まではZOOMのH4用に使ってきたもの。
 で、さて、音はというと、まったく何事も起こってないので、もう一度近所のダイソーへドアストッパーの買い足しに。それで何か起こったらカラー・スプレーで化粧直しでもしてやろう。ちなみに、材質はEVA樹脂とのことで、感触は固いスポンジ風。ケーブルとの隙間はスーパーゲル・シートで埋め合わせると良さそうだ。
 

秋を実感

2007-10-12 23:00:22 | ●Weblog
 平成3年から、最低2匹以上の猫が常に家にいる。それがすべてノラ上がりのせいか、室内より太陽光の下が好き。ということでまたも2匹の居場所に季節を見た。もう日向ぼっことはなんとも。こっちもエアコンを使わずに済む貴重な端境期だけに、窓を全開にして外の空気を入れる。が、こういう季節こそ、音楽を聴く仕事が痛手だ。オーディオの老機器を整備してから、へなちょこな音量では音楽に失礼と思うようになったため、仕事中は窓を「開けとけ閉めとけ」の繰り返しで大変。今度、騒音計を借りてみることにする。あと、全日本体操選手権が再来週に迫ってきたので、鉄棒を再開した。

電ケと周波数

2007-10-06 01:07:14 | ●Weblog

 オーディオ・ラックの脚をキャスターからスパイクに換え、その下に専用のスパイク受け(それぞれ鋳鉄製)で床板の上に置いた。これがまだ甘いと言われたのは先述の通りで、だから昨日、決死の覚悟でスパイク受けと床板の間を次のようにした。床板↑タングステン・シート↑黒檀プレート↑ラックのスパイク受け。どうだっていいでしょうが、写真は追って。というところに、注文しておいた電源ケーブルが届いちゃって、やめときゃいいのに愚人はこれを使うのを我慢できない。あれこれいっぺんにやっては、どの薬が効いたか分からなくなる経験則が、なんかいい感じのケーブルを見た途端、インシュレートされちゃうわけね。それは、半年使って大のお気に入りになったオヤイデTUNAMI GPXのプラグを、ベリリウムを取り入れた新製品P&C-004に換えて作ってもらったヤツ。2、3時間のヒアリングだけど、GPXが「足腰胸」自慢だったのに比べ、004には「目鼻立ち」が付いてきた感じがした。ケーブルのシース外皮が光沢仕上げになって、存在を主張し始めたのも大歓迎ってなことで、2台のCDPへはCSE経由で60Hzにしてみたが。